おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

記憶をたどりながら(2)-- 初めてのフィリピン・マニラ 4泊5日

2014年04月23日 | 日記--感じたことなど
4月7日から11日まで、フィリピン・マニラへ出張した。
目的はやはり「神の宮」巡回展の打合せと下見だ。

実は僕は、フィリピンの街はまだ発展途上かなっと思っていたのだが、現地に着いて驚いた。
「メトロマニラ(首都マニラの正式名)」はその名に違わず高層ビルが建ち並び、美しく整備されたショッピングエリアや幹線道路が行き交う近代都市だった。しかも、少し外れるだけで過去の遺跡や歴史的な建造物が横たわる<過去>と<現在>が交錯する不思議な街だ。今マニラは経済成長のまっただ中にあり、人々は活気にあふれ、しかも素朴であたたかな人柄が印象に残った。
現地のスペイン風料理は僕は少し苦手だが、リトルTOKYOの日本食はパリやローマのように高くはなく、美味しかった。

下の写真は、ライカとともに散歩した時の一枚。中心から少し離れると自然が一杯ののどかな雰囲気。



今回の旅をオーガナイズしてくれたのは、実は、株式会社aim(エイム)の加地社長だ。
僕が監修した「神の宮」や、所先生監修のもと日本神話を英会話の教材に使う事など、日本人としての心のあり方を大切にし、それを世界の人々にも伝えようとされている。
「神の宮」のページはこちらからご覧頂けます。http://kaminomiya.aim-talk.com/

監修に協力しているから言うわけではないのだが、株式会社aimのフィリピンオフィスにお邪魔して、英会話のスタッフのきめ細かな心遣いに感銘を受けた。いろいろなオンライン英会話があるけれど、僕はaimをおすすめする。→→ http://www.aim-talk.com/

「神の宮」巡回展がフィリピンと日本の心をつなぐ一助になることを願いつつ、旅でお世話になった方々に感謝。

記憶をたどりながら(1)-- PARIS&LONDON 4泊5日

2014年04月18日 | 日記--感じたことなど
出張つづきで、ブログをしばらく更新していなかったので
記憶をたどりながらちょっと報告。

3月27日から4月1日までパリ・ロンドンへ出張。
今回は「神の宮」の展覧会の打合せだ。

数年前、僕の師匠のギィ・ブルダン(故人)の写真展がJeu de Paumeで開催された。
彼は、自分のポジを全て処分していたので、それは非常に珍しいことだ。
彼の写真は、未だにファッション雑誌で模倣される。
何年経っても新鮮でセンセーショナルそして少し病的だ。

僕は別件でパリを訪れていた時、偶然その写真展を知り、観に行ったのだ。以来、パリで写真展を開くならJeu de Paumeか写真美術館と決めていた。

さて、打合せの合間にライカとともにパリを散策したので
記念に一枚載せておこう。



ロンドンも「神の宮」巡回展の打合せ。
パリからロンドンまではユーロスターで日帰り。片道の所要約2時間半、新幹線と同じぐらいの速度で走る。まるで、東京出張の感覚だ。
開業から10年たってかなり汚れているのが気になる。こういうところも日本とは違う。
ユーロスターで驚いたのは、パリからロンドンまで乗客は後ろ向きだ。(ビジネスクラスは違うよ)
ロンドンからパリは前向きとなる。
つまり、日本のように座席が進行方向に回転しないのだ。
日本に居ては、なかなか気付かないけれど、外に出て心遣いの細やかさが解る。
やはり、おもてなしの国だね。
“お客様は神様です”なんて考えは日本だけだろう。
これも一つの大切な文化だ。

ロンドンではサマセットハウス(SOMERSET HOUSE)でランチミーティング。
サマセットハウスは、その名の通り、サマセット公爵のために18世紀に建てられたジョージアン様式の建物だ。写真は廊下の突き当たりにある階段ホール。美しい螺旋階段への昇り口だ。



ここには、コートールド・ギャラリーという世界に誇れる美術館や数々のヴィジュアル・アート・ギャラリー、粒ぞろいのカフェやバー、レストランが入っているので、半日といわず、1日でも楽しめると思う。冬は、中庭にスケートリンクも併設されるので有名だ。

僕たちは、その中のTOM'S TERRACEで食事。ここはトム・エイキンズというセレブ・シェフがやっているデリ・カフェだ。彼は若干26歳でミシュランの二つ星を獲得したシェフだ。
凄く美味しいんだけど、メインと付け合わせだけで満腹。
おかげで夕食は食べられなかった。

いろいろな人々の協力のおかげで、海外での展覧会も実現に向けて動き出した。
すべてのご縁に本当に感謝。