今ではフルサイズの一眼レフが多くなりましたが、かつてはAPS-Cサイズの少し小さな撮像素子を搭載したカメラが多かったように感じます。自身も最初はAPS-Cサイズのカメラから始めたのですが、フルサイズと違って見え方が違うわけで、35㎜フィルムと比べると違和感を覚えます。しかし、長年使っていくうちに慣れてきたというわけです。
APS-CサイズのカメラはペンタックスK-5で、フルサイズはK-1MkⅡという事になるのですが、どちらも大変よくできたカメラで操作性も大体同じですから、解像度の違いで使い分けているかといえばそうでもありません。1,600万画素のK-5と3,600万画素もあるK-1ではかなりの違いがあるのですが、結局はブログやワイドA4位に印刷するのですから、かなり小さくリサイズするので、あまり変わらないという事になります。
しかし、この2つのカメラを使い分けているわけで、解像度以外の特徴で分けているという事になります。APS-Cサイズはフルサイズよりも小さな面積でクロッピングする訳で、レンズの焦点距離が約1.5倍長くなったのと同じ画角になるわけです。20㎜広角レンズは30㎜広角レンズになってしまいますし、55㎜標準レンズは80㎜中望遠レンズに化けてしまいます。
撮影倍率も1.5倍になりますので、ほんの少しですが寄って大きく拡大したような結果になります。このために超広角レンズを使ったにしてもあまり広い範囲が写らずにがっかりという事になりますし、55㎜標準レンズでは望遠レンズになってしまいますので、見たままそのままに写し込めることにはならなくて、やむなく35㎜広角レンズを使う事になってしまいます。
そこでフルサイズのK-1が登場という事になるのですが、今度は望遠レンズの場合にあまり遠くの被写体が近くに寄せたように写らない訳で、望遠レンズを使う際には思ったよりも画角が広く感じるという事になります。つまりAPS-CサイズのK-5は望遠レンズを使う時に持ち出して、逆にK-1は広角レンズから中望遠レンズまでの画角を愉しみたいときに使う感じです。
望遠レンズでガンガンに引き寄せて撮影したいときには、K-5が便利というわけですし、等倍のマクロレンズは拡大倍率が1.5倍までになりますから、100㎜マクロを使った場合にはワーキングディスタンスも稼げて、余裕で撮影が行えるという事になります。しかし、画角が狭くなりますので、ここまで写ってほしいのにと思う風景の場合は、かなり手前で撮影したいといけません。
K-5の場合は1,600万画素ということもあって、撮影後の拡大トリミングには限界があります。このため、被写体を大きく写し込んで撮影する必要があるのですが、K-5はAPS-Cサイズのカメラですから、拡大倍率も1.5倍になる特徴を活かして大きく写し込めるわけです。K-1もAPS-Cサイズのクロッピングが出来ますから、あえてK-5という事もないのですが、その分K-5はファイルサイズも小さくて軽快に写せるという感じです。
K-1ではフィルムカメラと同じ画角で、風景を撮影したりするときによく使いますし、広角レンズのパースを表現したいときに持ち出すという感じです。木の枝の連なりなどを表現したいときには広角レンズのパース感をよく表現してくれますし、標準レンズの見たままそのまま感を出したいときによく持ち出すという事になります。
さて、13年間続けてきたブログ掲載も、お引越しはしませんのでこの掲載で最後という事になります。掲載された記事は半年くらいの間は見返される方も多く、そのことを考えるとこのあたりで最終としたほうが良いという結論です。現在新しいブログ掲載を始めて慣れている最中ですので、追って新しいブログのアドレスはお知らせできると思います。
それでは、今月上旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-1 SMC Pentax-M 200mmF4
撮影データ:1/2500sec F8 ISO200
連休の日はかなり暖かくなってきましたので、ハナミズキの花も満開になってしまいました。これから初夏の花に切り替わって行く感じです。
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