先日、植物・花好きの人たちが植物などの写真を投稿する「green-snap」というコミュニティサイトを見ていたら、驚くべきコメントが掲載されておりました。
ある高層マンションにお住まいの方(ご婦人)が、鉢植えで柑橘類を育てていたら、アゲハが卵を産んで孵化し、幼虫を見つけたとのこと。
曰く「こんなところまで来てくれてありがとう。育ててあげないと。」「キャタピーになって、巣だって」!!!
こんな方が世の中にいるのだとつくづく感心しました。虫がお好きなのですね。
ワタシが虫嫌いになったのは、恐らく中学生の時分でしょう。父は、大分県の田舎の出で、教員をしておりました。大分市の町中に一軒家を建てて6年弱暮らしていたのです。ある日突然父が「ここは、環境が悪い、子供たちが安心して暮らせる田舎に引っ越すんじゃ。」と大号令がありました。それで大分市のはずれの片田舎の農家に転居したしました。背後に小高い山がある斜面の里山風のロケーション、、のんびりとした田園風景が広がっておりました。
老朽化した藁ぶき屋根の農家に暮らす生活は、かなり画期的で快適でもありましたなー。まさに少年時代、ましらの(猿)ごとく野山を駆け巡る日々でありました。
しかし、そこは夥しい昆虫類の生息地でもありました。
・目が覚めると、胸の上にカマキリが居て目が合った
・ヤスデ(田舎ではトウメと呼んでました)が大量発生して壁を伝い猛烈な悪臭を漂わせる
・ゴキブリが土壁に多数生息、夜中に歩いて踏んづけた
・受験勉強中、何か気配を感じると、そこには見たことも無いようなグロテスクな巨大蛾
・柿の木には黄色スズメバチが熟した柿の実を漁りにきました
夜になると裸電球や蛍光灯に無数の昆虫や蛾が集まってきました。ある日、カブトムシを弄んでいたところ指を挟まれ、慌てて振り払った時、胴体が飛んで頭だけ手のうちに残ったのです。その時のおぞましい感覚がいまも時々フラッシュのようによぎります。
恐らく、そんな体験があって、大きくなったら虫が居ない「都会暮らし」をするのだ、と強く心に誓ったのです。
それから4、50年ほど経過しました。
何の因果か、都会とは言えない地方都市で、園芸中心の生活を行っておりますが、ますます虫嫌いが高じております。
以降は「閲覧注意」であります。虫が苦手の方は無視してください。
アゲハの幼虫。先ほど宮川みかんの葉に付いておりました。
コイツがも少し成長すると「キャタピラー」になり柑橘専門で葉を食害します。薬で防除しますが、そこは食べ物になるので、2度ばかり殺虫剤を散布したきり。
朝の日課、ブドウ棚に来るコガネムシの退治。毎日平均10匹以上駆除してます。
これは、小さいけどオクラについた「はまきむし」。芙蓉科の植物を好み、葉をくるくると巻いてそこを住処にしていますが、なかなかに食欲旺盛で葉がボロボロになります。
こちらは、オオスカシバの幼虫 クチナシ専門で、若葉を食べて丸坊主にします。
大きな地植えの株には定期的に農薬を撒いておりますが、これだけはまだ2年目の小苗で、そばに植えてあるハマナスに隠れて発見が遅れました。
これらは、撮影後数十秒後にはお陀仏になりました。
毎日殺生しております。殺生はしたくないのですが。
南無阿弥陀仏
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