あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

Zenza Bronica EC(Nikkor P・C 75mmF2.8)

2017-02-06 18:58:17 | 中判カメラ
たまには6×4.5判で撮影しようということで、ブロニカと標準レンズを持ち出してきました。ブロニカはフィルムを縦に送りますから、6×4.5判のフィルムバックを用いると横位置構図で撮影が行えます。素通しファインダーを用いた90度回転の縦位置撮影は、像の動きが上下逆になりますのでかなり使いづらく、横位置だけという感じであればフィルムの有効活用という使い方になります。

基本的にISO100の高精細フィルムを使う場合には、横位置で撮影しておいて後から縦位置構図でトリミングも何とかできる範囲ですが、流石にISO400フィルムで横位置で撮影したフィルムを縦位置でトリミングすると、粒子の粗さが目立ってきて画像が眠たくなってしまい、35mmフィルムと同じ雰囲気になってしまいます。特に冬の季節は日中でもかなり光量が不足しますので、必然的にISO400フィルムを使うことになります。

フィルムの面積を最大限活用してワイド四つ切りまでまで高精細に出力が出来れば、見応えのある雰囲気になりますから、最初からファインダー像をじっくりと眺めて周辺部まで取り込めるように撮影の時点でじっくりと構図を決めて撮影します。6×6判のサイズであれば大体この位と構図に少し余裕を持って撮影が行えるのですうが、6×4.5判のサイズではきっちりと撮影前にシーンと構図設定を行ってから撮影に望む感じになります。

今回は、中判カメラで庭先の花を撮影してみようと考えましたが、何しろ余り近寄れないレンズですから、クローズアップ・レンズの助けを借りて撮影を行うことにしました。クローズアップ・レンズはもう少し近寄りたいときに有効なレンズで、余り拡大倍率の大きなレンズを装着すると、被写界深度が極端に浅くなって、大き目の花であれば一部分にしかピントが合いませんので、倍率が少なめのNo.1レンズを選択します。

本当は接写リングのほうが効果はありそうな感じですが、すぐに脱着が行えませんのでクローズアップ・レンズに頼ります。拡大倍率が少ないときにはベローズや接写リングよりも簡単でそれなりの効果が得られるといった感じです。庭に咲く1cmくらいの大きさの蝋梅の花もそれなりに拡大して、引き算の構図も楽に行えますから重宝するといった感じです。今回はニッコールP・C 75mmF2.8を装着していますので、程々の被写界深度が得られて微妙なピント外しも少なくなります。

やはりブロニカには標準レンズが、一番重量バランス的に言ってもベストマッチする感じです。標準レンズ以外のレンズに、はなかなか目が向かなくなるのが中判カメラの特徴かもしれません。解像度が高いニッコール・レンズのおかげで、少し光量の不足する環境下でもマイクロプリズムが陰らずに使えることは便利です。

小一時間色々撮影してフィルムを現像に出し、次の日に仕上がったネガをもらってきてスキャナにかけます。ブローニー・フィルムを間1日で現像してくれるカメラ屋さんはありがたく、いつも助かっています。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Zenza Bronica EC Nikkor-P・C 75mmF2.8
撮影データ:1/125sec F5.6 Fujicolor PRO400H
1月が見頃になる蝋梅の花。もうそろそろ咲き出すつぼみが無くなってきました。蝋梅の花が終わるとまんさくの花に引き継がれていきます。
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