おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

肉筆原稿、現る。

2014年08月29日 | 日記--感じたことなど
今日、カメラの点検のためにカメラバッグをひっくり返していたら、いつもは開けない8×10のカメラバッグの蓋の内側から、故松永伍一先生の肉筆原稿が見つかった。(下の写真)



この原稿、先生が東京都写真美術館で開かれたGENESIS展にこられた時の印象を認めて下さったものだ。
僕の撮ったダビデ像の手をご覧になって「まるで血管に血が流れているようだ」とおっしゃった。
その言葉は先生からの最高の賛辞だと自負している。

5年前の事務所の引っ越しの時に、なくさないようにと大切なカメラのバッグの蓋の裏に入れたのを、すっかり忘れてしまっていた。
何処に仕舞ったのかと、ずっと探していたのだ。
なんだか先生に再会出来たようで嬉しい。

近いうちに、皆さんに読んでもらえるようにしますね。

オフィスからのご案内

2014年08月27日 | お知らせ
新潮社の月刊誌「ENGINE」10月号に、ライカギャラリー東京にて開催中の「神の宮」展の記事を掲載頂いています。



車好きの方はご存知と思いますが、おしゃれな誌面で、ちょっとハイソな雑誌です。
よろしければ、21ページのENGINE beat EXHIBITIONをご覧ください。
増浦本人の写真も小さく載っています。

神々のふるさと---出雲の雲

2014年08月20日 | 日記--感じたことなど
インドから帰国して、休む間もなく出雲へ向かった。
折しも、台風11号の影響でなんともいえない天候だった。



夕方の光と雲の厚みが織りなす一種アーティスティックな空は
本当にどこか神々しさを感じる。
刻々と変わるその様は、自然に内在する大いなる意思を見せつけるようだ。
僕はここが神々のふるさと、八雲立つ出雲の国だと改めて感じながらシャッターを押した。

自然の美しさにかなう美はないだろう。
一つ匹敵するものがあるとすれば、
それは人の良心かも知れない。

初めてのインド

2014年08月12日 | 日記--感じたことなど
初めてインドに行ってきた。
この時期は気温、湿度ともに高く、過ごしにくい時期だった。

8月3日から6日までの短い日程だったので、デリーをベースにして、
1日だけはタージマハルがあるアグラまで足を延ばした。



現地の旅行代理店からアグラまで車で片道2時間強と聞いて、
車をチャーターして向かったのだが、なんと片道4時間もかかった。
苦労して目にすることができたタージマハル。
世界でもっとも美しい建物と賞賛されているが、それもうなづける。
完璧なシンメトリーと純白の大理石、細部にまで施された装飾もすばらしいものだった。
なによりも、使われている白い大理石の数とその大きさが、ヨーロッパのスケールをはるかに凌駕している。
これには、正直感動した。

本当に行ってみたかったのは、デカン高原にあるアジャンター石窟群なのだが、一筋縄では行けない所のようだ。機会があれば、再度チャレンジしたい。