ヤシカなら富岡。そのような考え方で購入したレンズです。当時のヤシノンは富岡光学の色合いが強く、ヤシカのレンズは写りが良くて、ヤシカのカメラが欲しかった事を思い出します。当時は富岡光学の事は知らなかったのですが、他のヤシカのレンズは今でも稀少品で写りが良く、中古価格がとても高い感じです。
SMCタクマーの200mmF4レンズとは一味違った写りで、どちらかと云うとニコンAi-S 200mmF4の写りと同じような感じです。富岡光学の元祖は日本光学ですのでさもありなんと云う所ですが、日本光学のレンズに比べてウォーム・トーンな所が気に入っています。特に赤系の色を誇張しますから、暖かみのある色彩でこれからの季節にはぴったりの感じです。
SMCタクマーで気になった収差フレアも少なく、すっきりとした写りになります。絞り開放では多少軟調な画像になりますが、F8まで絞り込むと精彩感が増して、抜けも良くなる感じです。絞り込んでもあまりコントラストは高くならず、線の細さが出てくる感じですから、品が良い画像となります。
遠くの被写体が解像感良く写せる感じなのですが、近接撮影では多少収差フレアが出て来ます。タクマーが近接撮影で実力を発揮してくるのですが、ヤシノンは中景から遠景の解像感にすぐれており、これも個性と云った感があります。
タクマーであれば、200mmF5.6とF3.5のレンズがもっときれいな描写となる感じです。200mmF4系のレンズでは、レンズ自体の設計に余裕が無いのかもしれません。ある意味全群繰り出しのレンズですから、仕方のない事なのかもしれません。現代のレンズではフローティング機構が設けられていたり、特殊レンズを採用したりするために、この時代のレンズとは違って、すっきりとした画像を結んでくれます。
その事を考慮して撮影する必要があります。被写体と背景に輝度差をあまり設けない事や、主に中景から遠景の被写体を選び、無理をしないで撮影することで好結果を生む事が出来ます。コーティングは、マルチコーティングが行われている感じで、比較的逆光環境にも強くなっています。
絞り開放では、ファインダー像が明るくなるのですが、コントラストが下がりますのでピントが合わせづらくなります。F5位まで絞り込んでピント合わせを行うと、多少ファインダー像は暗くなりますが、ピントが合わせやすくなります。自分自身で工夫して撮影する事が必要なレンズですから、ある程度の練習を行って体になじませる必要もあります。その場の雰囲気にレンズの特徴が合致した時には、ため息の出るような画像を出してくれますから、撮影も期待感がいっぱいで楽しくなります。
癖があって楽しいレンズ。昔のレンズにはそのようなものが多くあって、使っていても飽きさせません。それでは月曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Auto Yashinon DS-M 200mmF4
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO200
まゆみの実が熟し切ってしまい、付いている残りの実も少なくなってしまいました。赤色の実を素直に表現してくれるヤシノンのレンズは、200mmレンズの中では貴重な一本です。
SMCタクマーの200mmF4レンズとは一味違った写りで、どちらかと云うとニコンAi-S 200mmF4の写りと同じような感じです。富岡光学の元祖は日本光学ですのでさもありなんと云う所ですが、日本光学のレンズに比べてウォーム・トーンな所が気に入っています。特に赤系の色を誇張しますから、暖かみのある色彩でこれからの季節にはぴったりの感じです。
SMCタクマーで気になった収差フレアも少なく、すっきりとした写りになります。絞り開放では多少軟調な画像になりますが、F8まで絞り込むと精彩感が増して、抜けも良くなる感じです。絞り込んでもあまりコントラストは高くならず、線の細さが出てくる感じですから、品が良い画像となります。
遠くの被写体が解像感良く写せる感じなのですが、近接撮影では多少収差フレアが出て来ます。タクマーが近接撮影で実力を発揮してくるのですが、ヤシノンは中景から遠景の解像感にすぐれており、これも個性と云った感があります。
タクマーであれば、200mmF5.6とF3.5のレンズがもっときれいな描写となる感じです。200mmF4系のレンズでは、レンズ自体の設計に余裕が無いのかもしれません。ある意味全群繰り出しのレンズですから、仕方のない事なのかもしれません。現代のレンズではフローティング機構が設けられていたり、特殊レンズを採用したりするために、この時代のレンズとは違って、すっきりとした画像を結んでくれます。
その事を考慮して撮影する必要があります。被写体と背景に輝度差をあまり設けない事や、主に中景から遠景の被写体を選び、無理をしないで撮影することで好結果を生む事が出来ます。コーティングは、マルチコーティングが行われている感じで、比較的逆光環境にも強くなっています。
絞り開放では、ファインダー像が明るくなるのですが、コントラストが下がりますのでピントが合わせづらくなります。F5位まで絞り込んでピント合わせを行うと、多少ファインダー像は暗くなりますが、ピントが合わせやすくなります。自分自身で工夫して撮影する事が必要なレンズですから、ある程度の練習を行って体になじませる必要もあります。その場の雰囲気にレンズの特徴が合致した時には、ため息の出るような画像を出してくれますから、撮影も期待感がいっぱいで楽しくなります。
癖があって楽しいレンズ。昔のレンズにはそのようなものが多くあって、使っていても飽きさせません。それでは月曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 Auto Yashinon DS-M 200mmF4
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO200
まゆみの実が熟し切ってしまい、付いている残りの実も少なくなってしまいました。赤色の実を素直に表現してくれるヤシノンのレンズは、200mmレンズの中では貴重な一本です。