マッシーパパの遠吠え

インターネット情報を丹念に読み取り、ニュースの裏に潜む真実を綴るあなたのためのブログです。

「桜」花見で「梅」観梅、なぜ「紅葉」だけ、紅葉狩り!?

2008-11-20 07:58:44 | Weblog

18、19日と淡路・福良(ふくら)で温泉につかって、河豚(ふぐ)を食べて来た。5年前にも同じ目的で来たことがあるが、この福良の地名、ものの本には、「袋のような湾をしている浦であるからフクラと付いた」とある。でも、河豚は「フク」とも言うからひょっとして、「フク良し」から来たのでないかとマッシーパパは信じている。

それはともかく、もうひとつの目的は淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物園」と淡路島きっての紅葉の名所である「東山寺」を観光したかったこともある。

そして、行きしなに立ち寄った「軌跡の星の植物園(http://www.kisekinohoshi.jp/)」、残念ながら、夜の運転が苦手なマッシーパパはイルミネーションでライトアップされた幻想の世界は味わえない。でも、昼間見ても、エリカ、ポインセチア、シクラメン、ユーフォルビアなど、100種2万株の花がディスプレーされもう、メルヘンチックの世界に魅せられた。

2000年のあの花博時にもここは超人気で、1時間以上並んで見た感動を覚えているが、むしろそれ以上。何しろ、一緒に見ていた知らないおじさんが「嫌らしいほどだ」と、感心しているのか貶(けな)しているのか驚いていたぐらいだから。ま~、この御仁、まさか、花のデコレーションは菊人形だけとでも思っているのだろうか?・・。

次に、帰途、立ち寄ったのが東山(とうさん)寺の紅葉狩り。 ライトアップを始める22~26日が見ごろのようで、色付きも今少しだったが、それでも、山門付近の紅葉を階段上から見下ろす景色は見ごたえありましたよ(http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000000811180004)。もし、見に行かれる人があれば、道中、くねくねと細い山道が続くので道に迷わないよう同寺(0799-64-1185)に問い合わせてから行く方がよいかも・・。

処で、紅葉狩りといえば、マッシーパパには昔から、疑問に思っていたことがある。桜は「花見」といい、梅は「梅見」又は「観梅」、菊は「菊見」というのに、なぜ、紅葉だけが「狩り」の字を使うのかだ。そこで、このブログを書く機会に調べてみました。

まず、例によって、調べものならWikipediaだが、そこには『この場合の「狩り」というのは「草花を眺める事」の意味をさし、平安時代には実際に紅葉した木の枝を手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があった』とある。

なるほど、「手折り=狩り」なのかと、合点したが、念の為、広辞苑の「狩る」」を紐解くと『花や草木を捜し求める。方丈記「折につけつつ、桜を狩り、紅葉を求める』と書いている。こちらは、「狩り=捜し求める」であるようだ。

どうやら、古来、桜や梅も紅葉も、山に分け入って、花を探し、それを手折って匂いをかいだり、髪にさしたり、手にかざしたりしして楽しんでいた。それで、「桜狩り」「紅葉狩り」と言ったのだろう。そして、一方、宮中や都の社寺に桜や梅を植え、その花の季節に花をめでるとき、歌を詠み、宴を催すのを「花見」「梅見」と称したのではないか。

ま~、梅や桜の下で花を肴に一杯飲飲むのは絵になるが、季節がら紅葉の下ではそんなこと無理だよね。

それに、今も、「イチゴ狩り」、「りんご狩り」、「なし狩り」など、果物をもぎるのや、「ホタル狩り」、「トンボ狩り」など、補虫にもこの「狩り」を使っている。

いや、花でも「大瀬花狩園(http://odekake.jalan.net/spt_guide000000161732.html)」というものがあって、ストック、マーガレット、キンギョソウ、菜の花、など、お好みの花を摘んで持ち帰れますと宣伝しているから、やっぱ、「狩る=摘む、捕る」でもあるのかも。

とすれば、まさに、もみじなど、落ち葉を拾い集めて、もって帰る人もあるし、大阪の箕面(みのお)に行けば、刈り取ってきた葉っぱをてんぷらにして食べているからもう、紛れもなく、紅葉は「狩り」なのだわ!?・・。

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"兆"お好き!金持ちローゼン麻生の浪費癖!?

2008-11-18 07:57:53 | Weblog

フリーターの労働組合などが10月26日に呼び掛けた麻生太郎首相の私邸見物への途中、参加者3人が警視庁に現行犯逮捕された際の映像3本がインターネットの動画共有サイト「ユーチューブ」で公開され、再生(視聴)回数は4日までに計14万回を超えたと、「産経」が報じる(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/04/news053.html)。

その「動画」はこれだが(http://jp.youtube.com/watch?v=3Uw701vV15U&feature=related)、なんとも不可解な逮捕劇なのである。

つまり、無届けデモとして逮捕されたわけであるが、一応、呼びかけの主催者は渋谷署と見学ツアーの方法を事前打ち合わせしている。又、公安と思しき男の一人がいきなり、逮捕の男に抱きつき、(抱きつかれた者が)びっくりして抵抗したら、「公妨(こうぼう:公務員暴行罪)」だと叫んで、警官に「取り押さえろ、取り押さえろ」と命令する。まっこと見ているものを、おぞましい気持ちさせる映像だ。

さすが、こんな歴とした証拠を残されては、公判維持はできぬと見たか、10日後に処分保留のまま3人を釈放している。

それにしても、何のための逮捕劇だったのか意味合いがよくわからない。無届けデモにこだわるなら、なぜ、打ち合わせの段階で中止させなかったのか。又、いきなり抱きついて不当拘束したほうをどうして、問題にしないのだろうか、疑問だらけである。それに、集団の脅威を彼らに感じたのなら、あの、長野聖火リレーに旗や指物を持って5000人もの中国人学生が集結、我が物顔であたりを蹂躙した時も、見てみぬ振り。むしろ、チベット人や日本人の抗議デモつぶしで中国のご機嫌を伺ったのをどう、説明するつもりか?・・。

ともあれ、金持ち喧嘩せずのはずだから、まさか閣下が要請したのでもなかろう。とすれば、麻生内閣で官僚の最高位である、”内閣官房副長官”に抜擢された前警察庁長官の漆間巌氏が、折からの麻生の長者伝説の流布を押さえ込むため、忠義の臣を演じたのかも。

ところで、ローゼン麻生の長者伝説だが、またまたこの御仁、でっかいことをぶち上げたようだ。

『解散・総選挙から逃げている麻生首相は金融サミットに出かけて大盤振る舞いだ。IMFに対して外為特別会計から10兆円も出すと提案。「各国から評価された」「歴史的だったと後世言われる」と自画自賛したが、この10兆円はもとは国民のカネだ。それも為替の安定のために使うカネで、IMF救済に使うのは筋が違う。しかも、国会審議もなしに、首相のポケットマネーのように浪費することに法的根拠はあるのか』と、日刊ゲンダイは、批判している(http://gendai.net/?m=view&c=010&no=21515)。

ホント、この長者、やれ、国内にあっては、選挙買収の疑いすらある「定額給付金」を2兆円もばら撒くといい、地方の自治体にも道路特定財源から1兆円の大判振る舞いを公約する。そして、金融サミットに出ては死に体・ブッシュの髭の塵払いをするごとく、10兆円の出資を約束して来る。ま~、兆円、兆円と下々のものには気の遠くなる桁の話を平気で口にする。但し、すべて国のカネ。帳尻は国民の税金になる代物ではあるが・・。

ともあれ、経済音痴のローゼン閣下にとって、景気よく、カネをばら撒けば、国内はもとより世界経済まで、たちまち、活性化すると思い込んでるのだから処置なし。だから、金持ちはいやなんだ!「カネで何でも片が付く」と思っているのだから。

もっとも、閣下とて、だから、貧乏人はいやだ、「カネのことを言うとがたがた言う」と・・。でも、やっぱ、何かがおかしい。巷では、医療に、福祉に、教育に、たった数十億円あれば、何とかなるのがあるというに。それには見向きもせず、「財政再建」だと削ることばっか口にする。そして、選挙のために背に腹は代えられないとなると、急に、”兆円”の話になる。

マッシーパパのように、ヘズられる一方の年金生活者には、カネの単位も時に10円であり、100円になる。それが、閣下のように、兆円単位の話になるとめまいがして”腸炎”でも起こしそう。

ま~、ホントに、日本の総理がこんなカネにずさんな男でよいのだろうか? カップラーメンが400円とか、3000円の北の家族では飯ものどが通らない御仁に庶民の命を預けていいのだろうか、今、本気に心配しています!!・・。

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20万円で日本の国籍が買える!? 犯罪助長する国籍法改正!

2008-11-17 10:36:28 | Weblog

とんでもない法律が臨時国会で通過しそうだという。いわく、日本の国籍がたったの20万円で買えるというのだ。

従来、日本で生まれた子供が等しく日本国籍を有するには_①両親が結婚している ②母親が日本人である ③父親が出産前に認知している、のいずれかを満たさなければならなかった。それが改正で、母が外国人の子供を20才までに日本人男性が認知すれば誰でも簡単に日本国籍を取得できるようにするというのだ。

なぜ、条件を突然緩和しようとするのかというと、どうやら、この6月に最高裁で出た「国籍法 婚外子差別は違憲」判決と大いに関係があるようだ。すなわち、結婚していない日本人男性とフィリピン人女性から生まれた後、日本人男性に認知されたフィリピン国籍の子供が、両親が結婚していないことを理由に日本国籍の取得が認められないのは違憲だと、行政にノーをつきつけたから、というのだ(http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20080605ok03.htm)。

そこで、違憲判決にあわてた(?)自民党法務部会が中身もよく議論しないまま、与野党議員の解散総選挙だ、いや、緊急経済対策だとじたばたしているどさくさにまぎれて14日、たったの30時間で拙速法案を委員会で通過させてしまったとか。

ところが、右系の論客が気づき、この法案が通れば日本の骨格が揺らぐとまず騒ぎ出して、ネットが炎上した。そして、解散が遠のき、第二次補正予算の論議も通常国会に先送りされそうになって、余裕の出てきた議員たちからも、遅まきながら、異議を唱えだしたという。

では、何が問題なのだろう。 その前に、「中国人同士の子に日本籍~出産直前、日本人と偽装結婚」のニュースに覚えがあると思う。中国人の夫婦が産んだ子を出産する直前に日本人の男と偽装結婚し、生まれてきた男児に日本国籍を取得させようとした事件だ。まったく、今回の国籍法改正の危うさを象徴した事件で、当局によるとこれも、「氷山の一角に過ぎない」という。それでも、まだよい。現行法が、「出産前に男の認知」が必要とする規定だったからこそ、御用になったようなもの。これが、出産後、日本人であれば、誰でも、赤の他人でも認知可能となればもう、滅茶苦茶。いや、不法入国、不法就労の外国人にとって天国の法律ができるようなものである(http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1225045722/l50)。

つまり、この改正案の危うさは次の三つに要約される ①虚偽届けの罪が軽すぎるということ。1年以下の懲役、又は20万円以下の罰金では軽すぎるのである ②偽装認知を防止するのになぜ、DNA審査を条件としないのか。③偽装結婚、偽装防止の方策はあるのか、等々である。

これについて、自民党赤池議員が法務委員会で質問しているが、法務省倉吉民事局長が、①は関連法規の戸籍法や外国人登録法が同じ量刑であるといい、「磁的公正証書原本不実記録・同供用罪」適用なら5年になる、と答えにならない答えを・・。又、②DNAも「検体のすり替え」や「DNAそのものの信頼性」「費用がかかる、外国人に失礼だ」とグダグダ理由にならない理由を。さらに③の問題も、届出書類審査だけでなく、聞き取りや周辺調査を重ねて遺漏のないようにすると、霞ヶ関言葉を並べるだけ(http://www19.atwiki.jp/kokuseki/pages/37.html)。

ま~、こんな答弁に納得できるわけがないが、それにしても、おかしな論議である。最高裁の判決がおかしいというのでない。その政府の対応に納得できないというのだ。わずか数十名、あるいはそれ以上としても、特殊な例を取り上げて、それを一般法で律するなどきわめて非合理な措置であるからだ。

いや、むしろこの場合、現行法を補正することにより、より多大な犯罪を生むのであるから、これを悪法といわずして何というのだろう。

もし、こんなザル法を認めるようでは、この先、日本の血を引かない日本人が氾濫し、彼らが、肝心なときに日本に弓を引くことも十分考えられる。まず、中国系、韓国系はきっと、母国に忠誠を誓っても、国籍を有する日本のことなど意にも介しないだろう。

又、イスラム系も、あのアルカイダの犯罪テロリストたちが眼をつけ、その細胞を増やしに押しかけてくる可能性もゼロでない。さらに、東南アジア系からも日本の富を求めて、わが子を日本人にすべくやってくるだろう。

そして、気が付けば、そんな子供たちを日本の少子化をすくう救世主だと後生大事に、育児手当や教育補助だと援助。ついでに育児する親もまとめて面倒見ましょうと、遊んで暮らせる身分にする。一方、本物の日本人は長生きしてもらっては困ると、どんどん姥捨て山に追いやる。なんともおかしな構図が見て取れる。

ほんとに、これが少子化対策なの!? これが、移民1000万人構想の実態?

マッシーパパには何か、日本の国がおかしな方向に行きかけているように思えてならない。とにかく少なくともこの問題、どさくさにまぎれて、通す案件でないのは間違いないだろう・・・

なお、もっと詳細を知りたいかたは「国籍法改正案まとめWIKI(http://www19.atwiki.jp/kokuseki/)」をご覧になってください。

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小磯良平の幻の名画、「日本髪の娘」が韓国中央博物館で発見の謎とは!?

2008-11-16 09:22:05 | Weblog

おとといのニュースステーションで、『「日韓の歴史に消えた名画、小磯良平の初期の作品「日本髪の娘」が韓国中央博物館で発見、戦後初めて、18日から公開』と報道された(http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20081113SSXKE054613112008.html)。

どうやら、この作品、(日本で)発表された直後から行方不明になっており、「幻の名画」といわれていたものだそうだ。そして、かくも長い間、行方が知れなかったのには日韓の歴史に秘密があるという。

それは、この作品が朝鮮王朝最後の皇太子李恨(イ・ウン)氏のコレクションになり、戦後帰国した際に持ち帰られたが、そのまま同博物館に収蔵されて現在に至ったというのである。実は小磯良平氏はマッシーパパの高校の大先輩でもあり、好きな画家の一人で、このニュースにいたく興味を引いた次第。ぜひ機会があれば、神戸にある小磯記念美術館に里帰りしてもらいたいものと思っている。

と思っていたら、なんと、昨日、同博物館から、「戦後初めては誤りで、05年に韓国国立現代美術館で展示されていた」と訂正された。しかも、「韓国美術100年」展で公開されていたといい、「韓国美術に関する展示に含まれていたことに気付かなかった」と説明しているのだ(http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-081115X807.html)。

ま~、なんとも”朴・李”さんの韓国らしく、着物を着た明らかに日本絵画とわかるものまでパクってしまったかと驚く始末。

驚くといえば、なんとwikipediaの「小磯良平」の「李王家コレクション」の項目の中に、早々とその経緯がすでに書き込まれているのだ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%A3%AF%E8%89%AF%E5%B9%B3)。さすが、「参加者の共同作業で記事は日々追加・更新される」というのは本当だったと感じ入った次第である。でも、ついでのことなら、李王家から博物館にいつ、どういう経緯で持ち込まれたかも書いてほしかった・・。

というのはノ・ムヒョン政権下に「親日・反民族行為者財産調査委員会」が、戦前に日本の植民地統治に協力した親日派の財産没収を行っていたが、おそらくその類で、李王家の財産も、それ以前から強制没収されていたのかも・・。

処で、今ひとつの謎は戦後60年以上もの間、有名な日本人画家の作品が放置され、なぜ今、日の目を見たのかその理由である。

多分、(王家から)強制没収した時点で、小磯良平画家の作品とわかっていたはず。だからこそ、意図的に韓国国民の目に触れぬよう、博物館倉庫の奥深くにしまいこまれたのであろう。

すなわち、韓国が戦後とった、日本文化統制政策の一環としてこの幻の名画もその犠牲になっていたのでないだろうか。そのことは、つい最近になるまで、日本の映画も音楽も韓国で上映したり公演することができなかったことより容易に推測できるのだ・・。

いわゆる、韓国の主張する、「日帝36 年間の植民地統治によって韓国伝統文化が損なわれ、日本文化への同化を強制された歴史を省みて、大衆文化を含む日本文化の受け入れは許されない」というへんてこなりゆうからである。

それが、金大中大統領以後、流れが変わり、第一次から第四次にかけて順次、開放されるに及んだのである。そして、まさに、05年の日韓修交40周年の節目に、いわゆる小泉、ノ・ムヒョンの描いた、「日韓友好年」の交流の一環としてはじめて日の目を見たのでないか。但し、名目、韓国現代美術としてではあるけど・・。

ともあれ、こんな名作、誰も気づかなかったとは信じられないことだ。しかも、小磯良平の幻の名画として、美術を生業(なりわい:飯のタネ)にするものにはよく知られていたはず?。 それを今頃出してくるとは、ゲスの勘繰りでないけど、なにか気になるよね。

ま~、それはともかく、韓国政府が戦前の日本に簒奪されたという韓国文化財を血眼になって追跡、返還を求める運動をしていると聞く。先日も、日本の宮内庁が所蔵する朝鮮王朝の儀典書「朝鮮王室儀軌(国家主要行事を文章や絵画で記録した文章類)」の返還問題を持ち出していたが、逆に、韓国のどこか、収蔵庫の奥にも日本の名宝がまだまだ、隠されているかもね!・・。

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「言論弾圧」とはこういうことを言うんです! 田母神閣下殿!

2008-11-15 11:06:07 | Weblog

『奥田碩(ひろし)トヨタ自動車相談役は12日、「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、厚生労働省に対する報道についてコメントし、「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復(スポンサーを降りる)でもしてやろうかと思う」』と発言したという。

これに対し、Livedoorニュースが、『奥田碩氏の公職追放を求める』と題し、「世界屈指の大企業のトップにまで登り詰めた人物が、言論弾圧のごとき発言をしたのは常識を疑う」と糾弾した。いわく、「氏は、日本年金機構の設立委員会委員長である。その年金機構は、年金をめぐる厚労省や社会保険庁の不祥事を受け、年金に対する国民の信頼を取り戻すために設立されるもので、委員長が不祥事続きの厚労省をかばい、マスコミからの批判をカネで封じようとしている」と怒りをぶつけているのである。

そして、返す刀で、馬鹿にされたマスコミのその遠慮した報道に、「スポンサーからのカネに目がくらんで、報道の自由を差し出すのなら、とっとと廃業した方がいい」と切り捨てている(http://news.livedoor.com/article/detail/3898658/)。

まったく同感だ。いつからマスコミは権力ネに弱くなってしまったのだろう!

権力に弱くなったといえば、04年、小泉首相の再訪朝前に「25万ドルで最終調整」と報じた日テレに飯島秘書官が立腹し、「同行取材をさせない!」と通告。多くのメディアから言論弾圧と批判された事件が思い出される。

そして、この事件を契機に内閣記者クラブへの報道管制が強化され、逆らうと取材できない脅しが定着。以後、お仕着せのニュースしか報道されなくなり、御用新聞化していったのである。

一方、カネに弱い例では、05年、「朝日」が武富士から5000万円を「週刊朝日」のグラビア企画「世界の家族」の協賛名義で受け取り、実際には武富士のクレジット(スポンサー名)を明記しなかった。それを、「週刊文春」がスクープ、問題になっていた武井会長の盗聴事件の口封じのカネか?、と叩いた。そこで、今度は腹いせに、「朝日」に掲載した「文春」の広告に書かれた都合悪い部分を黒塗りしたという(http://www.mynewsjapan.com/reports/188)。

まさに、「広告主の圧力に弱いか」を実証した好例。しかも、朝日は都合悪くなると、逆に権力で以って封殺する二重の誤りを犯しているのである。

マスコミがカネに弱いのはこれだけでない。最近、民放TVに頻繁に顔を出し始めた創価学会のCM。従前は学会の広告は系列のラジオだけに抑えていたはずが、日テレもフジテレビも「背に腹はかえられない」とCMを放映し始めた(http://mobile.seisyun.net/cgi/agate/gimpo/wildplus/1223170778/a)。

今のところ、創価大学(http://www.soka.ac.jp/newstopics/2008_1001.html)などに控えてはいるようだが、何しろ、学会の資金力は半端でない。一つには、宗教法人をたてに、その事業の大半が税金を払わなくてすむ。かたや、与党として政権中枢に食い込んで甘い汁もすえるから、財力は膨張する一方。

すでに、新聞界など、とっくの昔に全面降伏。その広告出稿に頼るまでになっている。しかも、「毎日」など、その系列の印刷会社が「政教新聞」550万部の印刷を代行するまでに落ちぶれ(?)、完全に学会の意のままになっているのだ。

マッシーパパなど、公明党や創価学会の不祥事を追っかけても、大新聞の記事ではほとんどお目にかかれないほどだ。それほど、学会のカネの力はすごく、みんな沈黙させられているのである。

それが、いよいよ、TV界もその毒牙(?)が及んできたということだ。しかも、企業業績が悪化すればするほど、CMの量が減るだけに、彼らにとって、学会のCM注力は願ってもない助け舟。おそらく、新聞界同様、札束を顔に張られて、言いたくても言えない時が来るのも早いことだろう。

ま~、新聞そのものは、いずれ、インターネット情報誌に取って代わられるから無問題として、活字に弱い老人と中年主婦。いわゆる、ジュンイチローが、だましやすいB層ともてあそんだ彼らにとって、TVは最大の情報網にかわりない。

その中枢を学会は有り余るカネで買おうとしており、一方で、マスゴミの口を封じようとするのである。

これを「言論弾圧」と言わずしてなんとしよう。もし、マスコミが使命である権力の過ちを正す、ジャーナリズム精神がカネの力でゆがんでいけば、一体、この国は誰が、正義を示してくれるというのか? それこそ、北朝鮮並みの暗黒の世に堕することになる。

だからこそ、冒頭の記事を書いた記者も「奥田碩氏の公職追放を求める」と強い口調で弾劾しているのだろう。何事も、小事を見逃すことから取り返しの付かないことになる例を思えば、記者の言うように、今、禍根をたっておくべきかも・・。

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恥を知らない日本人!? 井戸知事、県民に叱られ渋々謝罪!

2008-11-14 08:46:03 | Weblog

「関東大震災が起きればチャンスになる」と発言した兵庫県の井戸知事が13日、県庁で記者会見し、「誤解を与え、混乱を生じさせた。心からおわびする」と公式に謝罪。又、発言撤回にも言及したようだ。

興味深いのはその謝り方。不適切発言の出た11日夜、記者団に「言葉遣いが適切でなかったことは反省しなければならない」と 前置きするも、「どうして騒ぎになっているのか理解できない」とか、「これまでの主張と変わったことを言ったつもりはない」と終始不満そうだった、と地元紙は伝える(http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001564181.shtml)

なお、この時点では、まだ、橋下知事が「不適切発言ばかりの僕から見ても、不適切だったかなと思う。でも真意は東京のバックアップ機能が必要だということだ」とTVで擁護。又、滋賀県の嘉田知事も「大震災から立ち直り、今も財政的に苦労している井戸さんだからこそ、公の場でも許される発言では・・」と言うので、わが意を得た思いだったのかも(?)・・。

それが、翌12日、都内で開かれた「東京兵庫県人会」の総会に出席した時には、「不注意で、誤解を招いたことについて反省している。心からおわび申し上げたい」と謝罪したという。だがそれも、「震災の厳しさを知るがゆえに、事前の対策の必要性を訴えたかった」とか「チャンスという言葉を撤回するのはやぶさかでないが、趣旨は理解してほしい」とまだ未練がましく、釈明に努めている(http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001565618.shtml)

一方、その間、地元では発言の波紋が広がり、県庁には講義殺到、TVにも震災被害者が登場、「関東の人に失礼」「無責任だし不謹慎。経験していれば、そういうことは言えないはず」と次々、知事を批判するので、ついに、全面降伏。冒頭の改めての謝罪会見となった次第。

まさに、マッシーパパが先日の『恥を知る日本、恥を知らない中国!?』で、「不祥事を犯して、TVの前で謝るのも、対象は国や国民でなく、身内に向けているのだろう。そう、あの儀式の様な紋切り型の謝り方にその正体が隠されているのである」と指摘したように、この御仁も同様、有権者の票のために謝ったのようなものである。

そのことは、「神戸新聞」社説にも、「真意は別のところにあるといくら主張しても、災害発生を期待しているかのような印象を与えかねない」とはっきり批判。さらに、今年一月十七日の震災十三年を前に、井戸知事自身、「重要なのはわれわれの歩みや教訓をいかに他の災害に生かしてもらうか」といっておきながら、「チャンス」という言葉には、思わず耳を疑ったと驚いているのだ。

そして、「首都直下地震が起きた場合、最悪で死者数は一万人を超え、経済被害100兆円以上、帰宅困難者650万人などと予想される。その悲惨さを井戸知事は理解しているはずである」と納得できないでいる(http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0001565590.shtml)。

処で、知事の本音は、4兆円に及ぶ赤字財政の再建を「第二首都機能の整備」に求めるつもりなのだろうう。でも、県の財政難は神戸市同様に、自らが蒔いた種。それも、震災後も震災復興の名で大型開発を進めてきた知事自身の失政にあるはず(http://hyogo.jcp-giin.net/news/0801161157.shtml)。

それを、責任転嫁して県職員の3割削減、本給6%カットや県民へのサービス低下と県民税負担増で再建しようとする。そして、今又、他人の不幸を利用しようとするから、石原都知事に「役人の浅知恵」と侮られるのである。

ちなみに、兵庫県広報の井戸知事のプロフィールに掲載されている彼の座右の銘が「誠心誠意」だとか。そして、その理由を「一生懸命自分の気持ちを真正面からぶつけていけば、どんな問題も必ず解決できるというのが私の信念です」だって(http://web.pref.hyogo.jp/governor/gov3_00000008.html)・・。

よく言うよ!「誠心誠意」、「関東大震災の”チャンス”を訴えれば国に望みを聞いてもらえる」とでも言うのだろうか?・・。まさか、中国の件の教授も、この謝罪会見を見て、「恥を知る日本人」と感心する分けないよね。

と思っていたら、なんと、これを聞き知った「朝鮮日報」が、この事件を報道、「こうなると”妄言の極み”というべきだろうか。日本の広域自治体の長たる人物が、自国で大地震が起こればいい、という趣旨の発言を行った」と早速、記事にした(http://www.chosunonline.com/article/20081113000010)。

あんたの国だけには言われたくなかった。あの阪神大震災にも心無い韓国人が喜んだとも言われたし、中国四川省大震災にも、「韓国は笑い日本は泣いた」と韓国ネチズンの悪性コメントが中国のネットで広がったとも聞く。(http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1211374985/102n-)。

それもこれも、行政のトップが軽い発言をしたからである。もう、いい加減、兵庫県民もこういう実行力のないリーダーにおさらばして、お隣の大阪府のように、フレッシュな行革に取り組む民間人にやってもらおうでないか!・・。

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田母神氏は間違ってない!? ネット支持、74%を超えたって!

2008-11-13 08:39:04 | Weblog

「yahooでは…58%が私を支持している」と国会招致で胸を張った田母神氏。実際、「ライブドア」のアンケート調査でも、「いささかも間違ってないあなたは田母神氏を「支持する」が74%、「支持しない」が26%とあり、虚勢を張ったわけでもないようだ(http://lislog.livedoor.com/r/16607)。

ただ、これが世論だと思うと大間違いで、NHKでは65%が「問題がある」といい(http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1226376309/-100)、日本テレビも60%が「更迭は適切だと思う」と回答しているのである(http://www.ntv.co.jp/yoron/200811/index.html)。

ではこの差はどこから生じるのであろう。当然、ネット調査の性格上、若者中心、且つ不特定多数を対象にしている例が多い。従って、この種民族的問題が絡むと、いわゆる、ネット右翼というのが連携して熱烈参加してくるのだ。たとえて言えば、オールスターの野球選手を組織的に投票するようなもの思えば理解が早いだろう。

一方、マスコミの世論調査は対象が年齢、性別、階層で偏らないよう選別している。但し、ものによっては、各社間で相当なばらつきを見せることがあるにはある。それは一般に質問内容と聞き方に原因があるといわれている。

本件の場合もNHKは「空幕長に任命した政府の判断」を問い、日テレも「更迭は適切だと思うか」と問うている。それに対し、ライブドアは「いささかも間違っていない。あなたはどう思うか」、と暗に、ネチズンに肯定意見を求める質問のとり方をしている。すなわち、若者を対象にしたライブドアの性格上そこはやむをえないのだが、ネット右翼を呼び込む仕掛けになっているのだ。

ま~、これをどう判断するかは、読者に任せるとして、中山前国交相が日教組批判の責任を取って辞任した時や今回の田母神氏の解任時に過剰な反応をと見せたネット右翼とはどういった存在なのか?又、なぜ、若者の間に増殖して行ったのであろうか。マッシーパパなりに考えてみました。

まず、「ネット右翼」の定義だが、「はてなキーワード」に、「ネット上、特に2チャンネルで自民党寄り、もしくは反野党的な過激な発言をする人々。国粋主義とは限らない。日教組、自治労などに強い嫌悪感を抱いていることが多く、中山大臣辞任騒動の際にも「日教組をぶっ壊せ」などという発言に対して『よく言った』『まさに正論』など肯定的意見が相次いだ」とある。

又、「複雑な社会環境の中で自らの進路を見失い、その反動として戦争や殺人に対するゲーム感覚で仮想的(日教組や労組)を作る。一方、社会不安から保守勢力へのすり寄りを行うなど実態は単純でない」と解説している(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%C8%B1%A6%CD%E3)。

ま~、詳細は「はてな」に譲るとして、小泉政権下の中韓との対立時に、「若者の右傾向化」の現象として台頭してきたのは間違いないようだ。

確かに、近年、中・韓政府の日本政府に対する、「旧日本軍の戦争責任」を追及する態度は異常なものがあった。又、中国では江沢民の治世に、韓国ではノ・ムヒョン政権時にそれをことさら増長、自国民教育に努めてきた。それゆえ、一層、両国の間に、不要な溝を生むにいたったのである。勿論、中韓両国も、政権批判の目を国外に向ける手段としてとったのだが、彼らを一方的に攻めるわけにも行かない。つまり、わが国の政府要人が(その要求に)過剰に反応、卑屈に対応したからこそ、かの国も余計に居丈高になっていったのである。

ところが、ネット右翼はその腹立ちの矛先を、「左翼が彼の国と一緒になって、日本政府を批判するのはけしからん」に変えてしまったのである。その標的の一つが「朝日」であり「毎日」の左系新聞。又、時には福島社民党党首や鳩山民主党幹事長などなど。

又、一方、橋本知事に代表されるように、「国歌や国旗を否定する日教組の先生に教えられた学生が社会人になった日本は国家意識に欠けているから世の中はすさび、外国からの圧力にへなへなと腰砕けになる」という凄い、支離滅裂な考え方である。

マッシーパパがなぜ、「支離滅裂」かというと、言ってる本人が「へなへな」どころか「言い過ぎる」ぐらい、立派な大人に育っているからである。

又、マッシーパパの高校時代は最も日教組華やかりし頃であるが、同窓の士から誰一人、知事のような妄言を耳にしたことがない。つまり、今の時代、自分のへな猪口に育ったのをただ、人のせいにする風潮が強くなっただけでないか?

そして、「外国からの圧力にへなへな」云々も、早い話、その原因は自民党長期政権の制度疲労を起こしてきただけ。もっと言えば、日本の政治を行うものが二世、三世のバカボン、そして、お役人の発想しかできない官僚出の代議士先生ばっかになったということ。すなわち、腰砕けなのは「生まれ育ち」にあり、「保守的な発想」から抜けきれないだけなのである。いわば、彼らになって打たれ弱くなったというだけなのである・・。

閑話休題。結局、ネット右翼も同様、「今あるは自分の責任」とわかっているけど、それを認めたくないから、人のせいにする。そして、唯一、よりどころにできるのは日本の国であり、心を燃やせるのは擬似「愛国心」だけなのだ。

それだけに、自分の信条を犯されるのは許されず、中韓を憎み、それに肩もつ左翼や野党を疎むのであろう。

そして、間違いなく、日本外交が軟弱であればあるほどその怒りは増幅する。が、ネット右翼が街宣右翼と異なるのは決して、その軟弱の主である政府与党を絶対批判しないことである、と、どうやらいえそうだ。

余談だが、人間誰しも時に左の考え方、逆に右の考え方をするものである。それが左翼でなく、右翼でもないのは考え方にバランス感覚があるからでないだろうか。

因みに、あなたの右翼度を測るテストがあるので、試してみませんか?(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1222157297/)・・。

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田母神氏国会招致、TV放送なしで参院ネット中継がパンク!?

2008-11-12 08:46:37 | Weblog

政府の歴史認識と異なる論文を公表し更迭された田母神(たもがみ)前空幕長が11日、参院外交防衛委員会に参考人招致され、シビリアンコントロール(文民統制)の観点から厳しく追及された。

そして、参考人質疑終了後に報道陣の取材に応じ「村山談話の正体が、本日分かった。村山談話は言論弾圧の道具だ。自由な言論を闘わせることができないならば、日本は北朝鮮と同じだ」と憤ったという。

実はこの御仁、質疑冒頭、委員長に「本委員会は、参考人の個人的見解を表明する場ではありません。参考人におかれてはこの点を十分に理解し、質疑に対し、簡潔にご答弁をいただきますようようお願いをいたします」と、言いたい放題の独演会を禁じられていた。しかも、TVを通じ、雄姿(?)をアピールするつもりが、なぜか、NHKが中継中止。

そして、とっかえひっかえ、与野党先生方から追求されるだけで反論できず、それでも持論を述べるとレフリーストップがかかる始末で相当フラストレーションがたまっていたのだろう。その反動が、出てくるなりの記者会見で思いのたけを吐き出したものと思う。

処で、マッシーパパはブログ取材のため、参院のインターネット中継を見ましたよ。なんと、2時間43分40秒の長時間スペシャル。時間のある人はその中継を(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/result_consider.php)、時間のない人は要約版を(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/194614/)。いやもっと、簡単なダイジェスト版をお好みなら、このニュース(http://mainichi.jp/select/today/news/20081111k0000e010042000c.html)を参考にしてほしい。それも面倒だという人は以下をそのまま読んでもらいたい。

まず、トップバッターの民主党浅尾氏と犬塚氏が今回のケースに「懲戒処分をなぜ適用しなかったのか」を、又、以前にも空自の部内誌「鵬友」に今回と同趣旨の論文を寄稿しているのに「処分がなかった理由」を問う。要するに、その狙いは政府の任命権責任を問うことにあり、田母神氏の問題が拡大せぬうちに幕引きを図った麻生政権を責めたかったのだろう。が、結局、防衛相の言質を取れぬまま、「定年の時間切れ」というあいまいな理由で逃げられてしまった。

次に、立った自民党小池氏は冒頭、「ワインの会」を取り上げ、 田母神氏問題を論ぜぬ内に田母神氏と鳩山幹事長、懸賞論文のアパグループ代表の元谷夫妻との関係を印象付ける焦点ぼかしの手を使う。そして後は予想通り、「これを機に再発防止に心がけ、シビリアンコントロールに努められるように」と政府応援演説をぶつ。

さすがは、「平和の党」を自認するだけあって、公明党の浜田氏の質疑は同じ与党でも違う。鋭く、「国民が一番知りたいのは、文民統制と自衛官の言論の自由とはどういう関係なのか。それをはっきりさせることによって再発を防止することが求められている」と筋論を展開。そして、後任の外薗空幕長が、『今般、空幕長という要職にあるものが、政府見解と異なる見解を発表するという不適切な行動を取ったことにより、結果的に国民のみなさまの信頼を損なうような事態を招いたことを真摯(しんし)に反省し、心より、深くおわび申し上げます』。と、同僚後輩がこういう発言をしていることに、田母神氏は良心の痛みを感じないか」と問う。だがこれに対しても、田母神氏は「間違っていたと思っていない」と、現下に否定する。

そして、こういう場合には、決まって頼もしい質問をする共産党の井上議員が、「アパグループ会長の元谷氏をF15戦闘機に搭乗させた」経緯と「自衛隊員がこのアパホテルを利用する場合、何か特別な利用契約があるのか」について癒着がなかったか追求。又、強力な権限をもっている田母神氏が視察と称して多数の基地を訪れ、(偏向した思想の)講演をしているのは重大」と問題提起。さらには、統幕学校長時代、国家観・歴史観というカリキュラムを新設し、右系に偏った講師を呼んでいるなど、自衛隊幹部に偏向教育の恐れがあるが、講師と講演内容を明らかにしてほしいと迫る。以下略・・。

ともあれ、肝心の田母神氏だが臆せず悪びれず、まさに、全編通じて確信犯であった。時には持論を展開し、逸脱することもたびたび。そのたび、反論を封じられていたが若干彼の独演会の嫌いもあった。やっぱ、井上議員を除き、攻め手の力量不足にその責任の一端があったのではないか。

すなわち、今回の問題は民主党の言うような、「定年退職にしたのがおかしいの、退職金6000万円を返上してほしい」など、矮小な問題でないのである。むしろ公明党・浜田氏の言うように、「文民統制の危機」というこの国の根幹に関わる問題なのだ。ただ、悲しいか公明党は与党だけに今一歩、核心に踏み込めない。そこへ行くと、さすが共産党。変化球が投げられる知恵があるだけに、まだいいところを突いていた。

おそらく、自衛隊内にシンパを持つ強みであろう。結構、田母神氏の行状を把握しているようである。従って、この上もアパグループの元谷氏と航空自衛隊の癒着をさらに堀起こせば、もっと、ズブズブなつながりが見つかるはず。何よりも、F15戦闘機搭乗と過大な懸賞金額の相関性は素人探偵のマッシーパパでもプンプン匂う。それに、統幕学校のこれまでの幹部教育も深く調査する必要はあるだろう。このあたりを解明することで案外、今の自衛隊の思想偏向実態がクローズアップされるのでないか?。

そして、今ひとつ、感想を言わせてもらえば、田母神氏、徹頭徹尾、自身の身の潔白と「言論の自由」を主張していたが、これも自らの問題を矮小化しているように思う。すなわち、真に問題なのは、国に仕える軍のトップが国の方針に従えず、さらにはその誤った「考え方」を部下に洗脳する二重の過ちを犯したことである。

マッシーパパは、勤め人のころに上司が明らかに誤っていることを部下に押し付けているのを何度も見聞きし、不快な思いをしたことがある。それでもまだ、企業なら許されるだろう。なんとなれば間違いがわかれば途中で訂正できるからだ。

だが、問題なのは場所が軍隊という階級社会かつ、規律を重んじる世界であるということ。田母神氏自身も「航空隊員に懸賞論文を奨めたか」と問われて「私が奨めれば1000人ですまない」と答えたようにそのトップの影響力は絶大。時には全軍がクーデーターを起こせるほど危険なものである。

すなわち、そんな強権を持っていた田母神氏がその気になって、基地をプロパガンダしに行っていただけでも大変なこと。又、明日の日本の自衛隊を率いていくという、二佐、一佐の幹部自衛官の教育・研究を実施している統合幕僚学校長として偏向指導していたとなるととんでもないことである。

まさに、浅尾氏が言うように、総理も防衛相もこの問題を軽がるしく扱ってもらっては困るのだ。ぜひ、自民党の目論むようなとかげ(田母神)の尻尾切りに終わらせないよう、平和を望む国民として切に願いたいものせある・・。

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「定額給付金」は景気回復の呼び水?それとも消費税アップの撒き餌!?

2008-11-11 09:01:10 | Weblog

首相、居酒屋で大学生と懇談』とメディア各社は一斉に報じる。「ホテルのバーは安い」発言を批判されても、ホテルや高級店通いを続けてきた麻生首相に“変化”が生じつつあるというのだ。まずはその変化(?)ぶりを動画で見てみよう(http://www3.nhk.or.jp/news/k10015267031000.html)・・。

実はこれが、まったくの”やらせ”だったとTBS「ピンポン」はネタバラシ。「党本部に自民党学生部の40人を集めさせ、居酒屋店主に一人飲み放題、3千円の料金で請け負わさせたとか。そして、ビールの乾杯で始まったが、鍋やサラダを口にした程度で、わずか一時間たらずでお開き。もちろん、ローゼン閣下は秘書官らを引き連れ例のホテルで、「飲みなおし」。こちらのほうはゆっくり2時間を費やしたとか。

やっぱ、口に合わないものを腹に入れ、飲みつけない(?)ビールを飲めば、口直しをしないとセレブの胃腸は我慢できなかったのでしょうね。

それはともかく、連日発表される内閣支持率は下がる一方。なんとしてでも、解散・総選挙に打って出るには総理の人気向上がまず第一。そこで考えたのが「総理のリーダーシップ」、つまり、トップダウンを示して指導力をアピールする算段だ。

そして、次々打ち出されたのが「定額給付金」、「道路特定財源から地方への一兆円配分」、「農林水産省地方農政局など出先機関の廃止」などなど。でも、これが又、党内で「生煮え」(幹部)の政策発表ときたものだから、意見続出、閣内不統一をさらけ出している。

兎に角、地方への一兆円配分にしても、道路特定財源の国の取り分「3兆3000億円」から地方へまわせば、国の道路整備費が減る道理。当然、道路族議員が黙っていないから、反発封じのために建設国債を同額発行する予定とか(なんじゃ、それ!)。

そして、農水省・国交省の出先機関の廃止も、「そんなの関係ね~」と、早、役人に吹き込まれた石破農水相が異論を唱えたという。もちろん、定額給付金もまとまるどころか、どんどんおかしな方向に走り出している。

でも、ローゼン閣下はどれもこれも意に介しない。彼の持論である、「いろんな人が議論することはいいことだ」とうそぶくばっか。

たとえば、「定額給付金」がバラ撒きと批判され、金持ちにも配る不合理を追求されても、「市町村の窓口で、自発的に自己申告でやってもらった方が簡単じゃないの」と一顧だにしない。そらそうだろう、ローゼン閣下にとって、1万、2万ははした金もいいところ。心の中では「下々がなに騒ぐか」であろう。

それに、この人の頭の中では、「定額給付金」は消費税導入の撒餌に過ぎない。だから、誰の手に渡ろうと一緒。選挙民に「得した」と一時的にでも喜んでもらえばそれでよし。後の帳尻は庶民への増税で間に合わすだけ。

その証拠に、学生たちに「自分たちが頑張って先を引っ張っていくから、あとは若い人がまとめて、この国に生まれてよかったと思えるような日本にしてもらいたい」とのたまう。すなわち、自公の失政で貯めた国の借金もお前たちに任せたよだって!・・。

えっ、そんなはっきり言ってないって?いやはっきり言ってますよ! 彼らと合コンする前に茨城に遊説して「小負担で中福祉はできない。景気対策をして、経済のパイが大きくなったところで、介護、福祉、医療に使わせてもらうため、消費税を上げさせてほしい(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081109-00000033-yom-pol)」と・・。

この御仁、どこまで、経済音痴なの? マッシーパパのような経済に弱い素人でもわかるよ! ウン万円もらっただけで気前よく使うわけないじゃん! いつもの年金の範囲で消費し、残りは預金の残高に化けるだけ。又、高給取りだって一緒、ウン万円ぽっちでは”散在”にならないのでは? つまり、みんな「貰えるものは貰うだけ」と覚めた目でポッポに入れ、自公政権をありがたがらないと思うけど・・。

むしろ、たった1回だけ喜ばされて、3年後にずっと増税されるのでは怒りこそ覚え、納得する馬鹿がいる?もしいたら、よほど奇特な方。

それに、知ってる?定額給付金がいかにくだらない政策なのか? 日刊ゲンダイの『やる前からわかってる「大混乱』がそれを明らかにしてくれるから・・。

いわく、★引換申請券が届かない!…自治体から郵送される引換申請券を市役所などの窓口に持参して、クーポン券で受け取ることになるが、この申請券が届かないケースがかなり出そうだという。ま~、後期高齢者保険料の年金控除でも大混乱したよね。そもそもがお役所仕事だしそれに、国から押し付けられた面倒ごとだから一層、混乱?

★使えない店ばっかり!…それに、景気刺激が狙いなので、公共料金や税金支払い、商品券、ギャンブル・宝くじには使えないとか。サラリーマンが一番困るかもね。

★お釣りをくれない!使用期間は交付開始日から半年程度…となれば、いっそ、使いにくいよね。

そして、なんと、クーポン券と申請券の印刷代や郵送代、取扱店ステッカーやポスターの製作代、担当職員などの事務経費などを合わせると、2000億円以上出費がかかるというのだ(http://news.livedoor.com/article/detail/3892137/)・・。

一体なに考えているのか?、あの3月末にガソリン暫定税率が廃止される際、2.6兆円が吹っ飛び、地方も国も火の車になると大騒ぎ。いやそれだけでない、来年から基礎年金の国庫負担率引き上げで2.3兆円不足するから、タバコを1000円に値上げしないといけないと、言っていたのはどこの誰。

それが、よくも気前よく、消費税1%に相当する金額の2兆円もの大判振る舞い、これをばら撒きと言わずして何と言う。こんなのがホンとに政策? こんな知恵しか浮かばない内閣や政党にはもう、用がありませんって!・・。

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恥を知る日本、恥を知らない中国!?

2008-11-10 08:37:23 | Weblog

11月5日の『「ごみ有料化」とかけて「ダイエット」と解く。その心は、「リバウンド」が気になります!』の記事の中で、神戸市のごみ有料化開始を11月と書くべきところを10月と誤って記載。謹んで訂正いたします。

さて、中国ニュース通信社の「Record Chaina」が『日中文化比較、日本は「恥の文化」、中国は「恥じない文化」』と面白い記事を書いている。中国人民大学の張鳴教授の寄稿だが、氏は日中両国で食に関する問題が多数発生している中、日本の経営者には自責の念から自殺する人まで出たのに、中国の経営者の中でそうしたことが起きないのはなぜか?に注目。

その原因を「日本は恥の文化、中国は恥じない文化」の差にあると見立てている。又、「この方程式は必ずしもすべての事象に当てはまるわけではない。例えば歴史問題においては”恥”を省みず、侵略の隠蔽に躍起になる者も多くいた。恐らく日本人にとって、自分に直接関係のある事象に対してのみ”恥”が発生するのだろう」と喝破しているのだ(http://www.recordchina.co.jp/group/g24242.html)。

まさに、言いえて妙。田母神前空幕長のケースを予測していたようなもの。すなわち、歴史問題に関しては、我田引水的に「張作霖(ちょうさくりん)爆殺事件」の犯人をロシア人研究家のソ連謀略説を孫引き、日本にある関東軍高級参謀の河本大作大佐らの謀略だったことを示す多くの史料を隠蔽しようとする
(http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20081108k0000m070134000c.html)。

一方、自らが、所属する自衛隊には「航空自衛官、ひいては自衛隊全体の名誉が汚されることを何よりも心配致しております」と身内にだけ忸怩(じくじ:恥いるさま)たる思いを馳せるなどなど・・。

では、件(くだん)の教授は中国のどこが「恥じない文化」だといっているかと言えば、「毒入りの米、酒、卵や農薬に汚染された魚肉などを平気で流通させる者がいかに多いか?そして、責任が自己に及ぶと考えた経営者はすぐに責任転嫁する」からという。又さらには、環境問題などを配慮しない企業、ニセモノを平気で作る企業も数知れないとし、これら、少しも”恥じない文化”は、どんな問題よりも恐ろしいと言わねばならない」と結んでいる。

ま~、確かに、中国の製品におけるデザイン盗用や著作権無視の海賊版CDやDVDなど、模倣商品の氾濫はひどい。あるいは、日本領である尖閣諸島や東シナ海の油田問題などに見せる破廉恥な行動など、まさに最たるものであろう。

だが、それも言うなら、韓国の方がもっと、破廉恥だ。何しろ、中国人が「恥知らずな韓国人」と言うぐらい!つまり、何でも「韓国起源説」を唱えて、中国文化を奪ったり、北京五輪のプレ開会式の秘密まで、ばらす暴挙にあきれかえっている。

マッシーパパも「恥を知らない中国」論に大いに同感。但し、教授の言う中国が模倣するのはある種、やむをえない面もあると思っている。日本もその昔、先進国の仲間入りを果たすまでは何かと米国の物まねをしたものだ。でも、韓国はそうは行かない。自身が先進国の仲間入りをしていると思っていながら、いまだに、日本製品を模倣したり、TV番組や日本文化までパクろうとする。いや、実際に竹島を簒奪、今又、対馬を窺おうとしているのだ。

ま~、それはともかく、中国人企業が毒入り商品を日本に輸出しても決して謝らないのは「恥を知らない」のでなく、日本と異なり、「謝る」文化がないからでもある。つまり、中国人にとって、「謝る」ということは罪を認めることで、それは法のモトしかありえないと思っているからだ。有名な話で、中国の夫婦喧嘩は態々(わざわざ)、家の外に出てきて、人の多数行きかう面前でお互い、面罵しあうという。しかも、その口論に周りが参加して、双方に応援団が付くぐらいだとか。

だからこそ、先日、タマゴからメラミンが検出した大連韓偉企業集団(会社名)の責任者である韓偉(ハンウェイ)さんが記者を通じて消費者に迷惑をかけたと謝ったことにメディアが賞賛。すなわち、10月30日付けの「新京報」が「謝ることは好漢精神だ」と高く評価したというおかしな話になるのである。(「ツカサネット新聞」http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=27740)。

では、翻って、日本の場合はどうだろう。なぜ、日本人は「恥」を知るのか?いろいろ諸説があるであろう。ある人はその源を武士道に求める。つまり、武士としての「あるべき姿」から外れないように心がけるのをもって「恥を知る」というのである。その極致が恥をすすぐために一死を以って償う「切腹」というものだが、どうも、その先にあるのは主君であり、大君であったようだ。

つまり、庶民生活と程遠いものだが、少なくとも庶民にも、恥を知る対象はあったようだ。それは集落であり、家の単位である。いわば、「村八分」などは恥ずかしい行為をしたものに対する集団のお仕置きであり、又、「勘当」という制度も、家族・一族への恥をもたらした罰として与えたものと思う。

このように見ていくと、教授の言うように、日本人は「国家」への恥はあまり持ち合わさず、ほとんどが個人または集団への「恥」にのみ責任を持っているようである・・。

と考えれば、企業のトップや政治家などが不祥事を犯して、すぐにTVの前で謝るのも理解できる。すなわち、対象は国や国民でなく、身内に向けているのだろう。そう、あの儀式の様な紋切り型の謝り方にその正体が隠されているのである。

ともあれ、その意味では、日本は「家制度」そのものが壊れてしまったので、誰にも「恥入る」こともなくなり、平気で人を殺したり不祥事を犯す。挙句は親が子を子が親を殺す、まさに憂うべき事態が進行している。

いずれ、中国人がうらやましがる「恥を知る日本人」の美点も失われていくのではないだろうか!?・・。

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