おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

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志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

遷宮便り ~本殿遷座祭の神風~

2013年05月21日 | 日記--感じたことなど
5月10日の夜、出雲大社「平成の大遷宮」本殿遷座祭が執り行われ、大國主大神様は芽出度く新しくなった御本殿にお戻りになった。

僕はその2日前より出雲に入り、ご本殿の清祓の行事から撮影をさせて頂いた。

いよいよ当日、数年かけて準備をされていた遷宮のクライマックスだ。しかしながら出雲は朝から土砂降りの雨で、天気予報を見ても全く止む気配も無かった。

ところが、お昼を過ぎた頃、風が吹き、雲が流れて奇跡的に雨が上がったのだ。おかげで空気は一層清々しく、緑はしっとりと深さを増した。まるで清めの雨だ。





日が沈み、いよいよ本殿遷座祭が始まった。浄夜に包まれて、粛々とご神体が遷られる。大気がうねるような不思議な感覚に捕われ、心が震えた。

そしてお祭りは終盤を迎え、ご本殿の扉が閉じられた。
その刹那、風がさぁ~っと吹き、天から大雨が落ちて来た。

あまりのタイミングに、皆言葉を失った。僕たちは大神様のご神威を目の当たりにしたのだ。

あの感動を言葉で伝えるのは難しい。だから僕は写真で表現する。少しでも伝われば良いのだけれど。

本殿遷座祭の翌日から奉祝祭が催され、連日撮影させていただいた。
体力的にはハードだが、心は喜びで一杯だ。
この時代に生まれ、写真家としてこの地にいることが 奇跡なのかも知れない。

一昨日、漸く大阪に戻って来た。
月末まで奉祝祭が続くので、また東京経由で出雲に戻る。

大国主大神様に頂いた素晴らしいご縁に 深く感謝申し上げます。


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