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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

最近のフィルムは

2021-07-30 06:52:36 | フィルムで行こう

ディジタルカメラが浸透して、フィルムの需要がだいぶん落ち込んだかと思っていましたが、カメラ屋さんに行くとフィルム現像の需要もそこそこあるような感じで、まだまだフィルムも捨てたものではないと思っています。新聞でも紹介されていましたが、フィルムカメラとフィルムも最近使う人が多くなってきたとの事で、カメラ屋さんの在庫量も増えてきたという感じです。

最近すごいな~などと感じたことは、カラー、そして黒白フィルムの質が上がったことで、より細粒子になって解像度が高くなっている点です。従来のISO400フィルムは派手な粒子で力強さは表現できるのですが、現代のISO400フィルムは粒子がかなり細かくなって緻密な表現が行えるようになってきています。

加えて現代のフィルムは個性が尊重されていますから、発色の具合や彩度、そしてコントラストにおいても微妙に違います。昔と比べてフィルム自体が淘汰の波に翻弄されているのですが、その分個性の強いフィルムが生き残ったと言う事になります。加えて最近のフィルムや乳剤の製造技術が向上したことで、ISO400フィルムが常用フィルムとして市民権を得ていると言う事になります。

それでも各々のメーカーさんにおける個性はしっかりと出ていますので、このシーンならこのメーカーと使い分けが出来てすごく便利です。昔はISO100フィルム全盛だったけれど、今ではISO400フィルムがスタンダードになってしまい、替わってISO100フィルムが旧来のISO50フィルムのお株を奪って高精細化しています。

全体的に高感度化と高精細化していますので、これからフィルムを始めようという方にも使いやすくなっているのがうれしい所です。ディジタルの世界はフィルムと違って高精細化の極みみたいなところなのですが、反面35㎜フルサイズセンサで中判フィルム以上の高精細ですから、逆に画像が繊細になりすぎて描写力が薄くなっている感があります。

ディスプレイ画像のカラー・フィルム撮影は、高精細でどちらかというと弱くなった描写の力をフィルムの力を借りて見応えのあるものにしようという作戦でした。まずは黒白フィルムからといった感じだったのですが、思いの外雰囲気を強く出してくれます。質感も良く出てくるといった感じで、その場にいるような描写力は流石フィルムと言ったところです。

今回のディスプレイ撮影はカラー・フィルムで、少し高級品のコダック・ポートラ400を使う事にしました。少し前にオリンパスペンで撮影したのですが、従来のISO400フィルムとはずいぶん違って、高精細な画像とコダックさんらしい色乗りの良さが前面に出ていています。垢ぬけた印象でさすがは高級品フィルムです。

期待をしながらディスプレイ画像を撮影し、最寄りのカメラ屋さんに現像を依頼します。出来上がったらスキャニングという感じで、予想通り高精細で色乗りの良いJPEGデータが出来上がってきました。モノトーン変換を行ってもフィルター効果がしっかり出せますので、異次元のトーンも得やすい感じです。

実験をしながら、実際に有色フィルターを使って、ディスプレイの黒白フィルム撮影も悪くはないと思った次第です。この実験は後日に投稿しましょう。CMYの有色フィルターを持っていますので、活用できると面白い感じです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Takumar 200mmF3.5

撮影データ:1/100sec F8 ISO800 (Kodak Portra400(ISO400)でディスプレイ撮影)

モミジの葉の色合いも、ディジタルだと真面目過ぎてパッとしないのですが、フィルムでは彩度も上がりますので印象的な色合いを引き出すことができます。

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貴重な雨の休日

2021-07-28 06:51:17 | 季節は進む

かなり遅く梅雨入りした石川県ですが、梅雨の間の休日は雨ではなくて晴れの日が続いていました。おかげで撮影行にも出かけることが出来て、休日の健康ウォーキングも行えたと言う事になります。健康的にも原稿的にも大変結構な休日だったのですが、反面原稿がたまりすぎて原稿と投稿日の差が開きすぎてしまい、困ったことになります。

なるべく季節感を出さないような原稿にしているつもりなのですが、どうしても少しだけ残ってしまいます。原稿の数が多くなってきて、だんだんと投稿日の差が開いてくるようになると、季節感を出している部分を省いたりして修正を加えている訳です。それでも書いている原稿はカメラが中心ですから、ある程度は省けます。

雨の休日が少なくなったおかげで、毎週撮影行に出かけることが出来ます。このため雨の休日にでも行おうといった感じで、残してあるテーマも多くあります。ディスプレイ画面の黒白フィルム撮影は、雨や雪の日に行おうと思っていたテーマで、見事予想通りディジタル画像にフィルムの味わいを乗せることが出来ました。

自分が撮影した写真だからこそといった感じなのですが、以前に撮影したカラー画像をディスプレイに表示させてフィルムカメラで撮影すると、撮影行の状況が思い出されて、まるでその場所に行ったような気分が味わえます。加えて黒白フィルムで撮影すると良さそうな画像を吟味していますから、仕上がりの期待感も持てて満足できる訳です。

それ以外にも色々なレンズ修理や確認を、雨の日に行っていると言う事になるのですが、ここ最近は雨の休日が晴れの休日に変わってしまって、なかなかチャンスに恵まれませんでした。思い切って2つとも行うと言う事もアリなのですが、そうすると次の雨の日に行うチャレンジが無くなってしまいます。

雨の休日を何もしないまま過ごすというのも相当に退屈ですし、本当にグダグダと何もしないままに時間を過ごしてしまう事になってしまいます。健康にも悪いといった感じで、何かしら行っていると目的がありますから、並行して行っているスーパーの買い出しやピアノの練習もやる気が出てくるといった感じです。

今回決めた雨の日の休日に行う目標は、ディスプレイ画面のカラーネガ・フィルム撮影です。今までカラー・フィルムでディスプレイ画面を撮影することは、あまり考えに入っていなかったというのが正直なところで、カラー・フィルムが高いというのは昔の事で、今では黒白フィルムの方がカラー・フィルムよりやもすると高価です。ディスプレイ画面からは可視光線以外の光も出ていそうで、色味が変わると言う事も考えたのですが、やってみない事には判りません。

丁度良い事に使用期限の迫っていたポートラ400があり、少し前にオリンパスペンに装てんして使ったところ、ISO400フィルムとは思えないような粒状性の良さにびっくりしました。それならばと言う事で、雨の休日はディスプレイ画面をカラー・フィルム撮影することにします。

撮影して現像してスキャンと、雨の休日1日では溢れる内容ですから、前の週からコツコツと撮影して週の間に現像に出し、仕上がったフィルムを準備しておきました。モノトーン変換すれば黒白フィルムの味わいも出せそうです。色々やってみる休日もたまにあると良いものです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Takumar 200mmF3.5

撮影データ:1/400sec F8 ISO100 (Kodak Portra400(ISO400)でディスプレイ撮影)

もう一回登場してもらった、梅雨の晴れ間に映えるしゃらの花です。カラーネガ・フィルムの発色は濃厚ですから、元画像よりも満足したという次第です。

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Tele-Takumar 200mmF5.6

2021-07-26 06:51:02 | タクマー・レンズ

タクマー200㎜レンズのご先祖様のような、普及品の望遠レンズです。兄貴分にはタクマー200㎜F3.5の大型レンズがありますので、普及型レンズとして併売されていました。その後スーパータクマー時代にこの2種類のレンズが統合され、200㎜F4レンズとして再出発することになります。

F5.6の暗さがありますので、フィルムカメラではプリズムが陰ってしまってなかなかピントが合わせ辛いレンズであったろうと思います。最近のディジタル一眼レフ・カメラでは、このような暗いレンズであってもフォーカス・アシストが効きますので、かなり活用できるようになったという感じです。

しかし、絞り解放から暗いレンズですから、被写界深度も少し深くなってしまって、きれいな後ボケは得にくい印象です。しかし、完全な円形絞りであるがために玉ボケを容易に得ることが出来ます。今ではディジタルカメラの高感度低ノイズ化が進みましたので、ISO感度を高くして絞り込んで玉ボケを作ることも容易になりました。

SMCタクマー200㎜F4を少し細身にしたような外観をしていますので、持ち歩きながら撮影するときにストレスをあまり感じません。ディジタル一眼レフ・カメラに装着すると、手振れ補正機能が効きますので、お散歩用レンズとしても重宝することになります。今の時代になって見直されたレンズで、お持ちの方も多いのではないかと思います。

タクマー200㎜F3.5と同様、後続のタクマーに比べて、写りの点では優位に立つレンズですから、スーパータクマー200㎜F4と併売されていたレンズと考えられそうです。このため、旧来のタクマーに見られる大型フォントを用いた前期型と、洗練されたスーパータクマーの小型フォントを用いた後期型が存在します。

全く同じレンズを用いていますし、鏡胴も同じですから写りの点では区別がつきません。後期型のほうが良いか、前期型が良いかと言う事になりますが、前期型には昔懐かしいAOCOマークのレンズキャップが付いていますから、チャンスが有るかと探しているのですが、そう簡単に見つかりません。後期型はPENTAXロゴのキャップですから、それで統一するのも悪くは有りません。

オート絞りのレンズというと、中古価格も高くなりそうなのですが、昔ながらのプリセット絞りですから人気もありません。しかし、ディジタル一眼レフ・カメラの絞り込みAE機能を使えば、背景ボケの柔らかさと解像度を見ながら、好みの場所でシャッターを切ることが出来て便利です。プリセット値はF11位にしておくと、回折現象を避けることが出来ますので、とても便利に使えると言う事になります。

雨と思っていた休日が晴れの日になりましたので、早速レンズを装着して撮影行に出かけます。次週からはずっと梅雨の雨模様ですから、今のうちに撮り溜めをしておこうという気持ちもあります。雨が降ってしまうと撮影行に出かけることが出来ませんので、貴重な撮影行になった感があります。

それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Takumar 200mmF5.6

撮影データ:1/100sec F7 ISO800

アジサイも咲きだして好みの色の花もそろそろと思っていたら、咲き始めの感じでした。これからいろいろな色の花が咲いていきますので、休日が楽しみになってきます。

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流石に梅雨入り

2021-07-24 06:50:07 | 季節は進む

1週間の間ずっと雨が降る予定でいたのが、徐々に晴れの日が多くなってきて、休日の日も晴れの一日になってしまいました。北の寒気がずっと入っているがために、時々雷雨になったり寒い一日になったりしているのですが、晴れになった休日を過ぎるとうだるような暑さがぶり返してきます。と、言っているうちに梅雨入り宣言がされました。かなり遅い梅雨入りでどうなるかと思いましたが、梅雨明けも早くてびっくりといった感じです。

休日が過ぎてしまうと、いよいよ雨の日が多くなってくるような感じで、晴れの休日は何をしようと考えていたら、週末に梅雨入りしてしまいました。雨とはいっても徐々に梅雨前線が北上するがために、集中豪雨と言う訳ではなくてしょぼしょぼ雨がずっと続く感じです。6月も後半になってやっと梅雨らしい天候になってくるという感じで、これから先しばらくは撮影行も出来なくなってきます。

梅雨入りがこれほど遅れるのは珍しい感じで、この分で行くと梅雨明けも結構遅くなりそうと思っていました。梅雨明けがしなかった年もありますので、遅い分にはさほどびっくりすることも無いのですが、梅雨入りをしなかった年は有りませんので、ここまで梅雨入りが遅れてくるとびっくりと言った感じです。

しかし、週の初め位からずっと雨の表示になっていますので、少しはほっとした感じです。雨が少ないと庭木も水が足りなくなって干からびてしまいますから、ちょうど良いお湿りになってくると考えています。雨が降らないと木々が枯れてきますので、じっくりと土に染みこむくらいの雨が降ってくれないと困るという感じです。

雨が降ると考えて1週間前倒しで撮影行に出かけてきたのですが、晴れてしまうと撮影行に出向くことになります。丁度良い事に次週はずっと雨模様ですから、次週分の撮影データを残しに撮影行に出かけたと言う事になります。例年6月初旬から7月中旬までは梅雨空ですので撮影行にも出かけられないのですが、一番原稿が少なくなってくるのがこの時期になります。

雨の日の休日に行う事を色々考えながら過ごしているのですが、いよいよこの季節がやってきたという感じです。特に梅雨の後半は集中豪雨になって撮影行にも出かけられなくなりますので、何かしら行う事も考えながら撮影行に出かけるのも楽しいものです。晴れる休日が多くなりましたので、撮影データも多くなっています。

今までの撮影データでカラーと黒白フィルムを用いて、ディスプレイ画面を再撮影するとランダムできれいなノイズが付加された仕上がりになりますので、雰囲気もかなり出てくると言う事になります。彩度もトーンもかなり出てきてカラーでもモノトーンでも、満足できる仕上がりが期待できます。ディジタル画像は大人しいのだけれど、フィルムは濃厚なトーンで魅せてくれますので、面白いといったところです。

晴れの日になってしまった休日は、最後のチャンスと言う事で撮影行に出かけます。その後でカラーと白黒フィルムに合いそうなカットを選んでいきます。選んだカットを雨の休日にフィルム撮影して、2度楽しもうという作戦です。今回はカラー・フィルムも行いますので、どのような結果になるか、楽しみなところです。

それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します

PENTAX K-1 Takumar 200mmF5.6

撮影データ:1/100sec F7 ISO200

そろそろしゃらの花と期待して、公園の花を探るとひめしゃらの花が先に咲いていました。すぐに満開になってしまうので、チャンスとばかりにひとしきり撮影します。

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Olympus Pen EE-3

2021-07-22 06:51:22 | フィルムで行こう

久しぶりに持ち出したくなったカメラです。写真を撮り始めたころにこれよりも古いオリンパスペンを持っていたのですが、酷使したおかげでシャッターが壊れてしまい、飾り用になってしまいました。オリンパスペンEE-3は、かなり後になってからなつかしい思いで購入しましたが、それでも古き良き時代のカメラです。

ハーフ・サイズのカメラですから、どうしてもフルサイズのカメラと比べると解像度の点で見劣りがします。しかし、オリンパスペンは解像度以外の描写力に優れていますので、お気軽に撮影するためには必携のカメラとも言えます。とにかくEEカメラですから絞りやシャッター・スピードを気にすることなく、自動で写真が撮影できます。

AEカメラなのに、セレンの受光センサを使っているがために電池は不要です。電池の残量を気にせずに撮影が出来ますから、撮影行におけるストレスをほとんど感じません。暗い場所など撮影が不可能な場合は、ファインダー部分に赤い表示が出てシャッターが切れません。致せりつくセリのAE機能ですから、おっと思ったシーンも無理なく撮影できます。

シャッターは2段階で、絞りは4段階くらいで制御している感じです。このため絞り優先露出になっていませんので、暗い場所で撮影すると絞りが解放近くになってしまいますから、被写界深度が思ったように稼げません。写ルンですと同じような固定焦点式カメラですから、パン・フォーカスを狙って深い被写界深度で撮影することが大切です。

しっかりと晴れた屋外の撮影では、微妙なピント外しも少なくなって満足できる結果が残せます。曇りの日や日陰の撮影ではどうしてもシャッター・スピードが遅くなって、絞りも開放近くになりますから、1.5m~∞までピントが合うと考えて撮影すると、ピンボケ写真を量産してしまう事になります。

このため、曇りや日陰の撮影が想定されるときには、ISO400のフィルムを装填して撮影に臨むようにしています。しかし、ISO400のフィルムは粒度が粗いがために、解像度よりも雰囲気重視で撮影を行うようにしています。装着されているDズイコー28㎜F3.5のレンズは解像度も高く、抜けの良い画像となってくれますので、お散歩撮影にはぴったりという感じです。

北陸地方は6月中旬になってもまだ梅雨入りしていなかったのですが、6月も中旬になってくると流石に雨の日が多くなってきました。次の週の休日の空模様を予想している訳で、雨の天候の時はどうしようといった感じです。雨の日の予報であったとしても、梅雨の時期の天候はかなり気まぐれです。雨と思い込んでいたら晴れの日だったこともよくあるわけで、ラッキーな撮影行が行える事もあります。

天気予報ばかり見ていても面白くありませんし、思い切って次週は雨と判断して撮影行に出かけていきます。丁度オリンパスペンで試したいカラーネガ・フィルムが残っていましたので、早速フィルムを装填して撮影行に出かけます。行きつけのカメラ屋さんに現像を頼んで、次回の休日までにスキャニングを終わらせておこうという作戦です。

次回の休日にスキャニングしたデータを現像し、観賞しようという作戦ですが、これもまた面白いという感じです。現代のカラーネガ・フィルムはISO400であっても細かな表現が行えますので、結果に期待という所です。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

Olympus-Pen EE-3 D.Zuiko 28mmF3.5

撮影データ:ISO400 Auto Kodak Portra400(ISO400)

オリンパスペンを使うと、見たままそのままに写ってくれます。アメリカ楓の葉の色も濃くなってきましたが、生き生きとした雰囲気をそのままフィルムに収めてくれる感じです。

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