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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

01 Standard Prime(Pentax Q7)

2017-11-29 06:53:53 | ミラーレス一眼レフ
久しぶりに出番がやってきたという感じです。スタンダード・ズームやテレフォト・ズームがそこそこ良い写りをしますので、単焦点レンズであるスタンダード・プライムは、画角が固定で使いづらいといった観点から、保管ケースの隅で眠っていた感じです。

標準的なオプションにはドーム型のフードがあるようですが、昔からの形状をした専用フードにも拘りたいものです。このため、敢えて小さなドーム・フードではなくて、ごく一般的な形をした使い慣れた丸型フードを探してきて、取り付けて使っています。このフードを使っていると、何かしら写真を撮影しているという気になります。

スタンダード・プライムは現代の標準レンズであり、分散レンズや非球面レンズの雰囲気を持つ代表レンズですから、当然ながら現代的な写りとなります。色のにじみやずれの無い雰囲気や、ハロなどが無くなったくっきりとした描画を愉しむ事ができます。反面癖が無い描写は多少味気なく感じますから、撮影時には何らかの演出が必要になります。

今まではレンズの癖や味わいで仕上がりの雰囲気を愉しんでいた感じですから、この様な優等生レンズを使うと、何かしら面白くは無い感じです。逆光にも結構強いレンズですから、フレアやゴーストで演出という事を考えると、逆に結構難儀したりします。色のりも結構あっさりとしていますから、紅葉撮影もどぎつい色合いになってきたときに持ち出してくるといった按配です。

それでも、街中スナップ撮影を行うにおいては、解像感も文句なしに良いですし画角が変えれない分は自分の足で補って、ベストな立ち位置を探していく事で、割とすんなりと満足できる構図が得られたりします。問題はQ7自体の画素数が1,400万画素と少ない事で、あまり大きな引き伸ばしは出来ませんし、拡大トリミングにも限界があることです。

無理をしないで、構図が取りにくければ諦めて次の被写体を求めるようにしないと、体がいくつあっても足りません。あくまでもお気楽スナップ撮影をする高解像レンズと考えて、のんびり無理をしないで撮影していると、不思議と身の丈にあった構図がやってくるような感じです。肩の力を抜いてのんびり撮影できるレンズと考えると良いかもしれません。

帰ってきてからのディジタル現像でも、不思議と使えるコマが多くて、解像度も高いですから思う存分トリミングが行えます。なかなか晴れ間が楽しめない今年の秋ですが、せっかくの晴天を活かしたい感じで、スタンダード・プライムを選択してよかったと考えています。後はQ7のAF精度が向上すればという感じですが、これは自動合わせ後の再調整で何とかなりますので、あまり気にはしていないといった感じです。

寒くなったけれど、日がさせば日向は結構暖かい。つかの間の晴れ間は積極的に外に出て、太陽の光を浴びて健康的に撮影です。北陸は冬になるとほとんど日の光を浴びる事ができなくなりますので、今のうちに日光浴をかねてどんどん撮影行も悪くないものです。

それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/1000sec F2.8 ISO100
今年は寒くなるのが遅かったせいか、桜の葉が今になって紅葉です。散ってしまう前に急いで撮影します。
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足早に過ぎる秋

2017-11-27 08:37:27 | 季節は進む
まだ大丈夫などと思っていたら、いつの間にか朝の最低気温が10度を切り込むようになってきて、錦秋の季節がやってきました。アメリカ楓やケヤキの木は、一足お先に葉を散らしていますので、お愉しみの残りはもみじの紅葉という事になります。夜間が結構寒くなりましたので、ストーブも大活躍です。

しかし、雪が降ってタイヤの交換という事にはまだ早くて、12月に入ってからゆっくりと支度をしようと考えています。それまでの間は移り行く錦秋の季節をゆっくりと愉しもうという魂胆です。しかし、まだ持ち応えているようにみえたケヤキの紅葉も、たった一週間で見事に落葉という感じで、今では枝に付いた葉を探すほうが容易くなっています。

この季節に紅葉を始めるのがイチョウの木で、これからまっ黄色に姿を変えていく様は見事ですが、反面道路沿いの方々は落ち葉の片づけで大変といった感じになります。すでに葉を落として寒々とした感じになっているのがとちの木で、一気に落葉しますので写真でもと探した所では、やっと1枚がかろうじて枝にしがみついているといった感じでした。

木々が葉を落としてしまうと、寒々としたモノトーンの世界に変わって行きますので、黒白フィルムでも結構情感が出せるようになってきます。今までは構造物やオブジェクトなど、どちらかというと冷たい感じの雰囲気表現だったのですが、これから冬の季節は雪のある風景といった、冷たさよりも寒さといった表現になってきます。

11月中旬は晴れ間が少なくて、やっと晴れた休日にカメラを持ち出します。外も結構寒いので、防寒上着を着て撮影行になります。しかし、手が凍えるほどではありませんので、手袋はまだつけてはいませんが、朝一番の撮影行からお日さんが十分に高くなってからの撮影行に時間帯が変わって行きます。

それでも、身近な所の紅葉が見頃になって来ましたので、近くの公園に足しげく通います。今回の撮影行は、ペンタックスQ7とスタンダード・プライムの取り合わせにしました。小さいレンズながらもF1.9の大口径標準レンズですから、センサの大きさが小さなQですが、思った以上の優雅な背景ボケが楽しめます。

解像度もかなり良いので、F2.8くらいまで絞れば、優雅な背景ボケと解像感の高い雰囲気で撮影が行えます。小型のカメラなのですが、作品に出来るくらいの緻密な描写になりますので、撮影後も満足できるといった感じです。スタンダード・プライムはかなり良くできたレンズですから、撮影時も撮影後のトリミングにおいても満足できる面白いレンズです。

ひとしきり撮影を行って、ゆっくりとディジタル現像を愉しみます。晴れた日の撮影は後から補正を行う必要が無くて、きれいな画像が撮影できていますから後からのトリミングも楽といった感じです。貴重な晴れ間の撮影行は、ペンタックスQで楽に撮影、この様な日があっても良いものです。

それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/500sec F2.8 ISO100
気付いてみれば、もみじもすっかり紅葉して真っ赤になった木も多くなりました。もみじの葉が落ちると冬は直ぐそこにやってくるような感じです。
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Rollei Retro 80S(Olympus Pen EE-3)

2017-11-25 15:50:30 | フィルムで行こう
ローライの銀色箱に入っているシリーズで、最初はスーパーパンの虜になって色々な場面を撮影しました。しかし、そのほかにもレトロ400Sと80Sがあって、いつかは使ってみようと思いながら半年がたってしまいました。久しぶりに寄った大阪駅のカメラ屋さんで、在庫があるのを見つけて購入して来ました。

銀色箱のシリーズは、航空写真用の乳剤を使っているみたいで、全体的には高コントラストのはっきりとした仕上がりになるようです。各々の感度で粒度が違い、レトロ400Sは一般の撮影用、そしてスーパーパン200は中感度の高解像フィルム、今回購入したレトロ80Sは一般的な感度で超高解像度を売りにしたフィルムです。

すでにネオパンアクロスとコダック・トライX400を使っていますので、はっきりとした写りには好感が持てますし、また違ったテイストのフィルムが手に入ったわけで、満足感も高くなります。銀色箱シリーズのフィルムは一様に赤外光にも感応するようになっており、撮影した印象からは、思いがけない部分が明るくなったり、暗くなったりしますので、意外性を求めるときに使うと好都合と考えています。

レトロシリーズは、コントラストが高い割にダーク部分の諧調が湧いて出てくる不思議なフィルムで、想像通りレトロな風合いの構造物や薄暗い雰囲気の中にあるオブジェクトをレトロな雰囲気で再現してくれるフィルムです。400Sの方は粒子がかなりはっきりと出てきますので、目立たせないときには中判で撮影し、逆に粒子感を誇張したいときには35mm判と使い分けています。

その中で、レトロ80Sを入手して撮影しましたが、超高解像のフィルムの性能が遺憾なく発揮されて、35mm判フルサイズでもほぼ無粒子のような画像となります。35mm判でありながら中判フィルムと同じ状況になりますので、あまり全紙などの大伸ばしをしない我が身とすれば、中判フィルムではもったいないという印象を受けました。

35mm判でも粒子がほとんど感じられませんので、主なお勧めはハーフ・サイズのペンとなります。このくらい拡大すると多少は粒子が見えてくるのですが、粒子自体が整列していますので、あまり粒子の存在を感じさせない仕上がりは見事です。しかし、中判フィルムでは多少のっぺりとした描写になることはいたし方が無く、レトロ80Sは中判フィルムよりは35mm判ハーフ・サイズと考えています。

現像時間は2割増にすると、グラデーションが良く出てくるようになりますから、濃い目のネガを得るように努力すると、しっかりとした画になってくれます。色々考えながら撮影して、現像も考えながら仕上げます。大体思い通りの仕上がりになって一安心といった所です。スキャニングすると、ハーフ・サイズの方が粒子感が出てきますので、普通のフィルムと同じ様な仕上がりとなります。

これで、オリンパスペンで使用できる黒白フィルムもバリエーションが増えて良かったと思っています。レトロ400Sは主に中判、スーパーパンは万能選手、レトロ80Sは主にハーフ・サイズで使用するようにしていきたいと考えています。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


Olympus-Pen EE-3 D.Zuiko 28mmF3.5
撮影データ:ISO80 Auto Rollei Retro80
レトロシリーズは黒色部分の粘りがあって、トーンが湧いて出てくるように表現されます。見たままそのままの雰囲気で、満足感も高くなります。
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ペンと高解像フィルム

2017-11-23 09:02:06 | フィルムで行こう
ローライのレトロ400Sフィルムを買ってきて、やおら銀色包装のシリーズに目が向いたという感じで、ローライレトロ80Sのフィルムも買ってしまいました。35mm判フィルムなのですが、中判フィルムに匹敵するようなきめの細かさで、思わずびっくりの感じでした。高解像フィルムを謳うだけあって、黒白フィルムでは一番の解像度です。

このほかにもISO25の超高解像度フィルムもありますが、今の所は食指が伸びないといった感じで、手振れによる微妙な微ぶれの方が気になりそうで、あまりISO感度の低いフィルムは使いたくないといった心境です。以前はエクター25の微粒子ネガフィルムを使って、三脚無しの手持ち撮影では思ったようにシャッター・スピードが稼げずに、微ぶれに悩まされた経験があります。

今回のレトロ80Sフィルムを手に入れて、普通の感度の高解像フィルムですから、シャッター・スピードもかなり稼げるために微ぶれ皆無の撮影行でした。しかし思う所、中判フィルムではポテンシャルが活かせきれずにもったいない感が強くなるという所です。確かに中判サイズでは軽く4,800万画素クラスまで解像度を上げても大丈夫な印象です。

35mm判フィルムでもかなり勿体無いといった感じで、スーパーパン200の解像度が一番しっくりと来る感じです。フルサイズよりもハーフ・サイズ・カメラの方が粒子感も程々に感じられて満足感も高くなりそうです。ハーフ・サイズながらフルサイズ並みの解像感で愉しむ事ができるという印象でした。

そこで、オリンパスペンの登場です。この時期のズイコー・レンズは独特のズイコー曇りがありますが、手に入れたカメラは曇りも無くて普通に使用できる、いわば当たりのカメラです。コマ数は倍以上稼げますし現状半分にフィルムを切って使用している我が身とすれば、30カット以上は楽に撮影できる優れものカメラです。

今回の撮影行は朝から快晴の絶好の日和となりました。早速ペンにフィルムを詰め込んで出発となります。色々な場所に興味が湧いて次々に撮影できる魅力は相当に高く、小一時間の時間でフィルムを使い切ってしまいました。オリンパスペンのお手軽撮影が出来る環境とレンズの優秀さを見極める事が出来ると、いそいそとカメラを持ち出します。

この撮影でかなり満足できれば、さらにレトロ80Sを2個ほど頼もうといった感じです。しかし、ピント固定でAEも付いているカメラですから撮影という厳かな雰囲気ではなくて、スナップ撮影が簡単に行えるカメラとして使いたいという気になります。解像度も高くてほぼ無粒子といった印象で仕上がりますから、期待感は高まります。

撮影を終えて帰ってきてからは自家現像を行います。現像時間は少し多めにしたほうがコントラストも高く仕上がる様子で、いつもの2割増ほどの時間で現像を行います。出来上がったネガを見る限りでは、それほど薄くは無い仕上がりで安心しました。

これからは冬の季節で、現像液の温度調節も大変ですが、救いはストーブの存在で、ファンヒータの前に5分ほど現像液を離して置いておくと、ちょうどよい温度に仕上がります。今年はせっせと黒白フィルムでがんばってみたいと考えています。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


Olympus-Pen EE-3 D.Zuiko 28mmF3.5
撮影データ:ISO80 Auto Rollei Retro80S
川の水が増えて、歩道の所まで流れが来たみたいで、砂が堆積していました。ススキの季節ももう終わり頃で、秋の深まりを感じさせます。
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鮎を堪能する

2017-11-21 07:20:05 | 旅行の記録
そういえば、鮎の価格も年々高くなってきて、今年の夏はあまり楽しめなかったと思いつつ、気がつけば11月です。あまり楽しめなかった味覚のマツタケの二の舞になってしまうと、あまり面白くはありませんので、鮎を食べに行こうということになりました。

お店に聞いてみると11月いっぱいで終了との事で、まだ一月余裕がありますが、今のうちに行動しないとチャンスに巡り合えないかもしれません。まだ営業しているお店はテレビでもおなじみですから、富山県へと車を走らせます。道中は少しずつ秋の紅葉の世界、近くの富山県ですから一時間もかからないで目的のレストランにたどり着きます。

着いてみると、もう少しでシーズンも終わりですから長い順番待ちです。しかし、店内の席数も多くて昼食時ですから回転も速く、30分くらい待って席につくことができました。シーズン最後は食べ放題という事で、費用的には高くなりましたが、その分普通であれば一尾くらいで満足しなければならないところを、10尾位堪能できるわけです。

おまけに色々な鮎尽くしで、普段余りお目にかかれない食べ方もありましたので、至極堪能できた一時間でした。これで数年はあまり鮎は要らないというくらいに堪能しましたが、そこはまた人間の性で、来年になればまたたらふく食べたいという気分になります。

流石に帰り際にお土産で、鮎の甘露煮などもありましたが、そこまで購入する気力も起きずに、レストランを後にしました。鮎の季節は夏で、金沢市内でも太公望の方々が長いさおを持って川に入っている姿をよく目にしました。今は子持ち鮎の季節で、お腹の中にはぎっしりと卵を抱えた鮎も中にいます。

そんなこんなで帰り道には、秋の味覚を探して道の駅を見つけて中に入ります。今の旬は柿ですが、甘柿と書いてあってもなかなか信用できないのが世の常で、数個購入して家に帰り、渋ければ次の一個にトライといった感じで、おっかなびっくり試食をしますが、渋柿の確率は低いので、すこし安心といった所です。

帰ってきてからは、午前中の撮影行で現像を済ませておいたローライのレトロ80Sが乾いていましたので、6カットずつ切り離してスキャニングします。思った以上に微粒子で、良いフィルムを見つけたと喜びました。鮎の食事に面白いフィルムが見つかった事で、結構ツイている祝日であったことを感じています。

これからは冬の味覚。もう数日すればズワイガニ漁も解禁となって、香箱カニが手に入りますし、油の乗ったブリが店先に並びます。日本酒と一緒に愉しめる季節が来たわけで、今から楽しみですが、その先に鮎が堪能できたので良かったと感じています。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


docomo F-05F 4.8mm(35mm換算26mm)
撮影データ:1/40sec F2 ISO369
鮎といえば炉辺焼きが美味しい。結局10匹以上食べてしまいました。レトロ80Sの高精細画像にもびっくりして、幸せな一日になりました。
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