あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

中判カメラも持ち出そう

2022-02-20 06:50:59 | 中判カメラ

最近はオルヴォ社のフィルムや35㎜判の黒白フィルムに凝ってしまって、中判フィルムでの撮影をほとんど行っていませんでした。結構長い間中判カメラはご無沙汰になっていた感じで、このまま放っておくとさび付いてしまうかもしれません。動作がおかしくなってしまいそうという感じで、たまの休日は持ち出して雪景色でもという感じです。

最近少しの発見がありました。スキャニングを行う時のオプションで、いつもチェックが入っているアンシャープ・マスクの設定ですが、フィルム粒子を目立ち難くするためのオプションがあります。今までは滑らかにスキャニングしてくれる効果を狙ってチェックしていたのですが、試しにと云う感じでチェックを外してスキャニングしてみました。

結果とすれば粒子が出てくるのですが解像度はすごく上がる印象で、細かな部分までよく描写してくれるようになったという感じです。後は好みで現像ソフトウエアで明瞭度を少しいじれば、満足できる画に仕上がってくれると言う事になります。特に6×6判の中判フィルムは、35㎜判フィルムの4倍の面積を持っていますので、3,600万画素相当の画質を得ることが出来ます。

この様な解像度ですから、フィルムの銀塩粒子が35㎜判フィルムであれば少し見えてくるのですが、中判フィルムではそもそも粒子等倍の全紙サイズに引き伸ばす訳ではありませんので、ワイド四つ切サイズ位では無粒子に近い仕上がりになります。このために力強さとは反対の繊細感が出てくることになり、少し頼りない雰囲気になってしまいます。

それならば、スキャニングの際にアンシャープ・マスクを外してしまえば、少しは力強さも出てきて解像感も高くなると考えて、今回の実験となったわけです。大寒の入りの時まではかなり強く雪が降って積もってしまいましたが、週末の休日の時には寒気も去って暖かな雰囲気になってきました。天気予報を見てみると節分の頃までは雪よりも雨や晴れの穏やかな天候になるみたいで、フィルム撮影もしっかり行えそうです。

丁度土曜日を含めて2連休になりましたので、早速中判カメラを見繕います。ゼンザブロニカでも良い感じなのですが、ここは久しく使っていなかったヤシカDの調子の方が心配になって、良い機会だからと使う事にしました。何しろフル・マニュアルのカメラですから、露出計を持って歩くのも楽しいもので、色々な部分の露出を測りながらベストの値を考えます。

そんなこんなで、久しぶりに味わう露出計の雰囲気に浸りながら、じっくりと撮影を進めていきます。ディジタルカメラでは自動露出ですから一気に複数カットの撮影となるのですが、中判カメラとなると考えてフィルムコマを巻き上げないと、未露光や多重露光のコマを作ってしまいますので、慎重に考えて12コマを撮影していきます。

撮影が終われば現像作業で、久しぶりにヨーボの大型タンクを引っ張り出してきて、フィルム現像を行います。35㎜判フィルムの2倍の液量が要って、重たいタンク攪拌は疲れるのですが、何とか現像作業を終えて期待しながらスキャニングを行います。結構細かな部分まで解像してくれていたと感心しながら、満足感に浸った1日でした。

それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。

Yashica-D Yashikor 80mmF3.5

撮影データ:1/100sec F8 Fujifilm Neopan100Acros(ISO80)

雪の季節はなかなか被写体にも恵まれませんが、藤の木の幹も年々大きく複雑に絡み合ってきますので、格好の被写体になってくれます。

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