いろいろなレンズを取り替え引き換え撮影していますが、メーカ毎に得意とする色があって、被写体の色彩がレンズの特性とかみ合うと、思わず納得してしまうような画像を出してくれます。現代のレンズでは、どのメーカ製のレンズを使っても同じ色彩になってしまうのですが、昔レンズではメーカ毎に微妙に違います。
タクマーはどちらかと云うと、渋めの発色と云う感じなのですが、黄緑色の発色がきれいに出せます。新緑や夏の葉裏の雰囲気をタクマーで撮影すると、とてもきれいに出す事が出来ます。反面、その補色となる茶色から赤色は、少しくすんでしまいますから渋めの雰囲気になります。
タクマーで撮影していて、田舎の風景がそれらしく撮影出来るのは、この様な事かも知れません。反面黄緑色が強めに出て来ますから、少し暗めに撮影しておかないと、見事に色飽和を起こしてしまって、グラデーションの差による立体感が出し辛くなってしまいます。茶色の渋め発色も相まって、草木や花の撮影にはうってつけなのかもしれません。
青色の発色が得意で、ニュートラルに近い発色なのに白色がきれいに出るのが、フジノンレンズです。フジフィルム自体も、空の色合いがはっきりと出せるフィルムですから、両者の特性が相まって、見事な色彩感を醸し出します。フジカを買ったなら、フジフィルムで堪能する。そのような感じです。反面、暖色系のフィルムを使うと、色合いが相殺されてくすんでしまいます。やはり、フジにはフジと云った感があります。
フジフィルムのレンズを使っていて、感じる事は白色の発色です。とにかく白色の中に諧調感を持っていろいろな白色を表現していますから、他のレンズの様に白飛びを起こしてしまう事が少なく、安心して白色系統の花に挑戦できます。白色諧調が湧いて出てくる感覚は、フジノンの特徴に感じます。フジノンは空の青と感じていますが、少しクール目の白色発色が成せる技であろうと思っています。
ドイツ、そしてロシアレンズは彩度が高めの発色を堪能できます。多少どぎつい感じなのですが、彩度をぐっと上げる事が出来ますので、国産レンズでは色表現が難しい淡い色の草花を、色が判る程度に誇張してくれます。桜の花芯付近のピンク色は、ドイツレンズが得意とする所ではないかと感じています。日本国内のいろいろな風景も落ち着いた色合いで、やもすると白黒写真に近くなってしまうのですが、色を誇張して鮮やかに再現すると、カラー写真を撮影している気分になります。
春も本番になって、白色のどうだんつつじの花が目にまぶしい感じです。白色の花も多くなってきますので、これからはフジノンで撮影しようと云う感じです。EBCコーティングではない昔のフジノンでも、白色の発色のきれいさに脱帽しました。以前はフィルムを使っていましたから、レンズにあったフィルムの取り合わせがありました。
今では、撮像素子は何種類も装着すると云う事が出来ませんから、取り合わせよりも発色を愉しむ味付けとして、色々なレンズを使っています。
それでは、先週木曜日に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 Fujinon 55mmF2.2
撮影データ:1/125sec F4 ISO200
春の桜はかんひさくらに始まって、そめいよしのが咲き、最後に山さくらや八重さくらの花が咲いていきます。山さくらの花は結構淡い感じですが、フジノンは白色のグラデーションで花をきれいに見せてくれます。
タクマーはどちらかと云うと、渋めの発色と云う感じなのですが、黄緑色の発色がきれいに出せます。新緑や夏の葉裏の雰囲気をタクマーで撮影すると、とてもきれいに出す事が出来ます。反面、その補色となる茶色から赤色は、少しくすんでしまいますから渋めの雰囲気になります。
タクマーで撮影していて、田舎の風景がそれらしく撮影出来るのは、この様な事かも知れません。反面黄緑色が強めに出て来ますから、少し暗めに撮影しておかないと、見事に色飽和を起こしてしまって、グラデーションの差による立体感が出し辛くなってしまいます。茶色の渋め発色も相まって、草木や花の撮影にはうってつけなのかもしれません。
青色の発色が得意で、ニュートラルに近い発色なのに白色がきれいに出るのが、フジノンレンズです。フジフィルム自体も、空の色合いがはっきりと出せるフィルムですから、両者の特性が相まって、見事な色彩感を醸し出します。フジカを買ったなら、フジフィルムで堪能する。そのような感じです。反面、暖色系のフィルムを使うと、色合いが相殺されてくすんでしまいます。やはり、フジにはフジと云った感があります。
フジフィルムのレンズを使っていて、感じる事は白色の発色です。とにかく白色の中に諧調感を持っていろいろな白色を表現していますから、他のレンズの様に白飛びを起こしてしまう事が少なく、安心して白色系統の花に挑戦できます。白色諧調が湧いて出てくる感覚は、フジノンの特徴に感じます。フジノンは空の青と感じていますが、少しクール目の白色発色が成せる技であろうと思っています。
ドイツ、そしてロシアレンズは彩度が高めの発色を堪能できます。多少どぎつい感じなのですが、彩度をぐっと上げる事が出来ますので、国産レンズでは色表現が難しい淡い色の草花を、色が判る程度に誇張してくれます。桜の花芯付近のピンク色は、ドイツレンズが得意とする所ではないかと感じています。日本国内のいろいろな風景も落ち着いた色合いで、やもすると白黒写真に近くなってしまうのですが、色を誇張して鮮やかに再現すると、カラー写真を撮影している気分になります。
春も本番になって、白色のどうだんつつじの花が目にまぶしい感じです。白色の花も多くなってきますので、これからはフジノンで撮影しようと云う感じです。EBCコーティングではない昔のフジノンでも、白色の発色のきれいさに脱帽しました。以前はフィルムを使っていましたから、レンズにあったフィルムの取り合わせがありました。
今では、撮像素子は何種類も装着すると云う事が出来ませんから、取り合わせよりも発色を愉しむ味付けとして、色々なレンズを使っています。
それでは、先週木曜日に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 Fujinon 55mmF2.2
撮影データ:1/125sec F4 ISO200
春の桜はかんひさくらに始まって、そめいよしのが咲き、最後に山さくらや八重さくらの花が咲いていきます。山さくらの花は結構淡い感じですが、フジノンは白色のグラデーションで花をきれいに見せてくれます。