広い空間を小さな箱の中で表現する。昔からある箱庭の表現ですが、写真の世界にもその様な感じで一つの写真の中に広い世界を表現することがあります。普通のレンズではなかなか表現が行いにくいのですが、魚眼レンズを使うとおおよそ目の前に展開している風景全てを写しこんでしまいます。
うかつに撮影すると自分の足まで写り込んでしまいますし、自分自身の影までも写り込んでしまいますから、写らないように努力してみたり、または表現の味付けとして色々な格好をしてみたりなどと愉しむことが出来ます。何しろ画角が180°近くありますから、おおよそ見ている範囲全てを圧縮して写しこむ感じです。
その割には中心部分は少し膨れるのですが、割とまともに写ります。周辺部に行くほど強烈な歪曲になってきますので、撮影の仕方によっては普通の雰囲気になって見たり、直線の道などが大きく湾曲してみたりと、被写体を置く場所によって色々な表現を行うことが出来ます。上手くいったときには結構面白い表現が出来ますので、ファインダー像を見るのが楽しくなります。
対角線の画角が180°の魚眼レンズは、一般的な魚眼レンズといった感じでそれ程圧縮の雰囲気が出てこない感じになります。やはり魚眼レンズというと全周魚眼レンズが面白い表現となります。フィルムやデータの真ん中に丸く画像が表示されますので、スクウエア・サイズにトリミングしても、縦横の歪みがほぼ一緒の箱庭のような画像を手にすることが出来ます。
全周魚眼撮影は、かなり挑戦されている方も多く、対角線魚眼レンズのフィッシュアイ・タクマーにワイドコンバータをつけたり、中判カメラに何とかフィッシュアイ・タクマーをつけてみたりと、色々な挑戦をされているようです。一般的には魚眼コンバータ・レンズが有りますので、中古品を買ってきてコンバータの後につけるレンズを工夫すれば、対角線魚眼レンズになったり、全周魚眼レンズになったりします。
丁度タクマーの一般的なフィルタ・サイズであるφ49mmの接続径を持つ魚眼コンバータ・レンズが手に入りましたので、後に付けるタクマーを色々変えて確認を行いました。フィルムやフルサイズのディジタル一眼レフ・カメラでは、28mmレンズで全周魚眼、35mmレンズでほぼ対角線魚眼のようになります。
標準レンズをつけると超広角レンズにはや代わりしますので、歪曲収差のある程度残った雰囲気たっぷりの広角画像を手に入れることが出来ます。歪曲収差の少ない端正な画像を求める時には、無論20mmや24mmのタクマーで撮影すれば、真っ直ぐなものはほぼ真っ直ぐに写せます。あくまでも写真の表現の一つですから、一番合っている表現方法を想定します。
晴れの日が続いた貴重な休日は、何かしら挑戦をしたくなります。強烈な歪曲収差を味わってみたくなって、フィッシュアイ・コンバータを出してきて、SMCタクマー28mmF3.5とドッキングさせます。全周魚眼で写したいので、今回はフィルムを使います。しっかりと太陽を背にしないと、画面のどこかに太陽が紛れ込んできます。入れてもゴーストがほとんどでない優秀なコンバータですから、安心して撮影します。
小一時間撮影して、フィルムをカメラ屋さんで現像してもらいます。カラー・フィルムは自家現像では温度設定が難しく、やはりカメラ屋さんの自動現像機が一番安心して現像できる手段です。現像後はスキャニングして、スクウエア・サイズにトリミングを行います。雰囲気は色々な被写体が詰まった箱庭の世界で、これもまた面白いといった感じです。
それでは今月中旬に撮影した写真から掲載します。

AsahiPentax ME Semi Fisheye Lens(SMC Takumar 28mmF3.5)
撮影データ:1/250sec F8 Fujicolor Superia X-tra400
大きなかしの木も下までもぐりこむように近付いて、ようやく全体が写せます。冬枯れの雰囲気の中で常緑樹は格好の被写体になってくれます。
うかつに撮影すると自分の足まで写り込んでしまいますし、自分自身の影までも写り込んでしまいますから、写らないように努力してみたり、または表現の味付けとして色々な格好をしてみたりなどと愉しむことが出来ます。何しろ画角が180°近くありますから、おおよそ見ている範囲全てを圧縮して写しこむ感じです。
その割には中心部分は少し膨れるのですが、割とまともに写ります。周辺部に行くほど強烈な歪曲になってきますので、撮影の仕方によっては普通の雰囲気になって見たり、直線の道などが大きく湾曲してみたりと、被写体を置く場所によって色々な表現を行うことが出来ます。上手くいったときには結構面白い表現が出来ますので、ファインダー像を見るのが楽しくなります。
対角線の画角が180°の魚眼レンズは、一般的な魚眼レンズといった感じでそれ程圧縮の雰囲気が出てこない感じになります。やはり魚眼レンズというと全周魚眼レンズが面白い表現となります。フィルムやデータの真ん中に丸く画像が表示されますので、スクウエア・サイズにトリミングしても、縦横の歪みがほぼ一緒の箱庭のような画像を手にすることが出来ます。
全周魚眼撮影は、かなり挑戦されている方も多く、対角線魚眼レンズのフィッシュアイ・タクマーにワイドコンバータをつけたり、中判カメラに何とかフィッシュアイ・タクマーをつけてみたりと、色々な挑戦をされているようです。一般的には魚眼コンバータ・レンズが有りますので、中古品を買ってきてコンバータの後につけるレンズを工夫すれば、対角線魚眼レンズになったり、全周魚眼レンズになったりします。
丁度タクマーの一般的なフィルタ・サイズであるφ49mmの接続径を持つ魚眼コンバータ・レンズが手に入りましたので、後に付けるタクマーを色々変えて確認を行いました。フィルムやフルサイズのディジタル一眼レフ・カメラでは、28mmレンズで全周魚眼、35mmレンズでほぼ対角線魚眼のようになります。
標準レンズをつけると超広角レンズにはや代わりしますので、歪曲収差のある程度残った雰囲気たっぷりの広角画像を手に入れることが出来ます。歪曲収差の少ない端正な画像を求める時には、無論20mmや24mmのタクマーで撮影すれば、真っ直ぐなものはほぼ真っ直ぐに写せます。あくまでも写真の表現の一つですから、一番合っている表現方法を想定します。
晴れの日が続いた貴重な休日は、何かしら挑戦をしたくなります。強烈な歪曲収差を味わってみたくなって、フィッシュアイ・コンバータを出してきて、SMCタクマー28mmF3.5とドッキングさせます。全周魚眼で写したいので、今回はフィルムを使います。しっかりと太陽を背にしないと、画面のどこかに太陽が紛れ込んできます。入れてもゴーストがほとんどでない優秀なコンバータですから、安心して撮影します。
小一時間撮影して、フィルムをカメラ屋さんで現像してもらいます。カラー・フィルムは自家現像では温度設定が難しく、やはりカメラ屋さんの自動現像機が一番安心して現像できる手段です。現像後はスキャニングして、スクウエア・サイズにトリミングを行います。雰囲気は色々な被写体が詰まった箱庭の世界で、これもまた面白いといった感じです。
それでは今月中旬に撮影した写真から掲載します。

AsahiPentax ME Semi Fisheye Lens(SMC Takumar 28mmF3.5)
撮影データ:1/250sec F8 Fujicolor Superia X-tra400
大きなかしの木も下までもぐりこむように近付いて、ようやく全体が写せます。冬枯れの雰囲気の中で常緑樹は格好の被写体になってくれます。