「yahooでは…58%が私を支持している」と国会招致で胸を張った田母神氏。実際、「ライブドア」のアンケート調査でも、「いささかも間違ってない」あなたは田母神氏を「支持する」が74%、「支持しない」が26%とあり、虚勢を張ったわけでもないようだ(http://lislog.livedoor.com/r/16607)。
ただ、これが世論だと思うと大間違いで、NHKでは65%が「問題がある」といい(http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1226376309/-100)、日本テレビも60%が「更迭は適切だと思う」と回答しているのである(http://www.ntv.co.jp/yoron/200811/index.html)。
ではこの差はどこから生じるのであろう。当然、ネット調査の性格上、若者中心、且つ不特定多数を対象にしている例が多い。従って、この種民族的問題が絡むと、いわゆる、ネット右翼というのが連携して熱烈参加してくるのだ。たとえて言えば、オールスターの野球選手を組織的に投票するようなもの思えば理解が早いだろう。
一方、マスコミの世論調査は対象が年齢、性別、階層で偏らないよう選別している。但し、ものによっては、各社間で相当なばらつきを見せることがあるにはある。それは一般に質問内容と聞き方に原因があるといわれている。
本件の場合もNHKは「空幕長に任命した政府の判断」を問い、日テレも「更迭は適切だと思うか」と問うている。それに対し、ライブドアは「いささかも間違っていない。あなたはどう思うか」、と暗に、ネチズンに肯定意見を求める質問のとり方をしている。すなわち、若者を対象にしたライブドアの性格上そこはやむをえないのだが、ネット右翼を呼び込む仕掛けになっているのだ。
ま~、これをどう判断するかは、読者に任せるとして、中山前国交相が日教組批判の責任を取って辞任した時や今回の田母神氏の解任時に過剰な反応をと見せたネット右翼とはどういった存在なのか?又、なぜ、若者の間に増殖して行ったのであろうか。マッシーパパなりに考えてみました。
まず、「ネット右翼」の定義だが、「はてなキーワード」に、「ネット上、特に2チャンネルで自民党寄り、もしくは反野党的な過激な発言をする人々。国粋主義とは限らない。日教組、自治労などに強い嫌悪感を抱いていることが多く、中山大臣辞任騒動の際にも「日教組をぶっ壊せ」などという発言に対して『よく言った』『まさに正論』など肯定的意見が相次いだ」とある。
又、「複雑な社会環境の中で自らの進路を見失い、その反動として戦争や殺人に対するゲーム感覚で仮想的(日教組や労組)を作る。一方、社会不安から保守勢力へのすり寄りを行うなど実態は単純でない」と解説している(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%C8%B1%A6%CD%E3)。
ま~、詳細は「はてな」に譲るとして、小泉政権下の中韓との対立時に、「若者の右傾向化」の現象として台頭してきたのは間違いないようだ。
確かに、近年、中・韓政府の日本政府に対する、「旧日本軍の戦争責任」を追及する態度は異常なものがあった。又、中国では江沢民の治世に、韓国ではノ・ムヒョン政権時にそれをことさら増長、自国民教育に努めてきた。それゆえ、一層、両国の間に、不要な溝を生むにいたったのである。勿論、中韓両国も、政権批判の目を国外に向ける手段としてとったのだが、彼らを一方的に攻めるわけにも行かない。つまり、わが国の政府要人が(その要求に)過剰に反応、卑屈に対応したからこそ、かの国も余計に居丈高になっていったのである。
ところが、ネット右翼はその腹立ちの矛先を、「左翼が彼の国と一緒になって、日本政府を批判するのはけしからん」に変えてしまったのである。その標的の一つが「朝日」であり「毎日」の左系新聞。又、時には福島社民党党首や鳩山民主党幹事長などなど。
又、一方、橋本知事に代表されるように、「国歌や国旗を否定する日教組の先生に教えられた学生が社会人になった日本は国家意識に欠けているから世の中はすさび、外国からの圧力にへなへなと腰砕けになる」という凄い、支離滅裂な考え方である。
マッシーパパがなぜ、「支離滅裂」かというと、言ってる本人が「へなへな」どころか「言い過ぎる」ぐらい、立派な大人に育っているからである。
又、マッシーパパの高校時代は最も日教組華やかりし頃であるが、同窓の士から誰一人、知事のような妄言を耳にしたことがない。つまり、今の時代、自分のへな猪口に育ったのをただ、人のせいにする風潮が強くなっただけでないか?
そして、「外国からの圧力にへなへな」云々も、早い話、その原因は自民党長期政権の制度疲労を起こしてきただけ。もっと言えば、日本の政治を行うものが二世、三世のバカボン、そして、お役人の発想しかできない官僚出の代議士先生ばっかになったということ。すなわち、腰砕けなのは「生まれ育ち」にあり、「保守的な発想」から抜けきれないだけなのである。いわば、彼らになって打たれ弱くなったというだけなのである・・。
閑話休題。結局、ネット右翼も同様、「今あるは自分の責任」とわかっているけど、それを認めたくないから、人のせいにする。そして、唯一、よりどころにできるのは日本の国であり、心を燃やせるのは擬似「愛国心」だけなのだ。
それだけに、自分の信条を犯されるのは許されず、中韓を憎み、それに肩もつ左翼や野党を疎むのであろう。
そして、間違いなく、日本外交が軟弱であればあるほどその怒りは増幅する。が、ネット右翼が街宣右翼と異なるのは決して、その軟弱の主である政府与党を絶対批判しないことである、と、どうやらいえそうだ。
余談だが、人間誰しも時に左の考え方、逆に右の考え方をするものである。それが左翼でなく、右翼でもないのは考え方にバランス感覚があるからでないだろうか。
因みに、あなたの右翼度を測るテストがあるので、試してみませんか?(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1222157297/)・・。
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