おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

東日本大震災について

2011年03月17日 | 日記--感じたことなど
当日、地震の一時間前に僕は東京から大阪に戻ったばかりだった。

小さな揺れが長い間続いていたが、まさか東北であんな大惨事になっているとは思わなかった。
大きな地震の特徴だが、時間が経つにつれて被害の大きさが解ってくる。

毎日のニュースに胸が痛い。
こんな時、写真家なんて役に立つのだろうか・・・
僕は報道カメラマンでもないので、実際、何の役にも立ちやしない。
それでも先ずは人として何か出来ることがあるはずだ。
募金や物資を送ることはもちろんだ。
幸い、有効に使っていただけそうな募金や物資の調達依頼があったので、出来る範囲でやっている。

今、日本国中の人達が、何か出来ないか、と必死に模索しているところだ。
そしてある人達は、一つの答えを出している。
それは、自分の仕事を一生懸命し、お金をかせいで、日本経済をこれ以上衰退させないということ。特に若い世代の人達が、仕事というものを真剣に考えだしているようだ。
また、日本人の譲り合いの精神は、被災地にあっても揺らぐことは無く、世界からは、賞賛と同時に驚かれてもいる。

僕たちは、未曾有の危機にあって、改めて、日本人の本質を知ることになった。世界各国からも暖かい支援が寄せられている。
それは、今迄日本が世界に貢献して来たことへの答えだと思う。

この震災は決して日本を破壊するものではない。
皆の思いが一つになって新しい日本を築くものだ。
そう僕は信じたい。