おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

今年初めての出雲大社参拝

2012年01月24日 | 日記--感じたことなど
先日、今年初めて出雲大社に参拝させていただいた。
天気は生憎だったが、小雨に包まれた鎮守の森がしっとりと美しい。
勢溜(出雲大社の正門)から参道を抜けて御本殿に向かう。
神域を進むにつれ僕の中いろんなものが少しずつ浄化されていく感覚・・・
身も心も清められるようで、僕は深く感動する。

本殿遷座祭を来年に控え、御本殿は御修造が進んでいる。
次は大屋根が外されるとのこと。
もうしばらくすれば威風堂々とした本来のお姿を取り戻されるのだ。
御本殿が整い、御遷宮によって大神様が復活(よみがえり)の時をお迎えになる。
日本人としてとてもありがたいことだ。


御修造の作業風景

現在、庁舎では、今までに僕が撮影した写真の一部を「平成の大遷宮」奉賛写真として展示されている。常設展示なので、ご参拝の折りにはぜひご覧ください。
出雲大社の公式ホームページでも、出雲大社御案内の平成の大遷宮にて紹介していただいている。
http://www.izumooyashiro.or.jp/masuura.htm

皆様にも素晴らしいご縁が結ばれますように。

88回って!?

2012年01月16日 | 日記--感じたことなど
お正月早々、悲しい贈り物の話からスタートさせてしまったが、今年も昨年以上に忙しい一年になりそうだ。



昨年を振り返ってみると、とにかく移動が多い一年だった。
しかも、飛行機での移動が日常になりつつあり、大阪、東京、九州、ローマ、台北を忙しく行き来している。
僕は、もっぱらJALを利用しているのだが、昨年のフライト数は何と88回だ。

18歳で最初にパリに渡ってからトータルすると2年半ほど、空中で過していることになる。

今年も、年頭から大阪→東京→出雲→東京→大阪と移動の予定。
この調子だと貯まるのはお金じゃなくて、マイルのようです。
(笑い)

今日も、このブログをアップしたらすぐに、JALで東京に飛びます。


悲しい贈り物

2012年01月10日 | メッセージ
明けましておめでとうございます。
今年は辰年、龍のごとくてっぺん目指して頑張りたいと思っている。

が、新年早々こんなタイトルでごめんなさい。
今年、僕にとって大切な歴史が一つ幕を降ろした。

以前にもブログで書いた事があるが、僕がまだカメラ小僧だったころ、初めてライカの本物を手に持たせてくださったのがライカ専門店として御堂筋にお店を構えていらした株式会社サンエスの社長夫人(現社長)だった。
僕のライカとの付き合いは、ここから始まったのだ。
今ではライカカメラジャパン株式会社から協賛をいただくまでになっている。
実際僕ほどライカを愛し、実務でも使っている写真家は数が少ないと思う。
そのサンエスさんが、今年の1月9日に直営店を閉めたのだ。
最終日に、お花を持ってご挨拶に伺った。
社長のご高齢と跡継ぎがいないということで、閉める事は聞いていたのだが、いざ社長の顔を見ると感慨深くて言葉に詰まってしまった。

社長から、どうしても僕にもらってほしいと渡されたものがある。何と新品に近いフォコマートICを使ってほしいというのだ。




新品同様のフォコマートIC

既に僕の暗室には、フォコマートのIC、IICが鎮座している。世界中を探し、苦労してやっと手に入れたものだ。その時の喜びは今でも忘れていない。
だが・・・今日事務所に持ち帰った新品同様のこのフォコマートは、社長の寂しそうな顔やサンエスさんとの思い出が詰まっているようで、正直、気が重かった。
何か僕にできる事は無かったのかと、悔やむばかりだ・・・
社長との出会いの場面が何度も脳裏に浮かぶ。

前社長がお亡くなりになってから女手一つで、会社を支えてきた社長。
聞けば、嫁いだ頃はカメラの知識なんて全くなかったという。そんな社長が一生懸命勉強して、名店であるサンエスさんを支えて来た。

僕は、このフォコマートをサンエスさんの記念碑として、次の世代に継承して行きたいと考えている。

“お母さん(社長のことを僕はこう読んでいる)、ありがとう!”