おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

冬の風物詩 <奈良>

2013年01月24日 | 日記--感じたことなど
僕が冬の奈良で思い起こす行事に、若草山の山焼きとお水取りがある。

山焼きは毎年1月の第4土曜日(雨天の場合は2月2日に延期)に行われる。
花火と山焼きはの夕方6時頃から始まり1時間ほどで終わるのだが、
冬の夜空を赤く染めるイベントはアマチュアカメラマンにも人気で、
絵になる人気のスポットには三脚が立ち並んでいる。
今年は、行けそうにないが、昨年行ったときの写真をアップしておこう。
この山焼きに使う火は、春日大社の聖火を松明に移して、若草山山麓の野上神社に運ばれ祭典の後、春日大社、興福寺、東大寺の三社寺により大松明に点火されるそうだ。



2月になれば、最近人気の~しあわせ回廊~ なら瑠璃絵(2/8~14)が始まる。
これは春日大社、興福寺、東大寺にて夜間特別拝観を実施頂き、幻想的な光の道でつなぐという企画だ。
澄み渡る冷たい空気が心を清めてくれるような気がする。

そして、東大寺では修二会を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)による別 火(べっか)の前行が始まり、3月1日からの本行に備える。2週間にわたる二月堂にての修二会本行が満行になって、やっと奈良に本当の春が訪れる。

奈良の冬は底冷えする。ほんとうに寒いという記憶がある。
行かれる方は、防寒対策をしっかりと!

奇跡の年

2013年01月18日 | 日記--感じたことなど
いよいよ奇跡の年の幕開けだ。
出雲大社では、5月に「本殿遷座祭」、伊勢神宮では、10月に「遷御」が催行される。ご神体が美しく調えられたご社殿にお遷りになり、ご神威が蘇るのだ。

遷宮を通して、自然と共存する日本の伝統と文化を受け継ぎ、世代から世代へと継承していく。神々とともに、1300年以上も続けられてきた貴重な神事を、僕たちは正しく次の世代に伝えなければならない。
遷宮に象徴される日本の精神文化には、今の社会にもっとも必要なこと全てが含まれている。自然と共に、人々と共に、あらゆる生命を育んで行くこと。世の中の生きとし生けるものには、凡そ40億年の歴史が内包されているのだ。これらの大切な生命を、僕たちの世代で絶滅させてはならない。争いや、欲望の為に奪ってもならない。



僕は、遷宮作品集『神の宮』を通して世界に訴えたい。
多分これこそ、僕がこの時代に写真家として生きる使命であり、証なのだ。

今年もよろしくお願いします。
(ちょっと熱くなりすぎたかな・・)


追伸・・・
昨年、『神の宮』の共働プロジェクトとして、「世代から世代へと、40億年の生命育みあう共働態」を、志ある皆さまと共に立ち上げました。
これは、将来世代の為の非常に重要なプロジェクトとなります。改めてブログでもアップしますので、皆様も是非、ご協力ください。