おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

熊野古道散策?

2012年12月10日 | 日記--感じたことなど
先日、僕の敬愛する経営者のF先輩と熊野古道に撮影旅行に出かけた。
このF先輩だが、趣味の一つが写真でプロ並みの機材も揃えている。
よく二人で撮影に出かけるのだが、いつも重装備の彼の方が写真家に間違えられる。
 
さて、一口で熊野古道と言っても、実際はかなり広範囲にわたる熊野三山への参詣道の総称であり、すべてを踏破しようとすると優に10日以上かかる。

今回は川湯温泉に前泊し、バスで発心門王子に行き、川湯温泉に戻るという所謂赤木越えを予定していた。距離的には7kmぐらいのちょうどいいコースだったからだ。





ところが、翌朝に実際に歩き出してみると、道が良くわからない。スタート地点に案内のおばさん(もちろん有料)がいたのだけれど、地図はあるし、撮影しながらゆっくりと歩きたいと思ったのでお断りしたのだが、甘かった。
古道と現在の道が重複して途切れていたり、分かれ道では道しるべもなく、地図でも良くわからない。結局、時間が無くなって歩いて帰りつく事を諦めて、バスで川湯まで戻って来た。

コースを踏破はできなかったけれど、熊野古道の雰囲気は十分に楽しめた。忙しい中、こうしたリフレッシュの時間を持てるようにしてくれたF先輩に感謝。
そして、今度は道案内のおばさんと一緒に歩こうと思う。

遷宮便り 番外編 ~神魂神社にて~

2012年12月01日 | 日記--感じたことなど
先日、出雲大社にお参りした後、禰宜様のご案内で神魂(かもす)神社に参拝して来た。
小振りな出雲大社という風合いだ。ご本殿は国宝らしい。
大庭の大宮とも呼ばれている、凛とした佇まいが非常に美しい神社である。



社伝によると、天穂日命が天降って創建されたとのこと。
つまり、出雲大社の宮司様のご先祖様が建てられたということだ。
非常に由緒あるお社で、古代出雲の神都と言われている。

出雲ではあちらこちらに神話の世界が息づいている。
“眼には見えないもの”をお祀りする日本の風習は、世界が物質だけで成り立っているのではないことを、私たちの祖先は知っていたということだ。

恐れ多いが、僕はその“眼には見えないもの”を写真で捉えようとしている。作品集『神の宮』は、その気配を少しでも感じられるようなものでありたい。
森羅万象と繋がり、調和と共存を願う日本文化の精神性は、世界に通ずると信じている。
僕の作品は、そのメッセージツールなのだ。