新型コロナウイルス感染拡大防止のため非常事態宣言が出されて、御多分に漏れず近所のカメラ屋さんも当分の間営業自粛になってしまいました。何しろ人の流れがここの所ぱったりと止まってしまいましたので、営業しようにもお客さんがほとんど来ない状態であったであろうと思います。このため、ネガフィルムは自家現像が行える黒白フィルムで細々とやっていた感じです。
カラーネガ現像も出来るんじゃないという声も聞こえてきそうですが、実は相当に難しい作業です。発色現像・漂白定着・すすぎと簡単そうに見えるのですが、何しろ3色の発色度合いをコントロールしないといけませんので、意外なほどに難しいといった感じです。銀塩フィルムですから銀粒子を残すかというとそうではなくて、現像処理を行った後で銀粒子をきれいに溶かして、カプラーと呼ばれる色素だけ残します。
たかだかこれだけといった感じなのですが、現像液と定着液自体は黒白フィルムと同じく体にとても悪い液体です。廃液処理を行う必要があるのですが、問題の一つ目は処理時間が結構早いことで、黒白フィルムであれば10分くらいの処理時間で多少時間を間違えてもそれなりに濃度が得られます。しかしカラーネガフィルムの場合は、処理時間が数分と短くてかなり時間要素も厳格です。少し間違えると色が偏ってしまいますので、攪拌もしっかり行わないといけません。
次の二つ目が結構難しい。それは温度管理で、黒白フィルムの場合は室温目安で管理できる20℃位になっていて、多少温度が違っても処理時間を増減すればよいのでかなりアバウトに設定が行えます。カラーネガフィルムの場合は40±数℃くらいの設定で、間違えると発色の具合がかなり変わってしまいます。
これを現像タンクで行おうとすると、かなり面倒くさいことになります。時間は短いし温度は厳格で高いしといった具合で、しっかりと温度コントロールが行える現像・定着システムが必要になりますし、定速でタンクを回転するシステムも必要になります。ヨーボの現像システムでもありますが、数10万円する夢のシステムといった感じです。
そのような事をするならばといった感じで、カメラ屋さんの現像システムを覗いてみると、全自動で液槽の中をフィルムが通っていくシステムです。これだと温度管理もシビアにできますし、コンベア・スピードで処理時間もしっかり決めることができます。フィルムをセットしたら後は機械にお任せのシステムですから、手間もかかりません。
現像のみの代金は600円ほどですから、自分で現像処理を行うよりもコスト的に安くつきますし、薬液代も高そうですから、個人の趣味で行うにはハードルが高すぎるといった感じです。それならばお任せしちゃいましょうといった感じで、2時間ほど待っていれば出来上がりますので、カラーネガフィルムはカメラ店でといった処理を行っています。
何しろカメラ店が休業状態の時には、ネガフィルムの現像は出来ませんし、いつも行くカメラ屋さんも、このフィルム1本のためにシステムを動かしてとは言いにくい感じです。このため規制緩和で近くのカメラ屋さんが空くのを首を長くして待っていたという感じです。ようやく6月中旬位から近くのカメラ屋さんも営業を再開しましたので、稼働状態を聞きながら撮影行の日を設定していたという事になります。
久しぶりにカメラにカラーネガフィルムをセットして撮影行に出かけ、近くのカメラ屋さんにフィルムを預けて帰ってきます。あとは仕上がり時間に合わせて買い物に出かけ、仕上がったフィルムを貰って帰ってくるといった感じです。久しぶりのカラーネガフィルムは発色も良くて、結構満足できる仕上がりになりました。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

AsahiPentax ME SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/500sec F3.5 Superia X-Tra400
梅雨に入ってアジサイもいろいろな色の花を咲かせています。やはりカラーネガフィルムは発色の良さで、濃いめの発色は力強さを出してくれます。
カラーネガ現像も出来るんじゃないという声も聞こえてきそうですが、実は相当に難しい作業です。発色現像・漂白定着・すすぎと簡単そうに見えるのですが、何しろ3色の発色度合いをコントロールしないといけませんので、意外なほどに難しいといった感じです。銀塩フィルムですから銀粒子を残すかというとそうではなくて、現像処理を行った後で銀粒子をきれいに溶かして、カプラーと呼ばれる色素だけ残します。
たかだかこれだけといった感じなのですが、現像液と定着液自体は黒白フィルムと同じく体にとても悪い液体です。廃液処理を行う必要があるのですが、問題の一つ目は処理時間が結構早いことで、黒白フィルムであれば10分くらいの処理時間で多少時間を間違えてもそれなりに濃度が得られます。しかしカラーネガフィルムの場合は、処理時間が数分と短くてかなり時間要素も厳格です。少し間違えると色が偏ってしまいますので、攪拌もしっかり行わないといけません。
次の二つ目が結構難しい。それは温度管理で、黒白フィルムの場合は室温目安で管理できる20℃位になっていて、多少温度が違っても処理時間を増減すればよいのでかなりアバウトに設定が行えます。カラーネガフィルムの場合は40±数℃くらいの設定で、間違えると発色の具合がかなり変わってしまいます。
これを現像タンクで行おうとすると、かなり面倒くさいことになります。時間は短いし温度は厳格で高いしといった具合で、しっかりと温度コントロールが行える現像・定着システムが必要になりますし、定速でタンクを回転するシステムも必要になります。ヨーボの現像システムでもありますが、数10万円する夢のシステムといった感じです。
そのような事をするならばといった感じで、カメラ屋さんの現像システムを覗いてみると、全自動で液槽の中をフィルムが通っていくシステムです。これだと温度管理もシビアにできますし、コンベア・スピードで処理時間もしっかり決めることができます。フィルムをセットしたら後は機械にお任せのシステムですから、手間もかかりません。
現像のみの代金は600円ほどですから、自分で現像処理を行うよりもコスト的に安くつきますし、薬液代も高そうですから、個人の趣味で行うにはハードルが高すぎるといった感じです。それならばお任せしちゃいましょうといった感じで、2時間ほど待っていれば出来上がりますので、カラーネガフィルムはカメラ店でといった処理を行っています。
何しろカメラ店が休業状態の時には、ネガフィルムの現像は出来ませんし、いつも行くカメラ屋さんも、このフィルム1本のためにシステムを動かしてとは言いにくい感じです。このため規制緩和で近くのカメラ屋さんが空くのを首を長くして待っていたという感じです。ようやく6月中旬位から近くのカメラ屋さんも営業を再開しましたので、稼働状態を聞きながら撮影行の日を設定していたという事になります。
久しぶりにカメラにカラーネガフィルムをセットして撮影行に出かけ、近くのカメラ屋さんにフィルムを預けて帰ってきます。あとは仕上がり時間に合わせて買い物に出かけ、仕上がったフィルムを貰って帰ってくるといった感じです。久しぶりのカラーネガフィルムは発色も良くて、結構満足できる仕上がりになりました。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

AsahiPentax ME SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/500sec F3.5 Superia X-Tra400
梅雨に入ってアジサイもいろいろな色の花を咲かせています。やはりカラーネガフィルムは発色の良さで、濃いめの発色は力強さを出してくれます。