このレンズが手に入るとは思っていませんでしたから、手に入れた時には喜びもひとしおで、撮影にも力が入りました。この前の型のレンズは、スーパータクマー135mmF2.5ですが、エルノスター構成のレンズでレンズの構成枚数が少なくできる特徴を持っています。ペンタックスSPFやESが発売されると、解放測光に対応する必要があり、急遽スーパータクマーのレンズエレメントをSMCコーティングにして、解放測光機能を付加した繋ぎレンズが前期型です。
SMCコーティングの実力が判り、さらにレンズ構成枚数の多くなった変形ガウス型も作れる事が判って来ましたから、前期型が発売されてさほど時間がたたないうちに後期型へバトンタッチされていくことになります。後期型はかなり長い期間販売されることになりましたから、今の中古品のほとんどが後期型であると考える事が出来ます。即ち前期型はある意味希少品なのですが、ほとんど外観上は見分けがつかない事と、レンズの癖や味わいもほとんど同じ事がありますから、どちらのレンズもほぼ同じ中古価格で売られています。
描写は、繊細で細い線を難なく解像してくれます。コントラストがあまり高くないレンズですから、解像感の低いフィルムでは繊細な部分がつぶれてしまって、かなり甘めの仕上がりになります。このためフィルム時代では余り見向きもされなかったレンズであるようで、中古価格もあまり高くはありません。おまけにどっしりとした重量級レンズですから、あまり評判は芳しくなかったと思っています。
時代は変わって、今では1,600万画素以上の解像力を持つ、ディジタル一眼レフ・カメラが主流になりました。1,600万画素と云うとおおよそ中判フィルムと同じ位の解像度になりますので、より細かな部分もつぶれずに解像してくれます。また、ディジタル撮像素子はラチチュードがフィルムに比べて狭く、コントラストが上がった様な仕上がりとなります。
ディジタル素子の特徴とレンズの解像度が合致した訳で、柔らかな後ボケや前ボケが加味されて、満足できる仕上がりになります。いわば現代のディジタル時代になって見直されたレンズで、繊細でコントラストが高い、ある意味今流の写りを堪能する事が出来ます。しかし、大口径レンズで今のレンズの様な分散レンズや非球面レンズは搭載されていませんから、ハロや色ずれなどに考慮する必要があります。
被写体と背景の明暗差や逆光の光線状態にも配慮する必要がありますから、被写体の周りをぐるぐると回って一番良く写せるポイントを探す必要があります。ある程度の状況はファインダー像を見ても把握できますから、根気よく光線状態を確かめながら最良点を探します。探し回る甲斐があったと感じる優等生レンズで、撮影が楽しくなります。
少し晴れ間が出て来ましたので、川沿いの道を歩きながら撮影してきました。色々な花が咲き始めていますので、撮影も楽しくなります。
それでは、3月初めの日曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F3.5 ISO100
ひいらぎなんてんの花が咲きだそうとしています。黄色の花が咲いて、秋には紫色の実を付けます。これからが愉しみです。
SMCコーティングの実力が判り、さらにレンズ構成枚数の多くなった変形ガウス型も作れる事が判って来ましたから、前期型が発売されてさほど時間がたたないうちに後期型へバトンタッチされていくことになります。後期型はかなり長い期間販売されることになりましたから、今の中古品のほとんどが後期型であると考える事が出来ます。即ち前期型はある意味希少品なのですが、ほとんど外観上は見分けがつかない事と、レンズの癖や味わいもほとんど同じ事がありますから、どちらのレンズもほぼ同じ中古価格で売られています。
描写は、繊細で細い線を難なく解像してくれます。コントラストがあまり高くないレンズですから、解像感の低いフィルムでは繊細な部分がつぶれてしまって、かなり甘めの仕上がりになります。このためフィルム時代では余り見向きもされなかったレンズであるようで、中古価格もあまり高くはありません。おまけにどっしりとした重量級レンズですから、あまり評判は芳しくなかったと思っています。
時代は変わって、今では1,600万画素以上の解像力を持つ、ディジタル一眼レフ・カメラが主流になりました。1,600万画素と云うとおおよそ中判フィルムと同じ位の解像度になりますので、より細かな部分もつぶれずに解像してくれます。また、ディジタル撮像素子はラチチュードがフィルムに比べて狭く、コントラストが上がった様な仕上がりとなります。
ディジタル素子の特徴とレンズの解像度が合致した訳で、柔らかな後ボケや前ボケが加味されて、満足できる仕上がりになります。いわば現代のディジタル時代になって見直されたレンズで、繊細でコントラストが高い、ある意味今流の写りを堪能する事が出来ます。しかし、大口径レンズで今のレンズの様な分散レンズや非球面レンズは搭載されていませんから、ハロや色ずれなどに考慮する必要があります。
被写体と背景の明暗差や逆光の光線状態にも配慮する必要がありますから、被写体の周りをぐるぐると回って一番良く写せるポイントを探す必要があります。ある程度の状況はファインダー像を見ても把握できますから、根気よく光線状態を確かめながら最良点を探します。探し回る甲斐があったと感じる優等生レンズで、撮影が楽しくなります。
少し晴れ間が出て来ましたので、川沿いの道を歩きながら撮影してきました。色々な花が咲き始めていますので、撮影も楽しくなります。
それでは、3月初めの日曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F3.5 ISO100
ひいらぎなんてんの花が咲きだそうとしています。黄色の花が咲いて、秋には紫色の実を付けます。これからが愉しみです。