マッシーパパの遠吠え

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年収と肥満、本当に関係あるの!?

2009-01-19 10:05:37 | Weblog

アメリカでは低所得層ほど肥満が多いと言われるが、実際のところ、所得と体型に関連性はあるのだろう」と、市場調査の「アイシェア」がネットーザーの男女468名を対象に調査したという。

調査の方法は自己判断での体型を聞くものだが、結果は「普通(36.8%)」、「やや肥満(30.1%)」、「やや痩せている(14.3%)」の順。又、男女別に見ると、男性は「肥満」と「やや肥満」が合わせて半数近くだが、女性は「普通」が半数近くで、男性の方が自分の体型を肥満だと思っているようだ。そして、年代別では、40代の半数が「肥満」または「やや肥満」と答えたとか・・。

さらに、興味を引くのは家庭の年収別結果。肥満が最も多かったのが「400万円~500万円未満(47.7%)」、次いで「300万円~400万円未満(44.0%)」、「500万円~700万円未満(42.6%)」。そして最も肥満率が低いのは「200万円未満(28.9%)」、次に「200万円~300万円未満」と「1,000万円以上」が同率の38.3%で年収と肥満率に直接的な関連は見られなかったという(http://news.livedoor.com/article/detail/3974038/)。

つまり、この調査ではアメリカほど単純に「低所得層ほど肥満が多い」という図式は成り立たなかったようである。

ま~、この調査の欠点は、自己申告で学術調査でないということ。従って、肥満度を測る客観的な数値、BMI(体重/身長/身長)に基づいていないから果たして調査結果に信頼が得られるか怪しい。それに男は案外正直(?)だとしても、女性の場合、自分から肥満を認めにくいのでは・・。

因みに、昨年2月にドイツ食糧・農業・消費者保護省が公表した 「国民飲食調査」では低学歴・低所得の方が肥満。 女性は差が歴然という。即ち、BMIで「太り気味(25以上)」「太り過ぎ(30以上)」と判定された割合は、男性の場合、大卒者が54.9%なのに対し、基幹学校(進学しない義務教育本課程校)卒業者では74.6%。又、女性の場合はさらに極端で、大卒の肥満の割合は30.9%なのに対し、基幹学校卒は65.6%と約2倍という。そして、男女とも1人当たりの実質収入が高い層が低所得層より「太り過ぎ」の割合が少なかったとか(http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1201911037/)・・。

さすがわ、お堅い国のドイツらしく、学術的に立証してござる。ま~、それにしても、「学歴と肥満」の相関関係はちと、飛躍しすぎと思うのだが・・。

尤も、アメリカの場合、エスタブリッシュメント(権力や支配力をもつ階級)に肥満は少ないといわれる。つまり、肥満を抑えられないようなものは自制心がないと見られるから彼らはダイエットに心がける。そして、一方で、エリートと言われる経営階層は大概がMBAの資格を持つ高学歴者、ということで学歴と肥満が、案外印象ずけられるのかも知れない。

処で、もうひとつの資料で「年収と肥満」の相関関係を検証してみよう。

Gigazine」の高度肥満と判定されるBMI30以上の人間の割合で比較して、「世界の国を肥満率の高い順に並べるとこうなる」では、肥満の国順位は「米国、メキシコ、英国、スロバキア、ギリシャ、オーストラリア、ニュージーランド、ハンガリー、チェコ、カナダ、スペイン、アイルランド、ドイツ、ポルトガル、フィンランド、トルコ、ベルギー、、ポーランド、オランダ、スウェーデン、デンマーク、フランス、オーストリア、イタリー、ノルウェイ、日本、韓国」となる(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070518_fat_list/)。

まず、これを見る限り、あんまり国民総生産(GNP)と関係なさそう。ま~、トップのアメリカは肥満大国だからさておくとして、ヨーロッパ勢が名を連ねているので、どちらかといえば、豊かな国の方が肥満度が高く見える。でも、日本や韓国の肥満度が低いので言い切れない。やはりこれは、食生活の違いが大きいだけの違いかも・・。

つまり、ファーストフードと清涼飲料が国民食(?)のアメリカや、料理自慢の西欧は勢い食べ過ぎ、太り気味。そのことは、タロイモとバナナが主食の南洋諸国がWHOの調査でもトップに名を連ねていることから見ても、大いに関係ありそうだ。

それに、昔から、気になっていたのは、西洋絵画によく見られる肥満の裸女。そして、中世の王侯貴族のでっぷり太った容姿などである。つまり、この時代は紛れもなく、太っていることは豊かな証拠で、健康美人とみられたのであろう。

だからこそ、いまだに彼らの深層心理では肥満は決して恥ずかしくないのかも。でも、一方では医学の発展と健康意識の高まりから、肥満は生活習慣病の大敵、いわゆるメタボ退治が喧伝されてきた。そうなると、一転、金持ちほどやれ、ジムやエステと痩身美容にカネをかける。従って、次第にエスタブリッシュメントの間では肥満が敬遠されるようになったのだろう。

ま~、つまるところ、年収と肥満の相関関係を立証するには、アイシェアの調査では根拠薄弱。ただ、なんとなくなら、40-50代、年収にして400万円~500万円未満の中間管理層が一番、メタボであるのは納得いきそう。

つまり、会社でのサンドイッチの憂さを晴らすべく、アカ提灯に通って「腹」が出てくるというのもありかと・・。

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