以前フジフィルムさんが作っていた、単3の電池で駆動するコンパクト・ディジタルカメラです。今となってはコンパクト・ディジタルカメラも、使っているバッテリーはリチウムイオン専用電池ばかりになってしまって、メジャーな乾電池を使うことができるカメラは、無くなってしまったのではないかと思います。
昔々の電池が使えるカメラなのですが、電池を使い切るように出来るカメラとは違います。電池電圧が下がってくると早々とバッテリー切れの表示が出てしまう、昔々の電池大量消費型のカメラです。ニッケル水素電池では元々電池電圧が低いがために、充電後の電池を入れてもすぐにバッテリー切れ表示が出てしまって、アルカリ電池でないとまともに動きません。
とにかくアルカリ乾電池を大量消費するのですが、昔々の画素数競争時代に誕生した1,600万画素機です。付いているレンズは無敵のフジノンレンズですから、画像の破綻も少なくて満足できる画像を得ることができます。なんとも歯がゆい感じなのですが、このカメラを使うときには電池をいっぱい準備して撮影をしていたという事になります。
マクロモードにすると、確かに近接撮影が行えるようになるのですが、電磁石でレンズを動かしているみたいで、このモードにすると一遍で電池がなくなってしまいます。何ともはやという感じなのですが、この癖がある事が判った後は、なるべくマクロモードを使わないようにして撮影を行うようにしていました。
それでも電池を大量消費してしまうカメラという事で、後継のJX600を手に入れてからは、だんだん第一線から退いてしまったというのが正直なところです。リチウムイオン電池のJX600は、数回撮影行に出向いても電池がなくなりませんので、そればかり使うようになってしまいました。しかし、電池を入れないでおくと設定を忘れてしまいますので、定期的に単3電池を交換しながら使っていたという事になります。
昨年単3型リチウムイオン電池を見つけて、もしかしたらこのカメラに使えるかもと購入しました。単3アルカリ乾電池の数倍の容量がありますし、電圧も1.5Vですから相当長持ちするのではと考えたわけです。実際に電池を入れて使ってみると、複数回の撮影行ではびくともしないと言った感じで、マクロモードも平気で使えます。
昔々の乾電池使用のディジタルカメラが、リチウムイオン電池でよみがえったという訳で、喜んで現役復帰をさせたという訳です。この頃のディジタルカメラは高画素と高画質の競争を行っていましたので、フィルムの性質を知り尽くしているフジフィルムさんならではの発色と、高解像の画像が堪能できるという訳です。
ずんぐり・ぼってりの昔ながらのディジタルカメラなのですが、かなり手に持った時のホールド感が良くて、手振れを起こしにくいという感じです。手振れ補正機能はついていないのですが、反面ISO感度や絞り値を巧みに変えてくれることや、手振れ注意サインが出てくれることで、手振れを起こしにくいといった親切なサポートが付いています。
お正月休みが終わって、次の週はと予報を見てみると、ドカ雪にはならないけれど雨と雪の面白くない雰囲気です。それならばと、まだ晴れているうちに家の周りを撮影しようと考えて、さっと撮影行に出かけてきました。雨や雪の時は家の中で色々機材のメンテナンスをしていますから、予報を見ながら画像データを先に見繕っておくことも必要と感じた次第です。
それでは、今月上旬に撮影した写真から掲載します。
FinePix AV250 Fujinon5.7~17.1mmF2.9~5.2
撮影データ:1/125sec F2.9 ISO200
どうだんつつじの芽が大きく膨らんで、赤く色づいてきました。例年まだ小さいのですが、今年の春はなんだか早くやってきそうで、びっくりという感じです。