おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

医療とアートのコラボレーション「院内美術館構想」

2010年09月29日 | メッセージ
いきなり小難しいタイトルでごめんなさい。
2010年9月20日 福岡県筑後市和泉の下川歯科医院にて僕のミケランジェロ作品集『GENESIS』の展示が始まった。 これは、医療現場を心身ともに癒しの空間にする為にアートを役立てよう、という考えを形にした「院内美術館」の一つだ。オープニングの模様は新聞にも掲載されたので添付しておきます。





昨今は、院内感染の問題で、お見舞いの花や、観葉植物を規制する病院も増えている。絵画も絵の具の凹凸に菌が付着しやすいと言われ敬遠される所もある。 だからと言って、何も飾らないでは本当に殺風景になってしまう。そんな悩みの相談を受けたり、僕自身が体験したこともあって企画したのが「院内美術館構想」である。 花やグリーン、あるいは絵画や彫刻が飾れなくても、写真であれば問題がない。それは、表面がフラットなので細菌が付きにくいからだ。

下川歯科医院のように、ファインアートとしての僕の作品を展示するところもあれば、大阪厚生年金病院のように四季毎に自然の風景写真を展示しているところもある。この場合は、僕の作品ではなく、監修をしている。いずれも院内のイメージに沿ったものや患者様の喜ばれるものを提案し、レンタルでご利用いただいているのだ。 写真はアートでもあるが、同時に誰もが気軽に楽しめるものでもある。 僕は、写真を通じて感動とともに癒しも与えられるようになりたいと思っている。これも写真家の使命の一つではないだろうか。

来る10月9日(土)、10日(日)に、マイドームおおさかにて『GENESIS』展が開かれる。これは、大阪府保険医協同組合が毎年行っている“協同組合まつり”のスペシャル企画として招聘されたものだ。お客様は医療関係者とそのご家族やスタッフに限定されているが、コンサートやパフォーマンスもあって、なかなか盛況らしい。このブログをご拝読の医療関係の方がおられましたら、是非、写真展にもお立ち寄りください。僕も会場にいるので、良ければ一声かけてください。