おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

「神の宮」の作品がフランスの美術誌 Arts Asiatiques の表紙を飾る

2022年05月19日 | お知らせ

風薫る季節となりましたが、相変わらずのマスク生活で息苦しい日々が続きます。
欧米では既にマスクを外して日常生活を送っているようですね。
まぁ本来マスクなんてしたくない人たちですから。
日本は特別です。

さて、私の「神の宮」の作品がフランスの美術誌に取り上げられました。
パリのチェルヌスキ美術館から掲載の連絡は頂いていたのですが、まさか表紙になっているとは知りませんでした。嬉しい限りです。

伊勢神宮と出雲大社の遷宮が執り行われてから既に9年が過ぎました。9年も経てば人々の記憶も薄れます。でも、作品として残すことで祭事の一つ一つが常にみずみずしく蘇ります。遷宮のシステムと思想は、宗教を超えた、持続可能な世界への道標であり祈りです。平和を願うすべての人々の為に、僕は作品を媒介にしてメッセージを送り続けたいと思っています。


『神の宮』の作品がチェルヌスキ美術館(Paris)のコレクションになる

2022年01月26日 | お知らせ

大変ご無沙汰しております。

コロナウイルスの第6波は勢いを増すばかりで不安な日々が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は海外に出ることも叶わず、国内で鬱々としております。

とはいえ、一昨年に立ち上げたラボではプラチナプリントの制作に勤しみ、試行錯誤を繰り返しながらもいくつか完璧と思える作品を仕上げることが出来ました。プラチナプリントは非常に繊細な技術が必要で日々葛藤の毎日です。

そんな中、とても嬉しいニュースがパリから届きました。世界的にコロナ禍がひどくなる前の2020年2月にチェルヌスキ美術館に寄贈した『神の宮』の作品15点が、フランス政府に認められ、正式に同美術館のコレクションとなったのです。そのお披露目として2021年9月14日から12月12日の日程で特別展が開催されたとのことです。僕は残念ながらコロナの影響で訪仏出来ませんでしたが、とても好評だったそうです。美術館のサイトにも掲載されたので下記にご案内します。

 https://www.cernuschi.paris.fr/fr/expositions/masuura-yukihito-les-sanctuaires-des-divinites

 

今後も機会ある毎に同館等にて紹介(展示)して頂けるとのことです。早くコロナが明けて僕も美術館に架けられている作品を見たいです。

因みにチェルヌスキ美術館はアジア美術・工芸を網羅するフランス最大のギメ美術館に次ぐ東洋美術の宝庫と言われています。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

https://www.cernuschi.paris.fr/ja/aziamei-shu-guan

 

公立の為、パリ市とフランス政府から作品の価値を認められなければコレクションには加えて貰えません。今回のことは非常に嬉しく光栄です。これも偏に僕の活動を支えてくださった皆様のおかげです。ありがとうございます。

寄贈作品『神の宮』より
伊勢神宮「第62回神宮式年遷宮」
御神楽 御饌【内宮】

 

出雲大社「平成の大遷宮」
拝殿の大注連縄


東の祈り/西の光り 増浦行仁写真展とその奥の気配 開催中

2021年07月19日 | お知らせ

会期:2021年7月17日〜8月6日

会場:イフミックの森 アフレンツァ

   https://af-renzza.gorp.jp/

 

暑中お見舞申し上げます。

長かった梅雨も明け夏本番となりました。

コロナウイルスの脅威はなかなか収まりませんが皆様お元気でお過ごしでしょうか?

 

さて、相変わらず久しぶりの更新で申し訳ないですが、私こと 岡山にて写真展を開催しております。会場は岡山市でも有名なイタリアンレストランです。和室に『神の宮』16点、洋室に『GENESIS』10点の他に3mの作品も4点展示しています。レストランとは別室になっていますのでゆっくりご覧頂けます。詳しくは山陽新聞に掲載された新聞広告を添付しますのでご参照ください。

 

16日のオープニングレセプションには地元の名士の方々やレストランのお客様も多く来展されとても盛況でした。後援のメディア各社も取材に駆けつけてくれました。

末筆になりましたが、ISP環境開発社の岡崎社長様、五味渕様、山陽新聞社の大森部長様、電通西日本 岡山支社の小林支社次長様、神の宮共働態の面々他本展開催にご尽力頂きました皆様、心より感謝申し上げます。アフレンツァのスタッフの皆様もありがとうございます。

写真展は8月6日迄です。私は7月29日(木)午後1時〜3時迄会場に参ります。機会がございましたら是非お立ち寄りください。


感謝を込めて

2021年03月19日 | お知らせ

紺綬褒章受章のご報告かたがた。

 

大変ご無沙汰しております。

私こと この度紺綬褒章を受章いたしました。

これも偏に皆様のおかげと感謝申し上げます。

 

最近はYOSHIKIや元SMAPの中居くん、香取くん等々芸能人の受章が話題になっているが、写真家では珍しいようだ。

“一流の人間になるべし” これは僕の極貧時代に面倒を見てくれた故今井俊満画伯の言葉だ。

パリで先生(今井画伯)の運転手をしていた頃、18歳の誕生日に高級な靴を頂いた。当時の僕にとっては甚だ分不相応なプレゼントであったが、このメッセージが一言添えられていたのだ。先生も1979年に同賞を受章されている。僕も少しは近づけただろか。今度、先生の墓前にお礼もかねて報告したいと思っている。

 

小学生で“おれは土門拳になる”と宣言してから写真家を目指して突っ走ってきた。あれから既に半世紀ほど過ぎようとしている。その間沢山の方々にお世話になり、また迷惑もかけて来た。改めて心からのお礼とお詫びを申し上げたい。

もちろん、道半ばである。やりたいこと撮りたいものも沢山ある。煩悩の塊とも言えるが人は欲望なくしては生きられないと思っている。苦しいこと悲しいことも多々あるだろうがそれを超えた先に喜びもある。目標が正しければ、それに向かって尽力すれば、自ずと道は開かれるだろう。僕の目標はまだまだ高い。

 

ところでこのブログも本当に久しぶりだ。なんと2019年の夏にパリの写真展を案内したのが最後である。パリでの写真展は本当に素晴らしかった。オープニングには当時の在フランス日本国大使の木寺氏と奥方、パリ日本文化会館館長ご夫妻、パリ7区長が出席され、それぞれからスピーチも頂いた。特に木寺氏は流暢なフランス語で作品の説明までしてくださった。また、写真展終了後はチェルヌスキ美術館に作品を寄贈した。パリではギメ美術館に次ぐ東洋美術の宝庫として有名だ。詳しくは下記を参照。

https://www.cernuschi.paris.fr/ja

ユネスコ本部への作品寄贈などもあり、パリと大阪を行ったり来たりしているうちに、コロナがやって来た。活動自粛要請により、予定されていた写真展は延期、海外へも行けない。

イライラが募る日々であったが、考えを変えて作品制作に専念することにした。そこで昨年5月にアナログ専用のラボを立ち上げた。20年ぶりにプラチナプリントも復活させる。新作の撮影にはこれも20年ぶりにフィルムを使った。お恥ずかしい話だが、いざ撮影しようとした時、一瞬フィルムの入れ方が解らなかった。焦ったが徐々に体が動きを思い出し、無事に撮影することができた。しかし、なんだかぎこちない。リハビリが必要だ。

ありがたいことに新作は完成前から沢山の注文を頂いている。作家冥利に尽きる。

この春からは新しいプロジェクトや延期していた写真展も動き出す。また忙しい日々の始まりだ。

コロナで世界は一変した。

目にも見えない小さなウイルスが人間社会を翻弄している。そんな中、ワクチン開発のため多国間が情報を共有する動きがある一方、我先に有力な情報を仕入れて莫大な利権を得ようとする者(あるいは国)がいる。良いも悪いも人間の本質が見えてくる。右往左往、戦々恐々としている私達のまわりで自然は変わらず美しい。川のせせらぎ、海の青、木々の緑、花の香り、ちらほらと桜の開花も始まった。自然を見習い、共に生きる人間もやはり美しくありたい。

 

東日本大震災から10年。2万人以上の命を奪った災害から、瓦礫の山から、立ち上がり、人は懸命に復興への道を歩んでいる。その姿は尊く美しい。どんなに辛く悲しいときでも、生きてさえいればいつかは笑える日が来るだろう。

生きてきて良かった。最後にそう思える人生にしよう。

僕たちはコロナウイルスの禍からもきっと立ち直ることができる。

 

これからもどうぞよろしくお願いします。


パリの写真展ご案内かたがた

2019年08月29日 | お知らせ

お盆が過ぎ、処暑も過ぎ、朝夕が随分過ごしやすくなった。と思ったら既に秋雨前線が暴れている。地球の温暖化が原因か気候変動や異常気象が激しい。

人間は自然の生き物だから自然に逆らっては生きられない。僕たちはもう一度真剣に自然とともに生きる術を学ぶ必要があるだろう。それも早急に。

それに引き換え僕たちのご先祖は偉大だ。八百万の神をお祀りすることで、自然を畏れ感謝しながら行きていた。そしてそれを神事に託して後世(現在)に伝えている。今を生きる僕たちはそれを未来へと正しく継承しなければならない。 

話しは変わるが、今年4月にパリのノートルダム大聖堂の鐘楼と大屋根が焼け落ちた。セーヌ川から見るノートルダムは優美で、パリの有名な景観の一つだった。何より、市民の大切な祈りの聖地である。その象徴である鐘楼が焼失したのだ。僕は若い頃パリで暮らしていたので、ニュースで見た時は信じられず非常にショックを受けた。パリでは昨年11月から現政権に抗議するデモが続き、暴徒化していた。人々が美しいパリの街を破壊している姿に心が痛んだ。そんな時にノートルダムの火災が起きたのだ。まるで何かの暗示(天の警告)のようだ。僕はこれを機にデモが収まるのではないかと思った。ところが反対だった。ノートルダム再建の為に大富豪から寄付の申し出が相次いでいることに対し、「自分たちにはくれない」と不満を募らせて最大規模のデモが行なわれたのだ。物質的な貧しさは心まで蝕むのか、と改めて思い知らされた。僕もパリ時代、食べて行けずに残飯を漁った日もあった。その頃僕の心も病んでいたのだろうか・・・。ただ生きるために必死の日々だったが、他人のせいにしたことはない。

さて、そんなパリでこの秋「神の宮」写真展を開催することになった。会場は、7区の区役所内ギャラリーだ。7区といえば、パリ市内でも最も洗練されたお洒落な区の一つだ。その行政主催で行なわれる。当時の僕からは考えられないほど光栄なことだ。これも偏に今迄僕を支えてくださった皆様のおかげだ。

「神の宮」は2013年に斎行された出雲大社と伊勢神宮の遷宮を準備の祭事から撮影した写真集だ。遷宮には“自然(神)に感謝し、万物と共に生きる”という、平和な世の永続を願う深い祈りが込められている。僕は「神の宮」の作品を通してそのことを伝えたい。古来人々が大切に守り受け継がれて来たもの。それはアニミズムとして西洋の人々にも通底するものだ。

僕の思いに賛同してくれた有志が集まって、2013年に共働態が結成され、現在は一般財団法人神の宮共働態として活動している。パリでの写真展もその一環だ。 

今、各国で持続可能な世界に向けて様々な取組みがなされている(はずだ)。2030年迄に国連の目標(SDGs)がクリアされるかは甚だ疑問だが、誰もが“共に生きる”という意識を持つことが出来れば可能かも知れない。僕も神の宮共働態のメンバーとともに、写真家として出来ることをするのみだ。期間中、パリを訪れることがあれば是非写真展にお立ち寄りください。

ポスターとチラシはデザイナーの奥村昭夫氏にデザインして頂いた。ありがとうございます。

 

期間:2019年10月24日(木)〜11月6日(水)

   開館時間 11:00〜18:00(最終日は15:00迄)

   *入場無料、日曜休み

会場:Salle Béatrice HODENT de BROUTELLES

   Mairie du 7éme arrondissement de Paris-116,

   rue de Grenelle-75340 PARIS

 

奥村先生HPアドレス:http://www.okumura-akio.com/