あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

たまには6×4.5判

2017-02-04 15:39:50 | 中判カメラ
いつもは6×6判の真四角サイズで撮影を行っているのですが、昔の中判カメラはほとんど6×6判であった訳です。化けペンが発売されてからは、6×4.5判や6×7判が主流となって、6×6判のフォーマットも少なくなりました。やはりテレビで見ている横長のフォーマットがしっくりくる訳で、違和感なしに鑑賞が行えます。

所有しているカメラで6×4.5判の撮影が出来るのがブロニカで、フィルムバックを交換すれば横位置フォーマットで撮影が行えます。普通の35mm判一眼レフ・カメラの格好をしている化けペンでは、フィルム送りの関係上縦位置撮影のフォーマットになってしまって、三脚撮影で何とか横位置になるのですが、大きさと重さの関係上手持ちでカメラを横向きにする気力が無いといった感じです。

ブロニカを横向きにして縦位置撮影も至極面倒くさい話です。この面倒くささから必然的に6×4.5判のフィルムバックは棚の隅に置かれる格好になってしまって、なかなか日の目を見ることがなくなってしまいました。それでもなじみの深い横位置撮影ですから、横位置一辺倒で撮影を行うようなときには出番が出てきます。縦位置だけだともっと出番が減ってしまう感じで、ブロニカの設計に感謝です。

今回の撮影行は雪雲の間を縫って撮影するスタイルですから、日ごろ見慣れた草花や構造物を撮影するわけです。あまり構図的にも変化はありませんので、横構図一辺倒で撮影する事にしました。6×4.5判用にフォーカシングスクリーンに6×4.5判のマーキングをしています。鉛筆で軽く印を付けてあるだけですが、中判カメラはこの様な融通が利くところがあって、自分専用のカメラみたいに使うことが出来ます。

庭の蝋梅の花が盛りを過ぎて、そろそろ花が少なくなってきましたから、高精細にマクロ撮影でも行おうと、クローズアップ・レンズを取り付けて近接撮影を行います。ISO400のフィルムでは35mm判カメラでかなり粒子のざらつきがきになりますが、中判のフィルム・サイズになると粒子自体の粗さが見えなくなりますので、簡単に高精細な画像を得ることが出来ます。

素通しの見易いファインダー画像は、ピント合わせも楽に行えますし、画面の隅々まで確認が行えますので、撮影時のストレスが軽減されてさくさくと撮影が進みます。良く中判カメラはファインダー像を見ただけで虜になる美しさとも言われますが、下手をすると撮影することを忘れてしまうくらいに魅力的な画像でもあるわけです。35mm判でもニコンFにウエストレベル・ファインダーを付けて撮影していることもありますが、これも素通しファインダーの見易さがあるからという感じです。

ファインダー像よりもラチチュードが狭くなるのがフィルムな訳で、この部分は見えているけどフィルムでは再現できないことを、自身に良く言い聞かせて撮影しています。中判カメラの素通しファインダーですが、撮影者を虜にする魅力を持っています。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Nikkor-P・C 75mmF2.8
撮影データ:1/125sec F5.6 Fujicolor PRO400H
雪の中で、庭先のひいらぎなんてんの木がつぼみを膨らませています。雪が消える頃に花が咲いて早春の暖かさを演出してくれます。
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