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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

02 Standard Zoom(Pentax Q7)

2013-11-29 21:38:52 | ミラーレス一眼レフ
久かたぶりに、ズーム・レンズが欲しくなりました。最近のズーム・レンズは性能が高くなっていますので、それほど周辺画質を気にしなくても済むようになってきています。しかし、購入を決めた要素は他にもあります。

それは、ディジタルカメラで簡単にHDビデオが撮影できるようになってきた事があります。横長の大画面ビデオが簡単に撮影できる。これは大きなメリットです。今では地デジのテレビとHDMI端子が当たり前になってきていますから、カメラでビデオ撮影を行って、帰ってからテレビで大画面鑑賞も平気です。

撮影した動画もSDメモリに入っていますから、尚更楽な訳です。以前の様にDVのテープしか使えない世界とは別の使い易さがあります。もちろん、撮影したカメラン静止画像はそれよりも高画質な訳ですから、ビデオはDVDかブルーレイに、静止画像はプリントに出せば、後からでも充分に愉しめます。

ビデオはコンパクト・ディジタルカメラでも撮影出来ますから、これで良いと思っていました。しかし、ビデオ撮影中のズーム機能が使えないコンパクト・ディジタルカメラも多く、ミラーレス一眼レフで使えるズーム・レンズが欲しかった訳です。もちろん今のディジタル一眼レフ・カメラでもビデオ撮影は可能ですが、大きくて重い訳でなかなか持ち運ぶ気にはなりません。

コンパクト・ディジタルカメラよりも画質が良くて、使い勝手が良いズーム・レンズは、と探していた訳です。そうなると、携帯性の良さからペンタックスQ用のレンズが候補に挙がります。色々試写された画像を見ていくうちに、02スタンダード・ズームが目に入り、購入となった訳です。

今ではレンズキットのカメラがお手頃価格です。レンズの価格に一万円程上乗せするだけで、Q7も一緒についてくる感じです。広角側がほんの少し広く写せる感じで、色々な場面に対応できそうです。バッテリーはQ10もQ7も同じですから、バッテリー2個分を買い足すつもりでレンズキットのQ7を購入しました。

最初の撮影行ではメモリ・エラーが出てしまい、あえなく撮り直しとなってしまいましたが、次の日にもみじの紅葉も盛りですので、近くの山に撮影行に出かけて来ました。作品取りの静止画では、思った以上に解像感は低くならず、快適に撮影が行えました。多少解像感は劣る感じで、01スタンダード・プライムでは半切り位まで伸ばせそうな所ですが、02 スタンダード・ズームではワイド四つ切位までの感じです。F8まで絞り込めば充分にコントラストが付いたしっかりとした画像となります。F5.6で線の細さが出て来ますから、絞り開放を狙わない限りは無難な画像を手に入れる事が出来ると感じました。

動画撮影では、静止画よりも画素数が粗くなりますから、そう絞り込まなくても充分に解像感のある画を得る事が出来ます。Q7は撮像素子サイズがQ10と比べて大きくなっていますから、より広い画角で撮影が行えて、とても便利です。

秋のもみじの写真を存分に撮影出来て満足できる撮影行となりました。それでは、日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Zoom 5-15mmF2.8-4.5
撮影データ:1/30sec F5.6 ISO100 9.5mm(換算44mm)
もみじの紅葉と背景の松の緑。補色の関係に近くて、くっきりと写せます。色飽和が少なく解像感が高く写せます。現代レンズの特徴が現れている一枚です。
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ごんろく絞り

2013-11-27 20:08:51 | 撮影の方法
昔レンズの世界では、もちろん絞り開放からかなりの解像感のあるレンズも多いですが、大抵の場合、絞り込んで使います。すっきりシャープに写す時には、F5.6位の絞り値で解像感のピークがあるレンズが多く、ハロが気になるレンズでもすっきりとした感じになります。

失敗したくない局面からいえば、F5.6の絞り値がある意味で無難です。F3.5では、少し画面がフレアっぽくなり、ハロが出て来ます。また、F8を超える絞り値では、ディジタル一眼レフ・カメラでは回折現象が発生してしまい、これも画像が眠たくなってしまいます。

被写体を見ながら、絞り込んでいって丁度良い画面の硬さになる様に合わせ込んでいく訳ですが、自分好みの絞り値が、確認するとF5.6になっている事が多い訳です。これ以上絞ると画面が硬くなり、また、これよりも浅くすると画面に締まりが無くなってきます。

失敗したくない時にとにかく合わせてしまう絞り値が、F5.6な訳です。ニコンFを使っていて、F1.4のレンズであろうが、F2のレンズであろうが、とにかくF5.6の値に合わせておいて、後から被写体の雰囲気に合わせて絞りとシャッター・スピードを微調整します。

絞りをF5.6に合わせると、絞りの形状が角ばります。仕方のない事なのですが、背景に点光源を持ってこない事も重要な要素です。ファインダー画像でかなり角ばっているように感じても、実際はそれほどではありません。むしろ、絞り込んでいくとハロや二線ボケが目立たなくなりますので、好都合です。

この設定は、絞り開放でF2.8のレンズで役立ちますが、大口径や望遠系では、絞り込みすぎの状態や画面が柔らかくなってしまう状態にます。このためレンズの種類によって、最適絞り値をシフトします。F2.8のレンズではF3.5~F8、標準レンズ等の大口径レンズではF2.8~F5.6、望遠レンズではF5.6~F11までの間で設定します。

この点、円形絞りを採用しているレンズは、遠慮なく絞り込めますので便利です。現代のレンズでも、F5.6まではほぼ円形に絞り込まれるように絞り羽根の形状が上手く設計されています。また、昔レンズでも、背景の点光源ボケがあまり角張らないように解像感を少し落として設計してあるものもあるように思います。

絞るとボケが角ばるからと思いながら、絞り込むのを躊躇しがちになるのですが、思い切って背景を選んで絞り込むことで、雰囲気の良い背景ボケが得られます。ごんろく絞り。昔から無難な画像を得るための習わしみたいなものですね。先週購入したペンタックスQ用のスタンダード・ズームですが、試し撮りの最中にメモリ・エラーが出てしまい、あっけなく撮り直しとなりました。

もしもの為にと同行させたニコンFとニッコールの組み合わせの方が無難に撮影出来ていました。流石昔ながらのメカニズムは強いと感じた次第です。皮肉な結果ですね。
それでは、先週土曜日に撮影した写真から掲載します。


Nikon F Nikkor-H Auto 50mmF2
撮影データ:1/60sec F4 KodakGold 200
晩秋のせせらぎは水も少し澄んで雰囲気が良くなります。フィルムの粒子をあまり感じさせない程の解像感が出せて、色乗りも良い昔のニッコールはお気に入りのレンズです。
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冬の雰囲気に合わせて

2013-11-25 22:01:37 | いろいろあります
めっきり寒くなってきて、あられや雹の降る季節となってきました。連日何かしら雨の降る季節となってきます。紅葉した木々も落葉を急ぎ、早くもほとんどが落葉して葉っぱ一・二枚になった木も見られます。冬将軍の季節もすぐそこに迫ってきています。

落葉した葉の色は一様に焦げ茶色で、赤や黄色の面影が薄くなっています。この様な季節の中で、出来るだけ基の色を活かすように撮影が出来ると、殺伐とした雰囲気の中で何かしら暖かみのある色合いが醸し出せる様な気がします。

この様な色の操作は、今では現像ソフトウエアやホワイトバランスで何とかなる感じですが、昔のレンズの場合はそのような後操作を行いたくなくなるような、不思議な魅力があります。それは特定の色誇張と云う魅力です。

フジノンの空の色、富岡の暖色系、ロシアンレンズの彩度。レンズ自体でびっくりするほど特定の色をすんなりと誇張してくれます。タクマー・レンズも緑色をきれいに出してくれるレンズですから、今までの草木が茂るころが活躍の本場です。海外レンズではシュナイダー・ブルーやアンジェニューの赤が有名です。

現代レンズはどの色も変に誇張が無く、いたって真面目な雰囲気があります。これはこれで活躍の場がいっぱいありますが、何かしら留意水の雰囲気で初めは興味があるのですが、半年くらい撮影していると飽きが来てしまいます。

それでも、光線状態によってはすごく印象的な発色をする時もあり、レンズが化ける等と言っていますが、近代・現代のレンズも沢山持っていてレンズ毎の特性を良く知ることも大事であろうと思います。たまに、の頻度になりますが、現代レンズにも食指が動く時があり、好きなレンズの為にマウントも替えていく雰囲気は今後も続いて行くと思います。

現代のズーム・レンズも、解像感においては昔の単焦点レンズよりも、少し分が悪くなる点は否めませんが、四つ切程度の大きさであれば雰囲気も満点で、色抜けも相当に良い感じです。また以前のズーム・レンズに見られがちな歪曲収差も、かなり低減されて画像周辺の怪しさも取れてきた感じです。

しばらくの間は、インダスターを持ち出して来て撮影を行い、残った色を探し求めるのも良いかもしれません。今までは色飽和の心配をしていましたが、これからの色の少ない世界では良い風に化けてくれるという期待感があります。

先週はズーム・レンズが欲しくなって、Q用のスタンダード・ズームを買い求めました。ズーム時の歪曲変化も少ない優秀なレンズです。しかし、あと1万円程出せばQ7も一緒についてくる訳で、思い切ってレンズキットを購入してしまいました。Q10もQ7も同じように使えますから、画角の違いを愉しむ事にしましょう。

なぜ、ズーム・レンズを買う気になったのか。これはまたあとで紹介する事にしましょう。これで、我が家のズーム・レンズは2本になりました。単焦点レンズの数に比べると圧倒的に少ない感じですが、使い道はいっぱいあると思っています。

それでは、日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Industar6 1L/Z 50mmF2.8
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO400
どうだんつつじの紅葉が見頃です。ディジタルカメラで撮影すると少しくすんでしまうのですが、ロシアレンズ特有の彩度の高さが相まって、燃える様な赤色を表現できます。
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コンデジも使います

2013-11-23 21:00:02 | コンパクトデジカメ
コンパクト・ディジタルカメラ。一台持っていると近距離から望遠まで、色々な場面で活躍してくれます。高いカメラから福袋に入っているカメラまで、種類は多く設定されていますから、自分に合った一台を選んで使い倒すのが良い方法であろうと思います。

毎年毎年グレードアップされた機種が登場してくるのも楽しみの一つで、各々特徴を持っていますから、自分の持っているディジタルカメラと比較して、気に入ったものを探す楽しみがあります。レンズは交換できないけれど、その分軽くて機動性に優れますから、ディジタル一眼レフ・カメラよりもチャンスを活かせる感じがします。

機械的な可動部分が少ないためか、へたりも少ない感じで安心して撮影が行えます。静止画や動画も隔たりなくシームレスに撮影が出来る事は、嬉しい機能の一つです。この様に書いているとコンデジだけでも良い様な気がしますが、実際このカメラの撮像素子は結構小さくて、被写界深度が自ずと深くなってしまう事は否めません。

良くコンパクト・ディジタルカメラの様な画面と言ったりしますが、被写体のすべてと背景までピントがあってしまいますから、立体感をあまり感じない画像となってしまいます。逆に集合写真や説明書、手順を示す写真では隅々までピントが合っている方が見栄えが良くなります。飲み会の記念写真は、画面の隅々までピントが合っているのが望ましい感じですから、餅は餅屋の使い方と言えそうです。

背景の状況までわかるように撮影出来ますから、この場所で撮影したと思えるような写真を撮影するのに、コンパクト・ディジタルカメラは有利です。旅行や出張で行った先々の証拠写真を撮影しようと思っているときに、コンパクト・ディジタルカメラを用いると、背景の様子からこの場所、と思いだしたり出来ますから便利な訳ですし、説得力がある写真に仕上げる事が出来ます。

反面、作品として撮影する画像は、主題を強調した写真がもてはやされます。折角見つけた主題となる被写体ですから、他の部分が勝ってしまうと主題の持つ説得力が薄れてしまい、面白くない写真となってしまいます。作品作りを行う場合は、背景ボケを溶け合った感じに表現して、目立たなくすることが必要な訳です。作品作りであればディジタル一眼レフが有利ですが、旅行などに行く時は、重たくない様な携行品でありたいものです。

そのような時にコンパクト・ディジタルカメラを使うと便利です。何しろ胸のポケットにもしまえる大きさと薄さですから、カメラを持っている事を忘れてしまうような感じです。背景はなかなか溶ける様にはぼけてくれませんから、ある程度の工夫が必要になります。被写体を探すよりも、まず先に被写体と背景の距離差を確保できそうな被写体を選びます。好みの被写体を先ず選んでおいて、丹念に背景を選びます。

どうしてもマッチしない背景の場合は、思い切って近接撮影で被写体の一部を撮影します。マクロ機能はほとんどのコンパクト・ディジタルカメラに備わっていますから、マクロ機能で背景を溶かします。

ここ2週間ほど出張続きでしたから、コンパクト・ディジタルカメラのDMC-FH5をお供にしていました。動画も写真もはっきりと写せますから、通りがかった印象深い被写体を気楽に撮影出来ます。それでは先週土曜日に撮影した写真から掲載します。


Panasonic DMC-FH5 DC Vario-Elmar 20mm(換算110mm)
撮影データ:1/100sec F9 ISO100
団地の通りのケヤキの葉も紅葉してきました。被写界深度が深いために望遠域でも葉の積み重なりは表現が辛い感じですが、ボリューム感を演出出来て好都合です。
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Super Takumar 150mmF4

2013-11-21 20:46:30 | タクマー・レンズ
以前はなかなか入手の難しいレンズでしたが、最近はあちらこちらの中古店でも見る事が出来ます。稀少品のレンズみたいですが、中古価格もかわいそうなくらいに安く、お持ちでしたら売らずに使い続けてほしいレンズの一つです。

今回紹介するスーパータクマー150mmF4は2本目に入手したレンズです。先週にニコンFを譲り受けたのですが、それと一緒についてきました。もう使わないとのことで、拝見すると後玉レンズに若干の斑点があります。恐らく高低温の温度差か結露によるシミと思われますが、写りには影響がなさそうですので使う事にしました。

スーパータクマー150mmレンズには前期品と後期品があります。前期品は見た事が無いのですが、後玉径が小さいレンズであろうと思います。後期品には絞り切り替えレバーの後ろのナンバーが刻印されているそうです。前期品の解像感向上を狙ってマイナーチェンジされている訳ですが、レンズ構成ががらりと変わっている訳ではありませんので、後期品を購入した方が無難であるレンズです。

逆光や斜光に弱い昔ながらのスーパータクマーですが、しっかりとハレ切りを行うと線の細い緻密な絵を結んでくれます。手間ひまかけて被写体と背景を選んで、しっかりとハレ切りを行う昔ながらの作法が必要になります。

150mmの望遠レンズは、200mmレンズ程ハロが大きく出て来ません。むしろ135mmスーパータクマーの雰囲気を残しながら、少しだけ望遠域を欲張った感じで望遠撮影を楽しめます。200mm系レンズではタクマー200mmF3.5が抜群の描写をしますから、スーパータクマーやSMCタクマーでは、望遠域を欲張らない150mm系レンズがお勧めです。

雨の中にも晴れ間がのぞきましたので、スーパータクマー150mmF4を装着して撮影行です。この季節は紅葉した木の葉の葉裏が印象的な色を醸し出します。特にアメリカ楓の葉裏は、緻密に張り巡らされた葉脈が印象的な雰囲気です。また、木の実が熟すころで、柿の実のオレンジ色や、さんしゅゆの赤色が印象的です。

原色に近い色では、現代のレンズのようにコントラストが高いと、すぐに色飽和を起こしてしまい、微妙なコントラストが付き難い欠点があるのですが、昔レンズであるスーパータクマーはコントラストが少し低いレンズでもあるために、コントラストが相殺されて絶妙なグラデーションが付き、色の変化を愉しむ事が出来ます。

色々と注文が多い昔レンズですが、過去から踏襲されている撮影の方法を守って、しっかりと被写体と背景を吟味してハレ切りを行えば、思わず唸るような画像を手にする事が出来ます。やはり、SMCタクマーよりもモノコートであるスーパータクマーの方が、秋の色使いと光線状態に程良くマッチしている感じがします。

これからの錦秋の世界。スーパータクマーでとことん愉しんでみようと思います。
それでは、月曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Super Takumar 150mmF4
撮影データ:1/125sec F7 ISO200
寒いと暑いが繰り返しているこの頃ですが、やまぼうしの花が咲き始めました。異常気象のせいでしょうか、この山ぼうしの実も実らずに冬を迎えます。しっかりと細かな部分まで写し取るスーパータクマー150mmF4はお気に入りのレンズです。
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