おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

『神の宮』~平成の大遷宮~ 写真展 in 隠岐

2011年10月04日 | お知らせ
島根の隠岐に海士町という島がある。
遥か昔、承久の乱に破れた後鳥羽上皇が配流されたところだ。
京の雅は望めないが、風光明媚で海の幸に恵まれたこの島は、俗世を逃れてゆったり過すには最適だったろう。現在は、崩御700年を記念して建てられた隠岐神社にご祭神として祀られている。


フェリーから海士町を望む

さて、来年、古事記が編集されてから1300年目を迎える。先日、それを記念して設けられた「隠岐後鳥羽院和歌大賞」の発表会と表彰式が海士町で催された。
後鳥羽院は、中世屈指の歌人としても有名で、現在も歌聖として全国の歌人たちから敬われている。入賞歌は、隠岐神社にて冷泉家の披講の座で披露された。僕もご縁があって同席させて頂いたが、一時、平安貴族の風雅な世界へと迷い込んでしまった。日本文化の奥深さを再確認する貴重な体験であった。

冷泉家といえば藤原定家を祖先に持つ公家であり、歌道の宗匠家の一つでもある。冷泉流歌道を現代に伝えている。昔風に言えば“やんごとなき方々”だが、実際は大らかでとても気さくなご当主夫妻とご一門の方々だった。やはり、日本古来の文化を継承するという重責を担うには、開かれた心が必要なのだ。

ところで、何故、僕がその場に居たかというと、この催しと共に『神の宮』の写真展を同時開催したからだ。今回は、島根県という土地柄もあって、出雲大社の『平成の大遷宮』を撮影したものに限定した。出展数も15点と少ない。詳細は下記の通り。もし、期間中隠岐に行く機会があれば、ご覧頂ければ嬉しい。
人は温かいし、魚貝が上手いよ。(美人も多い・・・余談)





増浦行仁写真展『神の宮』~平成の大遷宮~
展示場所:菱浦港ターミナル
     島根県隠岐郡海士町
期間:平成23年9月25日~10月24日
特別協力:出雲大社
     ライカカメラジャパン株式会社
     海士町観光協会