おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

「死ぬまで稽古、死んでも稽古」

2013年07月26日 | 日記--感じたことなど
これは、文楽の竹本住大夫師匠の名言である。
人間国宝という立場に甘んぜず、常に精進一筋の御仁だ。
御年88歳。師匠の前では、僕なんてまだまだヒヨッコだ。

文楽は、夏休み特別講演の真っ最中。
僕は撮影の為、先日から文楽劇場にお邪魔している。
住大夫師匠にご挨拶に伺うと、
「どんな辛いことがあっても辛抱して頑張りなさい」と
やんわりと励まされた。

師匠は、昨年脳梗塞で倒れられたが、
今年の1月から舞台に復帰されている。
奇跡の復活!と言われているが、
実は、その影で壮絶な努力をされているのだ。
ただ、ご自分が思うようには全快しておられないので
お会いするたび、
「はがゆうて、はがゆうて、仕方ない」と自責される。
浄瑠璃への凄まじい執念に、頭が下がる。

「死ぬまで稽古、死んでも稽古」
僕もそんな風に写真と向き合いたい。


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