恒例の月一度のカメラ屋さん訪問と言う事で、コロナ禍になってからはなるべくお互いの接触を減らす目的から、月1回くらいの訪問で中古品を見たり、足りなくなったフィルムの補充をしたりしています。今回はディロールの中古品が無いか探してもらっていましたので、月1回の訪問は探してもらった中古品の報告を聞く事になりました。
やはりディロール自体はそもそも一般的に使われていた機材でありませんでしたから、前回見付けてもらった中古品も奇跡的に存在したという感じで、柳の下にドジョウは2匹もいないので残念でしたと言う事になります。フィルム自体は充足していますから、今回は入荷した中古品の棚を物色します。
マウントアダプタが結構あって、色々なレンズを使っていた方がおられると思っていたら、その中に気になるアダプタがありました。M42レンズをニコンFマウントで使うアダプタで、M42マウントカメラとニコンFマウントカメラではフランジバックの長さが逆方向で違いますから、何もない状態では無限遠が出ません。凹レンズを付けて、やっと無限遠が出せるという凝った作りです。
そういえばと以前は欲しい時期があった事を思い出したのですが、今ではもう必要が無いという感じです。以前も今もペンタックスSPのユーザなのですが、ディジタル一眼レフ・カメラが出てくる頃になると、私もディジタルでと考えたのですが、この時期にペンタックスさんのディジタル一眼レフ・カメラがなかなか見つかりません。
では何にしようと考えたのですが、丁度ニコンD70が大ヒットしていましたので、しばらくの間はニコン・ユーザになっていました。もちろんフィルムであればペンタックスSPがありますので使っていたのですが、しばらくするとある種の欲求が出てきます。M42レンズをニコンで使えないかと言う事なのですが、そのときに欲しかったと言う事になります。
その後ペンタックスさんから*istDが発売れていたのに気づいたのですが、すでにD70を持っていますので2台目は買えなかったと言う事になります。そうこうしているうちに手振れ補正機能が付いたK100Dと続くようにK10Dが発売され、D70も数年目いっぱい撮影してシャッターの耐久性に少し不安を感じてきていましたので、思い切ってK10Dの購入となったわけです。
この時点でニコンFマウントも、M42マウントもマウントアダプタ経由で使えることになったわけで、M42マウントからニコンFマウントに変換するアダプタは必要なくなったと言う事になります。そのアダプタが今回出てきたと言う事ですが、昔歩んだ経過の中で欲しかったアダプタですから、形だけでも残しておこうと購入しました。
買ってきたからには使ってみたいというのが本音で、早速SMCタクマー35mmF3.5をニコンFEに装着して、黒白フィルムを装填後撮影行に出掛けます、ほんの少し無限遠に届かないような感じでしたが、帰って来て自家現像を行った結果、特に不都合も無くて真っ当な画が出てきました。
レンズ付きのマウントアダプタですので、画質も落ちるのではないかと思いましたが、フィルムを使う限りそれほど画質は落ちません。今となってはほとんど使わないアダプタですが、昔欲しかったアイテムとして保存しておこうと思います。
それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。
Nikon FE SMC Takumar 35mmF3.5
撮影データ:1/125sec F5.6 Foma Fomapan100(ISO100)
すすきの群生を撮影すると、その中に変わった穂がという事で葦も生えているようです。なぜこんな所にという感じですが、支流の川が近い土手ですので、なるほどといったところです。