
【10月24日】
何年ぶりだろう、娘たちの通っていた中学校で
お世話になっていた重行先生から写真展の案内をいただいた。

その頃、教頭先生で、下の娘のクラスだけ、
理科の授業を持たれていたのだが、
いつも先生の話をする娘の笑顔に、
先生のすばらしい御指導ぶりが窺われた。

その後、PTAで御一緒させていただく内に、道端の木や花に関して、
どのような質問をしてもたちどころに答を出して下さることに感激して、
先生の所属する植物の会に参加させていただき、毎月の山行、夏休みの
戸隠山、黒姫山の観察旅行にも連れて行っていただいたが、
母が体調を崩した時を潮に、辞めてしまった。

本音を言うと、日々の雑事に追われ、
なかなか花や木の名前を覚えることも出来ず、
ましてや、・・・属・・・科など、私には無理、と思ってしまったのだ。

その時の仲間、秀子さんと写真展に伺って、
昔のままのステキな先生とお会いし
壁いっぱいに飾ってあるヒマラヤのすばらしい植物写真を拝見し、
「継続は力なり」を教えていただいた。



メコノプシス・ホリドゥラ
Meconopsis horridula (ケシ科メコノプシス属)
海抜4500m以上の、植物が生育できる以上の極限の地にはえる。
岩がごつごつした所に見られる。
草丈15~30cm.。透き通るような青色の花弁が強く印象に残る。

サウスレア・トリダクティラ
Saussurea tridactira (キク科トウヒレン属)
4000~5000mの高山のガレ場、
植物が生育できる極限の地に咲く代表的な植物。
高さは15cmほどのずんぐりした形。
白い毛で被われていて、代表的なセーター植物。
植物体は緑色だが、綿毛のため白く見える。
頂部の黒っぽいところが花。

シレネ・ニグレスケンス
袋はがくが膨らんだもの。袋の表面には黒っぽい筋がある。
「ニグレスケンス」は「ニグロ(黒い)」と
「エスケンス(似ている)」で「黒っぽい」。
「シレネ」はギリシャ神話の神様の名に因む。
たくさんあった中からたった3枚だけ載せてみたが、
一枚一枚に丁寧な説明が添えてあり、先生の御配慮がしのばれる。
写真もすばらしいが、現地に行って、本物を見てみたい・・・
