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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

違ったものが…

2012-10-30 21:43:28 | いろいろあります
先週のブログで、SMCタクマー135mmF2.5の前期型、と云う掲載をしました。本日お店に届いたとの連絡があり、喜び勇んで買って帰ろうとした時に、我ながら恥ずかしい話ですが、違ったレンズであることに全く気付きませんでした。いや、全くお恥ずかしい限りです。

SMCタクマー135mmF2.5の前期型と後期型がありますが、実際の区別はほとんどつかないのです。絞り操作レバー裏のプロダクトナンバーが43812か43802かの違い位で、後は前玉から見た場合、斜め方向から見て絞りを留めている、止め輪が見えるか見えないか位のものです。

レンズ構成的には、テレフォトとエルノスターの大きな違いがあります。レンズの構成はばらばらにしないと判りませんので、外見上はかなり判別が苦しくなります。その他にも、被写界深度表示が少し狭い、ピントリングの回転角度が少し狭い等と云った微妙な違いがあるのですが、今回は絞りの止め輪の見え方で判別してしまいました。

実は、SMCタクマー200mmF4も、見え方によるのですが、絞り輪の止め輪が見えない時があります。全長が40mmほど長いのですが、店で確認を撮った場合に比較対象が無いので、そんなものだろうと思ってしまいます。結局気付いたのは、絞りの指標です。F2.5のところにF4の表示があります。店員さんも慌てて確認をして、SMCタクマー135mmF2.5が発送店に残っている事が判りました。銘版の表示を見れば、すぐに判った話なのですが、こんな時は品札を信用し切っていますので、わざわざ見ないでいました。

舞い上がっていると、この様なものですね。はっきりと判る特徴があると、そのような事はないのですが、前から見た場合にフィルター径58mmの大口径望遠レンズは、同じように見えます。似たようなものに、SMCタクマー24mmF3.5と20mmF4.5があるのですが、こちらも銘版以外に判る点は、後玉の直径位で前玉から見たレンズの積み重なりと曲率が多少違う程度にしか判りません。

レンズが無事に送られてくる事を確認して、ホッとしました。今回は、前期型であろうが後期型であろうが、買ってしまわないとかわいそうな気がします。折角、はるばる遠いところから送られてくるのですから。加えて、お値段もまたまた10,000円未満と、申し訳ない気分でいっぱいです。

というわけで、今回は、どたばたの速報になってしまいました。写真掲載は、次回行おうと思います。
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焦点距離分の1

2012-10-30 19:50:56 | いろいろあります
広角レンズと望遠レンズ、どちらのレンズで撮影しますか。と思った時に、望遠レンズがかなり多い事に気がつきます。歩いていると、不思議と割と遠くにあるものに目が向いたりします。近付こうにも梢の先や、はたまたがけの上などで、近付く事が出来ません。相手が自然に生えている樹や草ですから、この様なところに生えていてよとは云えないのがつらいところです。

そこで望遠レンズの出番なのですが、望遠レンズならではの圧縮効果も、気にいって使っている理由です。遠景のパースをそのまま切り取りますので、かなり遠くの景色も近そうに引き寄せて写す事が出来ます。バズーカ砲の様なレンズを抱えて、やっこらせと撮影すると、かなり疲労感はありますが、写真を撮影していると云う満足感がいっぱいになります。

望遠レンズで撮影している時に、気になるのが手振れです。結構重たいレンズが多いですから、三脚を使って撮影すると、カメラが動きませんので、より安心して撮影が出来ます。しかし、少し弱そうな三脚を使うと、完全にカメラ自体が固定できませんので、押さえつけて固定するのに一苦労したりします。

三脚を使うと、置く場所がアスファルトやコンクリートの平たい路面なら、結構効果はあるのですが、山の中のふかふかな地面や崖の場合は、足が潜ってしまいますし、また、三脚を置く場所が取れなくて、結局手持ちで行こうと云う事になってしまいます。加えて、暗いところで撮影する場合に、シャッタースピードがすごく遅くなってきます。

昔から意識している事が、シャッタースピードです。良く、焦点距離分の1のシャッタースピードは必要と書いてありますが、まさにその通りです。扱う望遠レンズが、最近買ったばかりで慣れていない場合は、焦点距離の2倍分の1で撮影したりします。慣れてくると、しっかりレンズとカメラをホールドできるようになって来ますので、シャッタースピードを遅くしていける訳です。

今では、カメラ内手ぶれ補正機能が付いた、ディジタル一眼レフカメラが主流です。この機能を使うと、シャッタースピードを2~3段遅くする事が出来て、好都合です。しかし、昔ながらのフィルム・カメラを使う場合は、そのような機能は付けようがありませんので、しっかりとシャッタースピードを速くして、撮影するスタンスは今でも必要な訳です。手振れ補正機能が付いたディジタル一眼レフカメラでも、より確実に微ブレのないすっきりとした画像を得る事が出来ます。

手ぶれ補正機能にある意味頼りすぎないようにして、撮影を行うスタンスが身についていると、結構、補正機能を切ってもシャッタースピードを下げていく事が出来ます。体を硬くして、脇をしめ、体とカメラを一体化させて、背中を木の幹や壁に当てて撮影する事は、ブレを防いでより確実に撮影する手段となります。ある意味昔から行っている事を、練習して確実化しておくと、大いに助かる訳です。

それでは、土曜日に撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax SP Takumar 200mmF3.5
撮影データ:1/250sec F4 KodakGold 100
けやきの紅葉がピークを迎えています。真っ赤な紅葉は、光に透けるときれいに見えます。少しの風で葉がなびきますので、被写体ブレを防ぐ意味からも、シャッタースピードを上げて撮影します。
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レンズのお値段

2012-10-28 17:32:05 | いろいろあります
今では、普及品のレンズ価格はかなり安くなっています。しかし、それなりの性能のレンズとなると、軽く10数万円位しますので、おいそれと手が出るものではありません。中古になっても数万円はしますので、またまた手が出ないようになっています。

その中にあって、マニュアル・フォーカスの昔ながらのレンズは、どのメーカのレンズも、かなり割安に購入できます。タクマーレンズは、28mm未満の超広角レンズや、85mmの中望遠レンズを除いては、かわいそうな位安価に売られています。1年前までは、質感描写が良いと云われていた120mmF2.8のレンズも、価格が大分落ち着いてきました。

タクマーレンズも、昔はおいそれと手が出ませんでした。何しろ物価が現在の1/5位です。今ではスーパーに2,000円位持って普通のお買いものですが、タクマーレンズが売られていたころは、100円札数枚持ってお買い物でしたから…。ですので、1万円台のタクマー1本買うのにも、清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要でした。

手元には、その頃買った中古のオートタクマー35mmF3.5があります。13,000円位だったと思いますが、数年間は小遣いもけちって溜めこみ、ようやく買った記憶があります。そんな感じですので、今でも手放せません。描写の癖が体に染みついていますので、無理はしませんし、それなりの結果を得る事が出来ます。その頃でもスーパータクマーや出始めたSMCタクマーは高嶺の花で、手が出るようなものではなかったのです。

今の世の中、タクマーレンズの中古価格を見ると、10,000円未満のレンズがごろごろしています。当時の価格で千数百円位でしょうか。これなら、数ヶ月間小遣いを溜めるだけで購入が出来そうです。しかし、この安さはかわいそうになってしまいます。ブログを拝見させていただく時に、かわいそうで救出したと云う事が書いてあったりしますが、私も同感です。あまりにも安いと、思わず救出してしまいます。今回予約をした、SMCタクマー135mmF2.5も、稀少な欲しいレンズですが、お値段は10,000円未満です。

それほど安めのタクマーレンズですが、結構画質的には現代のレンズに負けないような描写をします。流石コーティングで名を馳せた旭光学工業ですので、レンズの前後面すべてにコーティングが施してあります。これで、現代のディジタル一眼レフでも、それほどの画質低下も無く写せる様になっています。また、レンズ的にも無理をしていない事から、多少は暗いですが、周辺画質の低下があまり見られないのも、特徴の一つです。

そのような訳で、ノンコートやモノコート、マルチコートのレンズを使い分けて、描写の違いに驚いて、海外レンズにも目が向いたり、国産他社のメーカ・レンズにも目が向いたり、と云う事をしているうちにM42プラクチカ・マウントのレンズが自然に増殖していきます。俗称M42レンズ沼とか、M42星雲等と呼ばれていますが、見事にはまっていく訳です。M42のレンズは、中古価格自体がかなり安く、気軽に入れる入口となっていますので、マニュアル・フォーカスさえ気にならなければ、現代でも遜色のない撮影結果を得る事が出来ます。描写の癖も現代では、むしろ個性を出すアイテムの一つとなってしまいます。

それでは、本日は雨で撮影もままならない雰囲気ですが、先日撮影した写真より掲載します。


AsahiPentax SP Takumar 200mmF3.5
撮影データ:1/125sec F4 KodakGold 100
川の堤を歩いていると、真っ赤な紅葉が目に留まりました。こってりとした色に撮りたい時に、コダックのフィルムは最適だと思います。
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今年の秋色

2012-10-27 19:31:34 | いろいろあります
秋が始まると、かつらの葉が黄色く染まり始め、続いて桜やイチョウの木々が少しずつ紅葉を始めます。朝晩がめっきり寒くなるこの季節は、もみじに紅葉が移っていく季節なのですが、まだ、桜の葉は緑色が大半です。公園などの広い敷地にぽつねんと立つ桜の木は、そこそこ紅葉しているのですが、川沿いの桜の並木は、これからという感じです。

暖冬の影響が出ているのかもしれませんね。ケヤキの紅葉も、もう少しの感がありますし、くずの葉は、まだ生い茂っています。朝晩の湿度が高いせいか、遠くの山もうっすらもやの中にいます。明日からは、一層秋が深まる感じで、いよいよ紅葉の季節となってきそうです。

入手したタクマー200mmF3.5のレンズは、ペンタックスSPに取り付けて撮影行となりました。川の流れが澄んでくるこの季節は、色のグラデーションに注意しないと、たちまち色飽和や白黒つぶれで、諧調感高く撮影する事が出来ません。このため、諧調感の高いネガフィルムの出番、と云う事になります。

やはり、ネガフィルムを使うと、川の流れでは川底の様子や、日の陰った部分など、細かなディティールを写し込む事が出来ますので、ディジタルよりもフィルムを使おうと云う気にさせてくれます。ポジフィルムでは、かなり画像が硬調になりますので、秋の日の光の柔らかさを強調したい場合には、ネガフィルムと云う事になります。

先日の投稿で紹介した、フジカラーCDも試してみたいと思います。結構、期待感いっぱいの撮影行となりました。

135mmF2.5のレンズでは、SMCタクマーとEBCフジノンを持っていますが、Webページの中古品を探していると、おそらく前期型のSMCタクマー135mmF2.5であろうと云うレンズが見つかったりします。前期型のレンズは、エルノスター・タイプのレンズであり、前々から欲しいと思っていました。本日予約受付のメールが届き、ラッキーな事と感じています。これで、フジノンとタクマーのエルノスター構成レンズを、比べる事が出来ます。

スーパータクマーとSMCタクマー前期型の135mmF2.5レンズは、同じエルノスター構成であり、本当はスーパータクマーの方が欲しいのですが、スーパータクマーは市場にほとんど姿を現しません。エルノスター構成の望遠レンズは、解像感もまずまずで、緻密な描写をしてくれますので、今回取り寄せたレンズに期待したいところです。

それでは、本日撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax SP Takumar 200mmF3.5
撮影データ:1/250sec F4 KodakGold 100
川の流れを撮影しました。解像度が少し低くなりましたが、フジカラーCDは、かなり発色も良好です。川底まで写し撮ってくれる諧調感の高さは、流石フィルムです。
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半世紀のお付き合い

2012-10-26 21:04:12 | いろいろあります
ペンタックスSPは、私の生まれたころに誕生し、東京オリンピックのころに最も良く売れていたカメラと記憶しています。旭光学工業の一大ベストセラー機であり、当時はペンタプリズムを搭載したカメラの名称でもありましたが、あまりにも良く売れて、普遍的になったおかげで、会社名になってしまいました。

そんなこんなで、今でも作品撮るならSPで、と云う風にフィルム詰めて撮影しています。また、マウントアダプタを使う事で、最新のディジタル一眼レフでも、昔のレンズが使い放題、死蔵品になりかかったタクマーも見事に復活です。

途中で、ニコンのカメラとレンズを買って、撮影しました。細かな部分まで良く写すレンズは、専らマニュアル用写真や、レポート用の写真として大活躍となりました。しかし、報告や報道と云った用途には活躍してくれるのですが、写真を眺めてお茶する用途、趣味で愉しむ用途には、いま一つしっくりきませんでした。

人の顔を撮影したり、大好きな花の写真を撮影したりした時に、細かなあらの部分まで見えてしまうと、今一気分が乗りません。俗に、まつ毛の先まで見えるのは良いが、毛穴まで見えてしまうのは考え物だ。と云う事を良く聞きます。この点は、旭光学のタクマーレンズが、的を射たような描写をしてくれます。

レポートはニコン、家族写真や趣味の写真はペンタックス。と云う図式が出来てきたような気がします。今でもこのスタイルで撮影しています。このため、ディジタルカメラとフィルムカメラを、双方のメーカのもので持っていたりします。自然に使い分けて、撮影するスタイルになってしまいました。

ふと気付くと、もう半世紀ほど経っているのですね。昔ながらの機械式シャッターを備えるカメラは、今でも現役です。フィルム入れて、露出を合わせてシャッターを切れば、今でも無事な画像を手に入れる事が出来ます。驚異的な長寿命です。使いこむうちに、手ずれも付いて行き、今では立派な勲章になっています。

ペンタックスSPは、半世紀も使っていますので、いたわりながら大切に使っています。今では、シャッター音を聞くだけでカメラの調子が判るようになってきました。やはり、各部が摩耗してきているのでしょう。交換部品ももう無いと思われますので、これからもいたわりながら使っていこうと思います。


趣味の写真撮影に大活躍のペンタックス一家です。SPはまだ元気、SPFは、少し絞り込み測光の時にメータが暴れますが、これと云った不調は感じません。K-5は新しいディジタル一眼レフ。このカメラ全てで、昔ながらのタクマー・レンズが使える事は驚異に感じます。焦って撮影しましたので、多少ぶれています。明日はSPとタクマー・レンズで撮影と行きましょう。
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