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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

コロナコロナで年の暮れ

2020-12-31 17:50:12 | いろいろあります

早いもので、もうあと数時間で新年になります。今年も思い返してみれば、新年早々新たな感染症で発病される方が出てきて、クルーズ船や帰国者の方々からいっぱい感染者が出てきて、4月には不要不急の外出自粛となってしまったことが、鮮烈な記憶として残っています。思えば家と会社の往復のみとなってしまったのもこの頃からで、一時期は写真の撮影行も遠慮となってしまいました。

仕事の方も在宅勤務が増えてきたのですが、何しろモノづくり関連の仕事ですから在宅勤務の時には帳票や資料を作って、会社勤務の時にはモノ作りと住み分けていたような感じです。しかし、何等かコミュニケーションの手段は必要になってくるもので、初めのうちはメールのやり取りを行っていたのですが、やはり顔を合わせて話をしないと面白くないと言う事で、Web会議システム導入になっています。

Web会議となるとUSBカメラやヘッドセットが必要になるのですが、気付いた時にはすでに売り切れと言う事で、準備できるまでの間はメールで何とかしのいでいたと言う事になります。しかし、導入してみると我が家が仕事場の中のようになりますので、至って便利という感じで新しい生活様式として馴染んでしまいました。

この様な中で趣味の事はどうなったかと言う事なのですが、写真の方は夏までの間は怖くて撮影行に出向けなかったというのが本音です。しかし、5月頃にはだいぶん沈静化してきて、密にならない撮影行は大丈夫そうという感じになってきました。食料の買い出しもこの頃からだいぶん楽になってきた感じです。

ピアノの方は個室でレッスンを受けますので、初夏のころまでは受けられなかったという感じでした。それまでの間は自己練習といった感じでしたが、発表会も密になるので年度内一杯は見送りになってしまい、おかげでレパートリーがいっぱい増えてしまう事になっています。来年に備えて蓄えておこうという気持ちで、心の余裕が出来てきたという感じです。

そんなこんなでお籠り生活も秋には解消かと思いましたが、第3波の襲来で結局は忘年会もご苦労さん会も新年会も無しという寂しげな年末になってしまいました。しかし、ここで油断をするととんでもない事態になってしまいますので、神社参りも年内に代表者がおみくじとお守りを買ってきて、新年は車で前を素通り参拝と言う事にしたいと考えています。

しかし、このような中で活用しているのがネット通販で、例年にも増して多用していると言う事になります。いつもであれば近場のカメラ屋さんや量販店に足繫く通っているのですが、今年は何となく迷惑はかけられないと言う事で、月1回くらいに回数を減らして、さっと買い物を済ませて帰ってきます。実物を手に取って吟味できないのは気になるのですが、これもまた新しい生活様式で仕方がないと言った感じです。

そうこう言っているうちに年の暮れで、除夜の鐘の音を聞きながら早々に就寝することにしましょう。このブログも気付けば10年選手で、1,300話を超えました。来訪者も累計50万名という感じで、これからもせっせと気付いた事柄をそのままアップしていきますので、よろしくお願いいたします。

それでは、師走に撮り溜めた写真から掲載します。

PENTAX K-1 Super Takumar 35mmF3.5

撮影データ:1/100sec F5.6 ISO400

師走に入って雪の日が続く予報が出ていましたので、晴れの日を見計らって撮影行に出向きます。小川の水も澄んできて、冬の日が柔らかな感じで射しています。

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2020年を振り返る

2020-12-30 06:53:35 | いろいろあります

コロナ禍の中で、今年1年は会社と自宅の往復のみになってしまわれた方も多いのではないでしょうか。加えてリモート・ワークが普及して、自宅でずっとお仕事の方も少なからずおいでたと思います。何しろ4月の非常事態宣言後は、外に出る健康ウォーキングすらままならない感じでしたので、カメラを持って撮影行もなかなかできなかったのが本音です。

それでも7月ごろから外に出て健康維持の運動は、なんとなくできていた感じです。しかし暑くなってきた頃ですから、マスクをつけて健康ウォーキングは大ばて状態になってしまいます。加えて酸欠にもなってしまいますので、早々にマスク着用は見直されていったという感じです。

その様な中での写真関係の振り返りですが、何もできなかったように見えて色々やっていた感じです。家にいる時間が増えてしまいましたので、普段できなかった工作に手を付けて、色々チャレンジしたら出来上がったという感じですが、今まで気になっていた部分が改善されて益々のめり込んだという感じです。

・Mレンズの良さが分かった1年でした

今まで購入していなかったペンタックスMレンズですが、ちょうどこのころがツァイスとの提携が上手く行っていたときであり、タクマーの時代に芳しくなかったレンズが見違えるように改善されています。どうせタクマーと同じだろうと考えていたのですが、目からうろこの仕上がりにびっくりしました。一時期はMレンズ花盛りのブログになってしまった感じです。

・フィルム現像にはまり込みました

今まではフジフィルムさんのミクロファイン一辺倒だったのですが、ふとしたことでアドックスのHR-DEV現像液を使ってみて、これはすごいとはまり込みました。昔からずっと続くロジナールやローライのスーパーグレインと、個性のある現像液を次々試してみて、撮影意図に合う現像液が判ってきた感じです。こんなに違うのかと言うのが正直なところで、年末はシルバーソルト現像液も見つけて、早速購入するほどにはまり込んでいます。

・電子工作にのめり込みます

何しろ家と会社の往復のみですから、休みの日は撮影行に出かけてしまうと後は暇と言った感じです。そこで今までお留守になっていた電子工作にのめり込む感じです。丁度良い事に現像ソフトウエアの新機能でネガポジ変換が加えられましたので、スライドデジコピアの光源を作成したところ、ベストマッチした感じです。これに味をしめて色々な工作を行いました。もともと電子関連の仕事をしていましたので、勘も戻った1年になりました。

・ピアノの方は停滞だったのですが

御多分に漏れず感染拡大防止のために、レッスンすらできないという感じでした。仕方がないのでいろいろ楽譜を教えてもらって自己練習となったのですが、発表会も中止になってしまいましたので、来年に向けてレパートリーが増えたという感じです。今までは仕上げるのに一苦労と言う感じでしたが、レパートリーをいくつか持っておくと気が楽になります。

色々あれやらこれやらと言った感じなのですが、結構何でもできたような感じです。ボランティアで行っている啓蒙活動も、今年一年は活動自粛で、とにかくいっぱい充電が出来た実りのありそうな1年になったことが救いです。来年は少し良くなっていることを願うばかりです。

それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。

Asahi Pentax ME SMC Pentax-M 35mmF2

撮影データ:1/250sec F5.6 Fomapan100

新しいSilversalt現像液を手に入れて、早速試してみました。グレー・トーンがきれいに出てきますので、ベンチの木目もきれいに再現されて恰好が良くなりました。とても良さそうな現像液です。

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現像液にも拘ろう②

2020-12-28 06:52:50 | フィルムで行こう

前回は自身が使っている現像液を紹介したのですが、どのような時に使っているかと言う話になってきます。現像液自体もかなり高いものですから、まずWebページを探って特徴をつかみ、これなら自身の表現に活かせそうだと思うものをピック・アップして、さらにサンプルの画像を見比べながら、1年間くらいの間に少しずつ買い足していったという感じです。

現像液を一つ買うと、10本から30本くらいのフィルムを現像することが出来ます。このために現像液をすぐに使い切ってしまう事は有りません。今使っている現像液が合っていれば次に買い足しをする感じで、あまり合っていないときには使い切った後で別の現像液に触手を伸ばすという具合です。しかし、どの現像液も好みの雰囲気で仕上がってくれるがために、当面は買い足しになっていきそうな感じです。

・ミクロファイン(フジフィルム)

国内メジャーの現像液で、この現像液を用いていると、ネオパンアクロスとの相性も最高で、まさに無敵です。しかし、銀塩粒子を溶かして目立たなくしますので、粒子が立った力強い画像よりも、おとなしくて少し頼りない雰囲気になります。露出条件を意図的に振っても、ほぼ同じような濃さになるセルフイコライジング機能が高く、今一つ面白みに欠けるような感じです。1リットル作れば8本のフィルムが処理できるのですが、4本目あたりから沈殿物も多くなってきて、付着したりしますので半分の本数にしておくと満足できるといった感じです。柔らかな表現をしたいときやコントラストが強い夏の画像を大人しく仕上げたいときに使っています。昔はD-76(コダック)も使っていた時もありましたが、ミクロファインとほとんど同じであり、日本の雰囲気にしっくりくるのはミクロファインと言った感じで、微妙なアレンジが行われている印象です

・HR-DEV(アドックス)

アドックスのHR-50用現像液なのですが、どのフィルムでも使える万能現像液です。コントラストも高く、微粒子に仕上がるのですが、中間調の粒子ざらつきが多少気になるときもあります。しっかり露光条件を合わせてベストにしたフィルムの現像では、かなり満足できる仕上がりになってくれます。カッコ良い黒白画像を得たいときにはベストの現像液と言えます。黒白フィルムの良さを教えてくれた現像液であり、のめり込むきっかけになった現像液でもあります。

・RODINAL(アドックス)

伝説のアグファ・ロジナールをアドックスが復活させて、普通に購入できるベーシックな現像液になっています。コントラストも高くてカリカリの画像に仕上げたい時に有効です。濃度や現像時間、そして温度を変えるとトーンや解像度も変化しますので、チャレンジする気持ちにさせてくれる現像液です。最もコストのかからない、お財布にやさしい現像液ですが、チャレンジしたい方にお勧めの現像液です。

・SUPER GRAIN(ローライ)

ローライが現像液までと思っていたら、シュプール社がOEM製造していました。セルフイコライジング性能が高く、多少露出条件に自信が無くてもそれなりのトーンを得ることが出来ます。反面融通が利きにくい現像液で、露出に自信が無い時に使っていると言った感じです。

この原稿を書いている時にシルバーソルト現像液の話題がやってきました。まだ使っていませんので近々にレポートしたいと考えています。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

Fujica ST605Ⅱ SMC Takumar 35mmF2

撮影データ:1/125sec F3.5 Fomapan200

木々も枝だけになってしまうと、いたるところに落ち葉が積み重なる冬枯れになってきます。この時期になると、落ち葉の積み重なりも被写体になってきます。

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現像液にも拘ろう①

2020-12-26 06:50:38 | フィルムで行こう

早くも師走も半ばを過ぎてしまいました。と言う感じで、実のところ11月の間に12月下旬までの原稿をすべて書いてしまいました。それだけ今年の秋はいろいろな話題があって、加えてコロナ禍の状況が悪化して、家と会社に籠ることが多くなったからかもしれません。例年はネタ切れになるのもこの時期ですから、色々レンズや機材を買って試しながら、ネタを補充していたわけです。

この1年間は、とかく家に籠る時間も多くなりましたので、いろいろ試してみようと始めたのが現像液の開拓です。調べてみると結構な種類の現像薬剤があって、各々特徴を持っています。試してみるとなるほどと言った感じで、色々な特徴と弱点を持っています。これを撮影したフィルムに応用すれば、恰好が良い写真が出来そうです。

現像液は微粒子現像が出来るタイプがほとんどになりました。フィルム自体も平板粒子構造が開発されて、旧来ISO400感度のフィルムがISO100感度のフィルムと同じくらいの粒子になってしまいましたので、ISO400のフィルムが常用フィルムになってしまいました。このために現像液の方も旧来の微粒子現像液と、新しい解釈の現像液が出てくることになります。

一つの微粒子高解像結果を得る方法として、銀粒子を溶かしてつながりをよくする方法があります。粒子そのものが見え難くなるために、結果として高解像結果が得られます。但しトレードオフの関係にあるシャープ性が崩れますので、仕上がりはホンワリとした柔らかい描写になります。コダックのD-76やフジフィルムのミクロファインがこれにあたり、柔らかな結果が得たいときに用いると、質感を落とさずに満足できる画を作ることが出来ます。

一方の銀粒子を溶かす溶剤が含まれていない現像液は、ヨーロッパ系の現像液に多く、銀粒子がそのまま残りますのでシャープな仕上がりになります。見たままそのままに描写しますので、撮影時の露出条件がそのまま反映されてしまいます。このため、希釈濃度や現像時間で濃度コントロールできる現像液も多く、ロジナールを代表としてHR-DEVなど、アドックスやシュプール、そしてローライの現像液がこれにあたります。

初めて自家現像を行われる方に良く使われる現像液もあります。露出条件にあまり自信が無い時に、現像液が調整を行ってくれるものもあります。フジフィルムのミクロファインもその代表選手と言えますが、これはネオパンアクロスの優れた相反則不軌対応機能に助けられている所が多いのですが、どのフィルムでもそれなりに対処してくれるのがローライのスーパーグレインで、それこそ色々なフィルムや露出条件の微妙に違ったものも同じ濃度にしてくれます。反面この機能をひっくり返すと、わざと暗くしたり明るくしたり露出を振ったフィルムも同じくらいの濃度になりますので、面白くない結果になってしまう事もあると言った感じです。

それでは、どのようにして使っているかと言う事なのですが、各々の現像液自体に一長一短の特性を持っていますので、使い分けていると言った感じです。それは次回の投稿にしましょう。使ってみなければ判らない訳で、結構面白くてのめり込むと言った感じです。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

Fujica ST605Ⅱ SMC Takumar 35mmF2

撮影データ:1/125sec F3.5 Fomapan200

あらかた落葉してしまって寂しくなった銀杏の木ですが、来年の新芽がすでに大きくなっていました。スーパーグレイン現像液は多少コントラストが高くなりますので、模様などもはっきりと再現されます。

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Ai・Af Micro Nikkor 105mmF2.8(Nikon FE)

2020-12-24 06:51:52 | ニッコールレンズ

ずっとマクロタクマーを使っていましたので、途中途中でニコンさんのニッコールといった感じで、ディジタルでもフィルムでも使っています。流石は日本光学さんのレンズといった感じで、細かな部分まできっちりと描写してくれる優れものレンズですし、接写から遠景まで幅広く破綻の無い写りをしてくれます。

このレンズも、ディジタルカメラが出てきてDタイプレンズがいっぱいある中で、敢えてD無し品として中古品で購入したものです。今までフィルムカメラを主に使っていましたから、フィルム時代の一番良いレンズといったこだわりで購入したという感じです。Dタイプではないので、ディジタルカメラではという一抹の不安はあったのですが、何も影響はなさそうですので、今も使っているという事になります。

当時のマクロレンズというと、AFやオート絞りの連動部など、鏡胴部に納めなくてはいけない機構がいっぱいありましたので、等倍撮影が行えるレンズは少なかったという感じです。かくいうマクロタクマーも、オート絞りの制約から従来のプリセット絞りのタクマーからスーパータクマーに変わるときに、拡大倍率が下がってしまいました。

そんな時代の等倍マクロレンズでしたから、憧れの目で見ていたという感じです。ニッコールは中古品でもかなり高くて、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したというのが本音です。しかし、等倍マクロ撮影の誘惑は捨てがたくて、ついに決心して購入しました。写りは流石ニコンで、細かな部分までよく解像してくれます。

コントラストの高いはっきりとした画像になりますので、フィルムを用いていてもはっきりとした雰囲気になります。流石はマクロレンズといった感じで、マクロタクマーも同様の写りになるのですが、マクロ撮影から中望遠の遠景まで、しっかりと雰囲気を出してくれるレンズは早々ありません。

今では当たり前になってしまったマクロレンズのフローティング機構なのですが、今から20年以上も前のレンズに搭載されていることはまれな感じで、多くのレンズは全群繰り出しのマクロレンズでしたから、マクロ域ではきれいに写っても中景や遠景ともなると雰囲気がガラッと変わってしまうレンズが多かった印象です。

マクロ域から遠景まで幅広く写せるレンズですから、お散歩用レンズとしても使えそうですが、そこは質実剛健のニコンさんですから、ずんぐりとして大きくそして重たいレンズに仕上がっています。そしてマクロ域では手振れを量産しそうなくらいに画角が狭まりますから、三脚撮影が推奨される雰囲気になってきます。

しかしフィルム撮影で、しっかりとしたコントラストと解像感を出してくれるレンズもあまりないといった感じで、遠景からマクロまでいろいろ撮影する、手持ちの撮影行では何かと重宝するといった感じです。とにかく質実剛健に細かな部分まで描写しますので、ボケの面白味といった感じではありませんし、どちらかというと学術的な記録写真の雰囲気になります。

しかしニッコールレンズも、古くなるほどに発色やトーンの深みが得られる感じで、今のレンズはどちらかというとさっぱりとした雰囲気なのですが、Dタイプ以前のレンズは発色の良さやトーンの深みといった感じで味わいに関する良さも出てきます。今回の撮影行は残る秋の雰囲気を見つける感じですから、ちょうど良い選択になりました。

黒白フィルムで撮影して、帰ってきてからはロジナールで高解像に仕上げます。結構解像感も出てくれて、マイクロニッコールの良さが味わえた撮影行になりました。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

Nikon FE  Ai・Af Micro Nikkor 105mmF2.8

撮影データ:1/60sec F5.6 Rollei Retro80S

寒くなってきてもまだ緑色の葉を付けて元気な山桑です。いつ頃に紅葉するかという感じですが、雪が降る頃には枝だけになっていますので、遅めの紅葉になるようです。

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