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歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

中判カメラの面白さ

2018-01-07 07:00:35 | 中判カメラ
中判カメラが2種類手に入って、俄然撮影が面白くなりました。それまでは35mmフィルムですから、まず大きさにびっくりで、撮影後に現像したフィルムをスキャナに取り込んで2度びっくりという事になります。ディジタルの1,600万画素機がはじめて出た頃には、中判フィルムと同等な評価をされる方も多くおられました。

しかし、素子サイズが35mmフルサイズか、それともAPS-Cサイズかといった感じで、中判カメラのフィルムであるブローニーやベスト判までの大きさは有りません。使うのは今までどおりの大きさのカメラで、雑誌グラビアに掲載されているような立体感とは少し違ったものでした。

ブローニー・フィルムも、プロの方が使うような紙遮光紙が巻いてあるフィルムです。金属パトローネに入っているわけではないので、一抹の不安感はありますが格好からするとプロの方みたいになりますので、多少の優越感があります。撮影後はスプールを巻き取り側にセットしておく事も大切な所作です。

二眼レフ・カメラであれば相当にコンパクトで、シャッターのショックも少ないですから、思った以上に満足する写真が撮影できます。しかし一般に出回っている中古品のほとんどはレンズ交換が出来ません。それでも一代を築いたカメラですから、持って歩くと相当に格好がよい感じです。

システムカメラとなるとレンズ交換が出来ますが、相当に重くて大きくなって、フォーカルプレーン・シャッターが搭載されていると、シャッターショックも相当に大きくなります。相当に練習しないと手持ちでの撮影も困難で、三脚を使うと三脚の剛性が気になってしまうので、今まで35mm判カメラで使っていた三脚では心許ないという事になります。

手持ちで撮影するように練習して、シャッター・スピードを早くする事に心がければ、ほぼ問題の無い画像を手にする事ができます。得られた画像は、35mmフィルムに慣れ親しんでいた自身からすれば異次元の世界みたいに感じます。注目している被写体が周りから浮き上がるように表現できますから、病み付きになるといった感じです。

多少絞り込んでも背景ボケはそう硬くなりません。点光源は絞りの角張りが出てしまうのですが、点光源をあまり入れないで撮影するようにすると、十分に絞り込んでいても満足できる背景ボケが得られます。35mmフィルムでF5.6位であった絞り量が、中判カメラではF11位の絞込み量となります。絞り込んでも絞り足りない感じで、被写界深度をある程度稼ぐ必要がありますから、うんと絞り込んで撮影する事になります。

正月休みの間で、晴れ間が覗く日がありましたので、チャンスとばかりにブロニカを持ち出します。晴れた日であればISO100のネオパンアクロスを使って、高精細な画像を得ることができます。ネオパンアクロスであれば、6×6判で3200万画素級の精細感を得ることが出来ます。フィルムサイズが大きいおかげで、助かっています。

素通しのファインダー像に満足して、スキャンした画像を見て満足できる感じです。休日の一日は満足した一日になりました。

それでは、昨年末に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Zenzanon MC 150mmF3.5
撮影データ:1/125sec F4 Rollei SuperPan200
お正月の準備が進む神社ですが、横の杜も良い雰囲気を出しています。黒白フィルムのトーンが良く出てきて、中判らしい仕上がりになりました。
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