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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

今となっては使わないけれど

2021-12-23 06:51:56 | アクセサリー

恒例の月一度のカメラ屋さん訪問と言う事で、コロナ禍になってからはなるべくお互いの接触を減らす目的から、月1回くらいの訪問で中古品を見たり、足りなくなったフィルムの補充をしたりしています。今回はディロールの中古品が無いか探してもらっていましたので、月1回の訪問は探してもらった中古品の報告を聞く事になりました。

やはりディロール自体はそもそも一般的に使われていた機材でありませんでしたから、前回見付けてもらった中古品も奇跡的に存在したという感じで、柳の下にドジョウは2匹もいないので残念でしたと言う事になります。フィルム自体は充足していますから、今回は入荷した中古品の棚を物色します。

マウントアダプタが結構あって、色々なレンズを使っていた方がおられると思っていたら、その中に気になるアダプタがありました。M42レンズをニコンFマウントで使うアダプタで、M42マウントカメラとニコンFマウントカメラではフランジバックの長さが逆方向で違いますから、何もない状態では無限遠が出ません。凹レンズを付けて、やっと無限遠が出せるという凝った作りです。

そういえばと以前は欲しい時期があった事を思い出したのですが、今ではもう必要が無いという感じです。以前も今もペンタックスSPのユーザなのですが、ディジタル一眼レフ・カメラが出てくる頃になると、私もディジタルでと考えたのですが、この時期にペンタックスさんのディジタル一眼レフ・カメラがなかなか見つかりません。

では何にしようと考えたのですが、丁度ニコンD70が大ヒットしていましたので、しばらくの間はニコン・ユーザになっていました。もちろんフィルムであればペンタックスSPがありますので使っていたのですが、しばらくするとある種の欲求が出てきます。M42レンズをニコンで使えないかと言う事なのですが、そのときに欲しかったと言う事になります。

その後ペンタックスさんから*istDが発売れていたのに気づいたのですが、すでにD70を持っていますので2台目は買えなかったと言う事になります。そうこうしているうちに手振れ補正機能が付いたK100Dと続くようにK10Dが発売され、D70も数年目いっぱい撮影してシャッターの耐久性に少し不安を感じてきていましたので、思い切ってK10Dの購入となったわけです。

この時点でニコンFマウントも、M42マウントもマウントアダプタ経由で使えることになったわけで、M42マウントからニコンFマウントに変換するアダプタは必要なくなったと言う事になります。そのアダプタが今回出てきたと言う事ですが、昔歩んだ経過の中で欲しかったアダプタですから、形だけでも残しておこうと購入しました。

買ってきたからには使ってみたいというのが本音で、早速SMCタクマー35mmF3.5をニコンFEに装着して、黒白フィルムを装填後撮影行に出掛けます、ほんの少し無限遠に届かないような感じでしたが、帰って来て自家現像を行った結果、特に不都合も無くて真っ当な画が出てきました。

レンズ付きのマウントアダプタですので、画質も落ちるのではないかと思いましたが、フィルムを使う限りそれほど画質は落ちません。今となってはほとんど使わないアダプタですが、昔欲しかったアイテムとして保存しておこうと思います。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

Nikon FE SMC Takumar 35mmF3.5

撮影データ:1/125sec F5.6 Foma Fomapan100(ISO100)

すすきの群生を撮影すると、その中に変わった穂がという事で葦も生えているようです。なぜこんな所にという感じですが、支流の川が近い土手ですので、なるほどといったところです。

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フィルムローダーその後

2021-10-16 06:50:15 | アクセサリー

大昔のフィルムローダーが手に入って、コマ数カウンターもフィルム残量もわからないですから、これは結構使えると考えていたわけです。何しろギアなどの機構そのものが一切ついていませんので、頑丈といえばとことん頑丈というわけです。おまけに現在のプラスチックではなくて、一昔前のエボナイト製ですから重い割には頑丈です。

パトローネを入れる蓋部分は頑丈なねじで止まっていて、おまけにねじ自体もインレットになっていて成形品と一体化しているということになります。下手に落っことしても割れたり壊れたりしませんし、作りもいたってシンプルなために操作ミスもほとんどありません。あとは何回ハンドルを回したかということさえ覚えていれば、コマ数も大体そのくらいになっています。

確か同じ形とWebで調べてみましたら、今流のプラスチック製フィルム・ローダーになって、別のメーカーから売られていました。この位シンプルな作りだと、お知らせ機能がない代わりに適当に使えるわけです。メーカは変わっていてもまだニーズはありそうです。今ではフィルムをかなり頻繁に使う人でないと、見向きもされないフィルムローダーですが、Webページを見ていても頻繁に品切れになっていますから、少なからず需要はあると考えています。

今ではLPLさんのデイロールも生産終了になってしまいましたが、そのディロール最初期品を手に入れましたので、さっそく中身に入れるフィルムを見繕わなければいけません。今所有しているフィルムローダーは2個あって、フォマパン100とフォマパン200が入っています。残量カウンターを見ると各々残り10m以下という感じで、2年間くらいの間に20m位は使ったことになります。

それにしても結構長持ちしますから、やはり学校のクラブ活動位でないと割に合わないという感じでしょうか。それ以外のフィルムも使いますので、結局は長持ちしてしまうのですが、何しろフィルム1本のコストが400円くらいまで安くなりますので、普段使いをするフィルムとして考えれば納得ができるという感じです。

しかし、新しいバルクフィルムとなると、100フィート巻きのフィルムは安くても8,000円くらいはします。毎回のコストは安くなるのですが初期投資のお金が高くつきます。おまけに一回買ってしまったら、数年間はずっと使い続けないと無くなりませんので、他のフィルムに目配せをするのは必要最小限にしておかないと、お金ばかりかかってしまいます。

いろいろWebで探っていると、フィルムローダーに入るめいっぱいの量で100フィート缶が売られているのですが、それの1/3である33フィート巻きの缶も売られているのに気が付きました。ただしメーカが限られるようで、ドイツのオルヴォ社が作っているという感じです。オルヴォ社のフィルムはまだ使ったことがないのですが、映画用フィルムということで、何かしら期待させる雰囲気を持っています。

それならばということで、33フィート缶を購入することにしました。33フィートというと10mということになりますから、フルサイズで20枚撮りにすると10本分装填することが出来ます。どれだけ多量に使ったとしても1週間で1本位しか使いませんので、かなり長持ちするということになります。そして毎週黒白フィルムを使うことがありませんので、一生懸命使ったとしても半年くらいは持つといった感じです。

昔々のデイロールもこれで活用できると、しっかりと磨き上げて清掃を行い、新品同様にします。あとはどのようなフィルムが入っているかの表示も行って、準備万端になりました。コロナ禍では店に行って買うことはあまり行いませんから、もっぱら通販で1週間の時間余裕を見て注文するということになります。まだ入手できない間は手持ちのフィルムを活用して撮影行に出かけます。ふとしたきっかけで購入できたデイロールですが、これからも活用しようと考えています。

それでは、先月初めに撮影した写真から掲載します。

Olympus-Pen EE-3 D.Zuiko 28mmF3.5

撮影データ:ISO100 Auto Fujifilm Neopan100AcrosⅡ(ISO100)

秋の風が吹いてきても日中の陽射しは暑いのでゴーヤもまだまだ元気です。いっぱい実を付けていてこの場所だけ夏真っ盛りという感じです。

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有色フィルタはディジタルで

2021-08-05 06:50:21 | アクセサリー

過去にはそれなりに使っていた有色フィルタなのですが、黒白フィルムからカラー・フィルム、そしてディジタルカメラに変わって行くと、ほとんど使わなくなってしまった感じです。黒白フィルムの時には特定のトーンを出したり、引っ込めたりするときに必要になりますから、かなり重宝したと言う事になります。

カラー・フィルムやディジタルカメラの場合は、ほとんど有色フィルタを使いません。このため以前使っていたフィルタも徐々に使わなくなっていって、色あせやカビの繁茂で徐々に少なくなっていきました。かなりあったのですが、年の経過とともに無くなって言った感じです。

それでも特定の有色フィルタは生き残ることになります。黄色の有色フィルタは黒白フィルムのコントラスト・アップに有効ですから、フィルムカメラ用として生き残りましたし、シアンの有色フィルタはアトムレンズの黄変補正用として有効に使うことが出来ました。蛍光灯や水銀灯補正フィルタもあったのですが、緑色かぶりも何となく良い感じで、あまり使うチャンスも無くて、早々にカビが生えてしまいました。

最近のディジタルカメラは、ホワイトバランス補正機能が強力ですから、色かぶりを起こしそうな場面でもそつなくニュートラルの色味に補正してくれます。反面きっちりと補正してくれますので、仕上がりは面白みに欠けます。しかし、ペンタックスさんのディジタルカメラは、好みの配色を設定できますから、よく使うと言う事になります。

昔はこのようなトーンだったらこのフィルムと、各メーカさんのフィルムが守備範囲を持っていましたので、ユーザの私自身はいろいろなフィルムを持っていて、今日はこんな雰囲気だからこのフィルムを使おうと言う事にしていたわけです。しかし、ディジタルの時代になるとフィルムの代わりになるセンサは1つだけですから、後はカメラの設定と現像ソフトウエアのテイストで好みの設定を持っていると言う事になります。

昔を思い出して有色フィルタでもと思いましたが、今となっては手持ちのフィルタも少なくて、あまり変化が楽しめなかったというのが本音です。しかし、ファインダー像を見ながらフィルタを交換して、この色ならばトーン変化が楽しめそうと色々取り換え引き換え比べるのも楽しいものです。

黒白フィルムでディスプレイに表示した候補画像を撮影して、上手く行っているといいなと思いながら現像処理を行います。現像処理が終わればスキャニングとなるのですが、やはり現像ソフトウエアのモノクロ・コントローラがかなり効くといった感じです。こうなってくると、先に上手く行きそうな画像のモノトーン処理だけを先に行っておいて、黒白フィルム撮影をその後で行うという工程も悪くありません。

カラー・フィルムでディスプレイ画像を撮影したほうが、後から色々調整出来て良い感じです。昔ながらの有色フィルタという手法よりは、現代のディジタルフィルタの方が選択肢が広がってよい感じです。結局は自分の好みのトーンになるように補正を行っていく訳ですから、今のところはディジタル現像時に補正をかけると一番好みに仕上げられそうです。

それでは、先々月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Takumar 200mmF5.6

撮影データ:1/100sec F8 ISO800 (Neopan AcrosⅡでディスプレイ撮影)

梅雨に入ってとちの実もかなり大きくなってきました。今年は実もかなりたくさんついていたのですが、風の影響でかなり少なくなってしまったようです。

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久しぶりの有色フィルタ

2021-08-03 06:55:27 | アクセサリー

元々は黒白フィルム撮影の時に、使うとトーンやコントラストが変わるために、フィルムの感色特性やレンズのコントラスト、そして被写体の色合いを鑑みて使っていたと言う事になります。失敗すると無残なトーンになってしまうのですが、成功すると異次元の世界にいるようなトーン変化を見せてくれます。

このため、黒白フィルム撮影を主に行っていたころは、結構はまるアイテムであったと考えています。黒白フィルム自体撮影直後に結果が判りませんので、イチかバチかのスリリングさが結構病みつきになります。一時期はかなり多くの有色フィルタを持っていたのですが、年月の経過とともに色合いが変になってきて、やむなく捨ててしまいました。

その後にディジタルカメラが広がってきて、カラー撮影が普通にできるようになってくると、コストの関係からディジタルオンリーの撮影形態に変わって行きます。一時期はフィルム撮影もほとんどしなくなってしまいました。それでも、有色フィルタは有効になる時があって、例えば水銀灯や蛍光灯の緑かぶり防止や、黄変したアトムレンズの夕方雰囲気を日中の色合いに変えるなどのフィルタとして持っていたわけです。

しかし、ディジタルの世界も発売当初は高感度ノイズがひどくて、規則性があるノイズですから見栄えも悪くなってしまいます。フィルムのようなランダム・ノイズがあればそれなりに満足できるのですが、そう事は容易く進みませんので、昔ながらのフィルムに帰った時期もありました。しかし、ディジタルカメラの高感度画質が向上すると、ディジタルに戻ってしまいます。

それでも、フィルムの粒状感は捨てがたいものがあって、ディジタル画像をフィルムで再撮影という展開になってきました。ディジタル画像ののっぺりとした仕上がりは、一見きれいに見えるのですが何かしら物足りなさもついてきます。適度なノイズが臨場感を生み出してくれますので、見たままそのままの雰囲気になってくれて、満足感も高くなります。

そこで、ディスプレイ画面のフィルムカメラ撮影となってきたのですが、ディジタル画像自体はホワイトバランスも色合いもしっかりと調整されていますので、ほぼ誇張の無いモノトーン画像となります。ディスプレイ画面のカラー・フィルム撮影も思いの外上手く行って、ディジタルフィルタを通して有色フィルタを付けたのと同じような効果も得ることが出来ました。

こうなってくると、昔行った有色フィルタ撮影琥行ってみたいという、チャレンジャー気分に火がついてきます。今持っているフィルタはCMYの3色ですから、早速この前の撮影行で見合う雰囲気のカットを選び出して、有色フィルタを取り付けたフィルムカメラで撮影します。ディジタルで行っている事をアナログでもといった感じで、すぐに結果は判らないのですが、それが期待感に繋がってなむさんと言った感じになります。

黒白フィルムは自家現像できますから、すぐに現像してスキャンを行います。ディジタル処理も良いけれど、すべてアナログの処理を行っている訳ですから、やり直しは効きません。ディジタルのように、画面を見ながら効果を確かめることが出来ない訳で、このスリリングさがたまらないといった感じです。

雨の休日は撮影行に出かけることが出来ませんから、このようなお愉しみテーマを設けていると言う事になります。結構面白いトーン変化が顕れてきて、充実した1日になりました。

それでは、先々月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Takumar 200mmF5.6

撮影データ:1/100sec F7 ISO800 (Neopan AcrosⅡでディスプレイ撮影)

アジサイの青色花が目立つようになってきました。フィルムで撮影すると明るく写るようで、見え難かったトーンも出てくるようになります。

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またまたフード

2021-05-03 06:55:53 | アクセサリー

この前はEBCフジノン135㎜F2.5用のフードが手に入って、しっかりと画角に合わせ込んである有用なフードと感心していましたが、昔レンズを扱う我が身とすればまだまだ手にしたことがないフードがあります。何しろ今では売っていませんし、メジャーな焦点距離のレンズ以外はフードも付属品になっていて、今ではほとんど手に入らないといった感じです。

その中でもう無いだろうとあきらめているフードがあります。Kマウントになった直後のSMCペンタックスレンズで、大半のレンズがタクマーからの移植によって成り立っていて、その後Mレンズが発表されましたので、生産数も思ったより少ないという事情があります。Kマウントになったおかげで鏡胴径も大きくすることが出来ましたので、フィルター径も一回り大きなサイズになっています。

昔、SMCタクマー120㎜F2.8がとかく話題になって、SMCタクマー最後発のレンズでもあったために、入手しようとしても出来なかった時期があります。発売開始後すぐにKマウントへの移行が始まりましたので、旧来タクマーの生産数に比べると本当に少ないですから、色々探しまわっても中古品棚で見つけることが出来なかった希少品です。

そんな時に偶然見つけたのがSMCペンタックス120㎜F2.8で、このレンズもタクマーの味わいを持つレンズと考えて購入しました。予想通り後から手に入れたSMCタクマー120㎜F2.8と同じ写りをするのですが、Kマウント化されて固定位置が決まりましたので、レンズのマウント面に長方形のスリットが設けられて、コーティングもグレード・アップしています。

少し現代風の写りになっているわけですから、抜けの良さも加味されて満足できる画を出してくれる優秀なレンズに変わっています。しかし、この後すぐにMレンズに変わっていく訳ですから、後から知ったことはSMCタクマーよりも生産数が少なくて、より希少品のレンズになっているという事です。SMCペンタックスレンズから、フード類がプラスチック化されてチープ感が漂う作りになっているのですが、一層手に入れるのが難しくなっています。

もう無いだろうとあきらめてしまって、フィルター径52㎜用の望遠フードを探し回り、135㎜用のフードでも何とかケラレが出ない事を確かめながら、取り付けて使っていたというのが本音です。純正品のプラスチック・フードは傷が付きやすくて、内面に傷がついて光が反射すると思わぬフレアのもとになってしまいます。ですので、無理には探さずに昔の金属フードを使って満足していたという事になります。

Webの中古品ページを探ると、ある日ひょっこりと掲載されていた訳で、プラスチック製で専用フードですから、リーズナブルな価格で出ていたという事になります。フード内面の傷も気になったのですが、思い切って購入してしまいました。届いてみると、外装の傷はそこそこ使用感もあってよく付いているのですが、内面の傷はほとんどない十分現用できるものでした。

桜も今年は満開を過ぎてしまって、多少寂しげな感じでしたが次々にいろいろな花が咲いていきますので、休日の晴れ間が残る時に撮影行に出かけていきます。桜が見頃を過ぎた時に花ももの花も見頃を迎えてきます。120㎜~150㎜の兼用フードなのですが、一番効果が大きい120㎜に使う訳ですから、コントラストもしっかりと確保できてきりっとした画像に仕上がってくれました。

どことなくプラスチック製で、あまり見栄えのしないフードなのですが、純正品ですから何かしらの安心感があって今後も使えそうな感じです。内面に傷をつけないように気を付けながら今後も現用していくという事になります。

それでは、先月初めに撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Pentax 120mmF2.8

撮影データ:1/1600sec F5.6 ISO100

ソメイヨシノはもう散りぞめなのですが、少し遅く咲きだす桜もあって長い期間楽しめる感じです。青空バックの桜はとてもきれいです。

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