マッシーパパの遠吠え

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お呼びじゃない?麻生閣下、それでも手土産2兆円で押しかけオバマ詣で!?

2009-01-27 09:34:06 | Weblog

オバマ大統領の就任式が行われた21日、麻生首相は、「経済危機に対する認識が一致している。国民の潜在力を引き出す手法も基本的に同じ。こういう感じであれば、世界1位、2位の経済大国が一緒に手を組んでやっていけるなと改めて確信した」、と大層なもののいいよう。

日刊ゲンダイなど、これに対し、「対等な物言いというか、先輩ヅラで、驚いてしまう。向こうは200万人の国民を熱狂させて、世界が期待、注目している大統領なのである。支持率1割台の麻生なんて、お呼びじゃないだろう」と揶揄。

そして、国際ジャーナリストの歳川隆雄氏のコメントも、「ABCテレビはオバマ大統領就任を受けて、世界各地からの声を拾っていました。モスクワ、ロンドン、パリなどです。ところが、いつまでたっても東京からのニュースが出ない。BBCも一緒でした」と一笑する(http://news.livedoor.com/article/detail/3988974/)。

又、別の記事では『麻生首相3月訪米オバマ会談、手土産は2兆円』と題し、麻生閣下がオバマ大統領とどうしても3月中に会談したいらしいと言う。その理由はどうやら、4月26日「総選挙」を想定しているからだとか。
即ち、「(任期前に)もし、解散を打つとしたら、予算が成立した4月しかない。しかし、今のままでは惨敗必至。そこで首相周辺が支持率アップの切り札としてオバマとの会談考えており、親密ぶりを演出したいというのだ。

だが、サシで会談となれば、相当な手土産が必要になる。つまり、「ブッシュ政権が、イラク戦争に参戦するように日本に迫ったと同じように、オバマ政権が米国の経済対策に必要な資金捻出の為、日本に米国債を買わせようとするのは確実だと言う。そして、麻生首相がそんなところにモミ手で会いに行ったら、巨額の負担を強いられるのは間違いない。とりあえず手付金として2兆円の米国債を買わされることになる」と懸念しているのだ(http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-02039921/1.htm)・・。

もし、これが事実としたらとんでもないこと。それに、この御仁、昨年11月の金融サミットでも、IMFへの10兆円の拠出とドル基軸体制の維持をいち早く打ち出したよな。

そして、又々、頼まれもしないのに、価値のない米国債を大量購入しようとする。一体、この男、議会制民主主義をなんと心得ているのか。死に体の内閣が、たとえ議会の審議も承諾も得ないでいいからと、自分の財布のように外貨準備金を増やしたり、勝手に使ったりする不見識。ホントに外貨準備金がどういう性質のものかわかっているのだろうか。

そもそも「外貨準備金」とはWikipediaにもあるように、「対外債務の返済、輸入代金の決済のほか、自国通貨の為替レートの急変動を防ぎ貿易等の国際取引を円滑にするために行なうもの」である。

従って、IMFに預けっぱなしになるような拠出金でいいわけなく、換金できない米国債を大量に買い込むためにあるのではない。ましてや、アメリカのポチのように、へつらうための道具ではさらさらないはず。

しかも、外貨準備高が対外資産の大きさを表しているわけではないから、持ちすぎは為替変動のリスクもあって危険でもあるのだ。

このことは04年3月の小泉政権時代にも一度、問題化したことがある。即ち、円高を抑えるため、政府・日銀が円売りドル買いで介入、外貨準備金が急増したのだ。そして、マッシーパパも、そのことで日記に「遠吠え」したことがあるが、参考までに紐解いてみよう・・。

いわく、『「円高阻止」につぎ込まれた資金は昨年(03年)、1年間で20兆円、今年1~2月にも10兆円と桁外れである。そして買い込んだドルは売るわけに行かないので仕方なく全部、米国の国債を買っている。しかも、何時までも円高が止まらないので、次々ドルを買うことになるが、今度は政府に買うお金がないので政府短期証券(国債)を発行して国民の金を集めている(即ち、国の借金)。この結果、米国債等、外貨準備高は2月末で7800億弗(86兆円)に達したが、国債も80兆円に膨らんだという。

問題はこの米国債が、売れば円高と米国の金利上昇を招く為、売るに売れない代物だという事。しかもこの米国債、今より円安時に買ったものが多いため、04年末の為替差損がレート1$=105円換算で14兆円になると言われる。これに対し、政府は「日本の国債はただ同然の金利だから米国債との金利差が28兆円もあって満期迄持てば十分な運用益が得られる」とこともなげに言う。

だが、金融の専門家はこれに対して懐疑的であり、保有高の大きさから一度に処分されれば米国債市場が暴落する恐れがあり、リスクは十分にあるという。当然、米国政府も米国債の暴落と同時に起こる長期金利の急騰は回復しつつある米国経済に大打撃を与えるのでこれを認めないのは言うまでもない(以下省略)・・』と。

記事は5年前のものだが、今もそっくりそのまま通じるから驚きだ。それに、その後もどんどん、準備金は増え続け、08年12月末には1兆ドルの大台を突破している。そして、財務省の「外貨準備等の状況(http://www.asyura2.com/08/senkyo48/msg/268.html)」を見てもわかるように大半が今より円安時に買ったもの。しかも、さらに円安の時にさえ、米国債を処分するにわけに行かず、ずっと抱え込んだままできた。

おかげで、5年後の今も、相当、為替差損が発生。仮に平均1$=110円で買っていたとして、今現在、90円だから、20円の差損、〆て、20兆円の資産の目減りである。それに、日米の政策金利差、云々も当時最大で5%もあったのが、今では、日本の0.1%に対し、米国0~0.25%と逆転。「米国債との金利差・・」云々も怪しくなってきた。

まさに、一寸先は闇、専門家の言うように、きわめて憂慮されるのである。しかも、同じ、外貨準備金を持ち過ぎて運用に苦慮している中国は、まだそれでもまし。なんとなれば、それを逆手にとって、米国がごり押ししてくれば「全部売却するぞ」と脅せるから。

それに比し、わが政府はというと、そんなセリフも言えぬどころか、閣下が「追い銭」もって、オバマの靴のそこをなめようとする根性なさ。

ともあれ、これ以上、準備金を増やすのは絶対駄目。それよか、1日も早く、減らす努力をして貰わないと、資産は減る一方で、国の借金は返済できない羽目になる。

それに、閣下のように、ほいほい、国債を買えば喜ぶのは米国民だけ。日本国民は孫の代の借金を積み上げられ苦しむだけ。そして、挙句は米国債の決済に、米国が印刷機で、どんどん刷った価値のないドルが帰ってくるだけでは。あるいは、下手打つと北朝鮮の偽ドル札までつかまされるかもよ!・・。

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