夜、「涼しい」というの通り越して「寒い」に昇格し、そろそろ冬支度でも、と思わずにはいられない今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
寒いのは気候だけではなく、世の中も、という事なのでしょうか。先日、日銀の景気判断が下方修正された、と新聞のトップ記事として載っておりましたが、そんなネガティブな事を大々的に載せてしまうと国民的に下を向いて歩きたくなる、というものでしょう。
確かに、景気判断を下方修正しなければならない状況かもしれませんが、ここはひとつ、その言葉をオブラートに包んで、「若干、右肩上がりだと思っていましたが、気が付いたら左の肩の方が上がり気味のような・・・」や「横ばいよりもちょっとだけ下がったような感じですが、どうでしょう?」のような「日本的曖昧表現」で誤魔化して欲しいものです。
そんな先行き不透明な時期に、我が県の切り札、とも呼び名が高い、山形が開発したブランド米「つや姫」が満を持して発売されました。
当初、ネーミングが微妙、ネーミングを全て漢字にしてしまうともっと微妙、という事が言われておりましたが、今更、何を言っても遅いでしょう。微妙なのを承知で応援するしかありません。
発売前、私も食べた事がありましたが、米一粒一粒がピンと立って主張し香りも豊か、咀嚼すると香りと共に口の中に甘さが広がる、そんな美味しいお米、いや、ご飯に炊き上がっていたように記憶しております。
ご飯そのものの美味しさが際立っておりましたからおかずに思慮しなければならない、という点があり、何が合うのか考えましたところ、私的には野菜だったような気がしました。
しかし、もっと「つや姫」の美味しさを引き立てるのは何か、と考えると結局「塩」に行き着いてしまいますから深く考えるのはお勧めできません、好きなものを合わせるのが一番ですな。
とある地域情報誌には、和服を纏った(まとった)吉村美栄子山形県知事が、「つや姫」ブランド化戦略実施本部本部長の肩書きで載っておりましたが、私は、温泉旅館の女将さんにしか見えませんでした。
どうせなら、山形県温泉旅館観光戦略実施本部本部長も兼任した方が良いのではないでしょうか?
ダブル本部長の肩書きを持つ県知事、という「珍しい県知事」で雑誌に取り上げられ、更にそこで観光、つや姫、の宣伝をすれば一石二鳥になるでしょう。
そして、「つや姫」も良いのですが、「ササニシキを超える米」と言われております「夢ごこち」という新品種の米が、当店に持ち込まれました。
フレンチ、イタリアンで使えないか、という生産者さんの要望があったようで、要望を受けた方からの依頼、という経由で届いたのですが、正直に言いますと、ネットでは結構有名なお米のようでしたが、はじめてその存在を知った次第でした。
米は、「アミロース」という成分含有量を減らすと粘りが出るそうで、その粘りが米自体の美味しさに繋がるとの事でした。
早速、厚手のホーロー鍋を使い同量の水で炊いて食べてみましたが、こちらも米自体の美味しさは群を抜いているかもしれません、繊細な香りと口の中に纏わりつくような甘さがキーワードのように感じました。
ご飯で炊き上げ、塩を掛けて食べただけでこの美味しさならば、別に洋食仕様にしなくても良いのではないか、とも思いましたが、それではイカンでしょう、それを認めてしまったらイカンですよ。
「リゾット」という手法が一般的でありますし、その方が食べ手も安心するかもしれませんが、あの甘み、香りを生かしたいのならば「ポタージュ」に仕立てるのがいいのではないか、と私は考えました。
工程の考え方はこうです。
・米に対して3倍のミネラルウォーターで全粥に炊き上げる。
・一晩冷まし締める。
・冷ました全粥をフォン・ド・ヴォライユとフュメ・ド・ポワソンで煮て荒熱を取る。
・ミキサーに掛け滑らかにする。(滑らかにならない場合、裏漉しを掛ける)
・更に温める。
・牛乳を若干量加える。
・レモンの皮を剥き、洗剤で洗う。
・洗ったレモンの皮を乾かしてミルサーで粉砕し、その粉末を米のポタージュにちょっとだけ振り掛ける。
このように考えました。
まだ作っておりませんが、コンソメではなく、フォンとフュメを使用するのは、コンソメですとコンソメの香ばしさが前に出てしまい米の香りを損ねるのではないか、と考えたからです。
明日辺り、試作してみようかと思っております。
その試作、うまく行った暁には・・・
ランチのスープに、出るかもしれません。
しかし、失敗した際には・・・
賄いは連日、お粥でしょうな。
寒いのは気候だけではなく、世の中も、という事なのでしょうか。先日、日銀の景気判断が下方修正された、と新聞のトップ記事として載っておりましたが、そんなネガティブな事を大々的に載せてしまうと国民的に下を向いて歩きたくなる、というものでしょう。
確かに、景気判断を下方修正しなければならない状況かもしれませんが、ここはひとつ、その言葉をオブラートに包んで、「若干、右肩上がりだと思っていましたが、気が付いたら左の肩の方が上がり気味のような・・・」や「横ばいよりもちょっとだけ下がったような感じですが、どうでしょう?」のような「日本的曖昧表現」で誤魔化して欲しいものです。
そんな先行き不透明な時期に、我が県の切り札、とも呼び名が高い、山形が開発したブランド米「つや姫」が満を持して発売されました。
当初、ネーミングが微妙、ネーミングを全て漢字にしてしまうともっと微妙、という事が言われておりましたが、今更、何を言っても遅いでしょう。微妙なのを承知で応援するしかありません。
発売前、私も食べた事がありましたが、米一粒一粒がピンと立って主張し香りも豊か、咀嚼すると香りと共に口の中に甘さが広がる、そんな美味しいお米、いや、ご飯に炊き上がっていたように記憶しております。
ご飯そのものの美味しさが際立っておりましたからおかずに思慮しなければならない、という点があり、何が合うのか考えましたところ、私的には野菜だったような気がしました。
しかし、もっと「つや姫」の美味しさを引き立てるのは何か、と考えると結局「塩」に行き着いてしまいますから深く考えるのはお勧めできません、好きなものを合わせるのが一番ですな。
とある地域情報誌には、和服を纏った(まとった)吉村美栄子山形県知事が、「つや姫」ブランド化戦略実施本部本部長の肩書きで載っておりましたが、私は、温泉旅館の女将さんにしか見えませんでした。
どうせなら、山形県温泉旅館観光戦略実施本部本部長も兼任した方が良いのではないでしょうか?
ダブル本部長の肩書きを持つ県知事、という「珍しい県知事」で雑誌に取り上げられ、更にそこで観光、つや姫、の宣伝をすれば一石二鳥になるでしょう。
そして、「つや姫」も良いのですが、「ササニシキを超える米」と言われております「夢ごこち」という新品種の米が、当店に持ち込まれました。
フレンチ、イタリアンで使えないか、という生産者さんの要望があったようで、要望を受けた方からの依頼、という経由で届いたのですが、正直に言いますと、ネットでは結構有名なお米のようでしたが、はじめてその存在を知った次第でした。
米は、「アミロース」という成分含有量を減らすと粘りが出るそうで、その粘りが米自体の美味しさに繋がるとの事でした。
早速、厚手のホーロー鍋を使い同量の水で炊いて食べてみましたが、こちらも米自体の美味しさは群を抜いているかもしれません、繊細な香りと口の中に纏わりつくような甘さがキーワードのように感じました。
ご飯で炊き上げ、塩を掛けて食べただけでこの美味しさならば、別に洋食仕様にしなくても良いのではないか、とも思いましたが、それではイカンでしょう、それを認めてしまったらイカンですよ。
「リゾット」という手法が一般的でありますし、その方が食べ手も安心するかもしれませんが、あの甘み、香りを生かしたいのならば「ポタージュ」に仕立てるのがいいのではないか、と私は考えました。
工程の考え方はこうです。
・米に対して3倍のミネラルウォーターで全粥に炊き上げる。
・一晩冷まし締める。
・冷ました全粥をフォン・ド・ヴォライユとフュメ・ド・ポワソンで煮て荒熱を取る。
・ミキサーに掛け滑らかにする。(滑らかにならない場合、裏漉しを掛ける)
・更に温める。
・牛乳を若干量加える。
・レモンの皮を剥き、洗剤で洗う。
・洗ったレモンの皮を乾かしてミルサーで粉砕し、その粉末を米のポタージュにちょっとだけ振り掛ける。
このように考えました。
まだ作っておりませんが、コンソメではなく、フォンとフュメを使用するのは、コンソメですとコンソメの香ばしさが前に出てしまい米の香りを損ねるのではないか、と考えたからです。
明日辺り、試作してみようかと思っております。
その試作、うまく行った暁には・・・
ランチのスープに、出るかもしれません。
しかし、失敗した際には・・・
賄いは連日、お粥でしょうな。