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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

2眼レフの世界へ

2015-07-03 10:05:27 | 温故知新
昔から憧れていたカメラに2眼レフ・カメラがあります。一時期は古臭いカメラと敬遠していた感もありますが、オリンパスペンを使うようになってきて、興味が再燃した感じです。オリンパスペンで2眼レフとはどういう事なのか、と云う事ですが、レンズ・シャッターを採用している事が挙げられます。

ミラー式1眼レフ・カメラは確かに恰好が良くてコンパクトなのですが、扱い難さを持っています。それはミラー・ショックで、余りにも大きなショックがあるがために、手持ちではシャッター・スピードを下げられず、暗いシーンでは途方にくれる事があります。ディジタル一眼レフ・カメラでは、手ぶれ補正機能が備わっている時には、余りシャッター・スピードを気にしないで済みます。

この為に、昨年購入したゼンザブロニカECは、手持ちで撮影する場合はシャッター・スピードを1/125秒未満に下げる事が出来ません。下げてしまうと微妙な微ぶれに悩まされると云う事になります。この様な場合は三脚を持ち出してくる訳ですが、取り付けて構図を何とか決めてやっと撮影と云う事になりますから、サクサク手持ち撮影と云う按配からは遠ざかってしまいます。

この様な場合は、レンズ・シャッターが有効な打開策になります。何しろシャッター・ショックが皆無に近い感じですから、しっかり手でホールドさえすれば1/30秒のシャッター・スピードでも何とかものになりそうな気がします。オリンパスペンの1/40秒シャッターでも文句なしに静止した画像が手に入りますので、レンズ・シャッターに期待したい気持ちが強くなります。

一時期レンズ・シャッターを用いたブロニカにも心が動きましたが、またもやレンズとカメラをセットで購入するのも面倒くさい話で、簡単に高画質を得たいと云う気持ちでは、2眼レフ・カメラの方に軍配が上がります。135フォーマット・フィルムの一眼レフ・カメラでは、中判カメラよりも圧倒的に大きさと重さが違いますから、1/30秒でも何とか体で押さえつけてぶれを抑える自信がありますが、中判カメラでは分が悪くなります。

しかし、現代のカメラ事情では、中古品で余り使われていない2眼レフ・カメラを探すのが至難の技で、ボロボロの2眼レフは良く見つかるのですが、防湿庫死蔵品の2眼レフは余り出てこないのが実情です。また、レンズに曇りが出てきているカメラもありますので、尚更の事探すのが困難を極めます。

そんなこんなで、2眼レフ・カメラをじっくりと探していましたら、ヤシカの2眼レフ・カメラが見つかったりします。今回見つけたのがヤシカDで、凄くきれいな外観とレンズに曇りは見られませんので、防湿庫死蔵品であろうと思います。シャッターの動きも滑らかですから、現用品としては充分な価値があります。

思い切って予約をして、予約金を払ってきました。今となっては完動品の2眼レフ・カメラもそこそこのお値段で買う事が出来ます。中判フィルムならではの高解像で微ぶれなしの世界が今から楽しみですし、もしかしたらヤシカと云う事は富岡光学レンズな訳で、レンズの描写も愉しみな今日この頃です。

それでは、先月初めに撮影した写真から掲載します。


Nikon F Nikkor-H Auto 50mmF2
撮影データ:1/125sec F5.6 Fujicolor 400
富岡ならばと、久しぶりにニッコールHオート50mmF2を持ち出してきました。富岡光学のルーツは日本光学です。フィルムでも発色の良い高解像の画像を提供してくれる初代ニッコールは、宝物レンズの一つです。
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印刷して鑑賞する事

2014-08-04 20:45:08 | 温故知新
ディジタルカメラも、フィルムカメラも、最終的にはディジタル・データにして、外付けのハード・ディスクにしまわれる感じになります。昔懐かしい引き伸ばし作業ですが、今では印画紙そのものが手に入れにくくなってしまいましたし、カラー印画紙の現像システムや黒白印画紙の現像・定着も、アマチュアでは手が出し辛くなりました。

黒白印画紙ならば、ワイド四つ切までは難なく引き伸ばせますし、現像バットを大ぶりにすれば半切りまでは何とかこなせます。しかし、今の世の中ではなかなか個人レベルで実現しそうにありません。しかし、紙に印刷したり焼き付けたりすると、パソコンのディスプレイで表現できなかった雰囲気がそこに現れて来ます。

先ずは、プリンタでA4サイズまでの印刷作業を行います。近年のプリンタはそれこそ高解像で、なおかつインクの種類も豊富で、微妙な色合いが出せるようになってきていますから、利用しない手はありません。おまけにプリンタ自体の価格も、A4サイズまでであれば、びっくりするほど低価格です。

インクの値段こそ、馬鹿に出来ない程に高いのですが、それでもA4サイズであれば1回の交換で50枚程は印刷できますから、1枚100円程度と考えれば苦にはなりません。また、印刷して鑑賞する時も、紙を押しピンで固定するのもあまり面白くありませんので、薄めの額を買ってきて、セットして鑑賞します。

Webページやメール印刷の為に、プリンタを使うのも勿体ない話ですから、写真の引き伸ばしはプリンタも使うと割り切ります。プリンタのインク自体、1回セットしてしまうと次の年賀状印刷までは、そのまま放っておく傾向がありますから、インクも長い間放置すると変質してきますので、早めに更新する意味からも自宅プリントは必要です。

額に入れたら、A4サイズの場合は額から40cm以上顔を離して鑑賞します。あまり細かな部分を見ても面白くありませんので、画面全体を見ながら、俯瞰するように鑑賞します。撮影したその場の状況が次々と思いだされてきて、臨場感たっぷりに鑑賞する事が出来ます。また、撮影時には気付かなかった部分も見えて来ますから、尚更満足すると云う訳です。

A4サイズの鑑賞で満足できなかったら、思い切ってワイド四つ切に引き伸ばすのも悪くありません。今ではプリント・サービスも1時間位あれば、Web注文出来て近くのカメラ屋さんに向かうだけ、お値段もかなり安価です。ブログやっている位ですから、投稿の要領と同じ感じでWebプリント・サービスが使えてしまいます。これも安価な額に入れて鑑賞すれば満足感が高くなります。

気にいった画像は、パソコン画面より紙に印刷した方が、全体の雰囲気まで鑑賞できます。天気の悪い日に持ち出せない、古いカメラやレンズだらけの趣味を実践していますので、雨が降りそうな時には、この様な事をしています。

それでは、先週土曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Takumar 20mmF4.5
撮影データ:1/125sec F7 ISO1600
暑い夏の撮影行では、大きな葉の木陰で涼みます。見上げればこんもり茂ったさんしゅゆの葉が涼しげです。
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標準のフォーマット

2014-02-11 18:11:37 | 温故知新
デファクト・スタンダード。つまり、全世界の製品が標準として使っていた規格であり、この規格のものさえあれば、世界中の製品が試し放題である事を指しています。こんなものがカメラにもあるのかと思いますが、M42の古レンズがその規格であったりします。プラクチカ・スクリュー・マウント、PSマウントですが、一時期は世界中のレンズメーカがこの規格でレンズを製造していたとも聞きます。

ペンタックスSPのスクリュー・マウント、ごく初期のアサヒフレックスを除いて、このプラクチカ・スクリュー・マウントが使われています。今でもペンタックスさんはSマウントとしてカタログに載せていますし、現在のKマウントに合わせるためのマウントアダプタも売られています。

しかし、カメラ界で言えば、フィルムのフォーマットもデファクト・スタンダードがあります。今の135フォーマットのフィルムがそれで、パトローネに詰め込まれたフィルムは、全世界どこで買っても同じように、自身のカメラに詰め込む事が出来ます。同じもので、中判カメラのブローニー・フィルムもデファクト・スタンダードになったフィルムと言えます。

M42のレンズも、135フォーマットのフィルムも、世界中で色々販売されているレンズやフィルムが試し放題である事で、使い分けが出来たり、新しい発見が出来たり、いろいろと面白い発展があります。M42のレンズは今ではもう生産されていないかと云うと、そうではないようです。ロシアの工場や日本のコシナさんが今でも最新のレンズをM42マウントで発売していたりします。

フィルムに至っては、現在もフジフィルムさんは健在で、諸外国のメーカは廃業してしまった感が強いのですが、しっかりと有志による再生産がおこなわれていて、今でも外国メーカのフィルムを入手することが可能です。写真文化は今でも大切に継承されていると云った感じです。

現代のディジタル・カメラの世界でも、フルサイズと言えば、135フォーマットのひとコマ分の大きさですし、APS-Cサイズと言えば、今ではすたれてしまったAPSフィルムのひとコマ分の大きさです。この様な所にもしっかりと、昔からの規格が継承されている訳です。

同じく趣味で行っているピアノも、鍵盤の幅や床からの高さは、世界中のピアノのどれを取っても同じです。そしてペダルの位置も同じです。そうしないと、いきなり別のメーカのピアノを弾こうと思っても簡単にはいきません。国内や世界のどの場所に行っても、同じようにピアノが弾けて、聞いて楽しめるのは標準のフォーマットがあってこそと言えます。

昔ながらのねじマウントで、今では古臭いM42マウントですが、世界で唯一のデファクト・スタンダードであり、世界中のレンズが愉しめます。これからもオート・フォーカスは使えませんが、使っていきたいレンズであると思っています。


それでは先週日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Takumar 120mmF2.8
撮影データ:1/125sec F3.5 ISO200
近くの公園にある黄色のまんさくは、まだ咲き始めていませんが、道沿いにあるオレンジ色のまんさくは咲き始めています。これから次々に咲いて行きますので、楽しみな春の花です。
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富岡シンドローム

2013-11-07 19:50:08 | 温故知新
富岡光学のレンズを使うと、違った焦点距離のレンズでもう一度撮影に臨みたくなります。富岡光学のレンズであると、中古価格が高くなるのも判るような気がするレンズです。現在は京セラオプテックになっていますが、ヤシカのレンズを中心に色々なメーカのOEM供給を行っていました。現行コシナと同じようなメーカですが、コンタックス・ツァイスの日本製レンズは、富岡光学製と言われています。

とにかくコントラストが高くてはっきりと写る、しかし被写界深度はため息の出るほど浅いレンズで、お世辞にも撮影が行い易いレンズとは言い難い雰囲気を持っています。しかし、コントラストが高い分ファインダーの視認性は飛躍的に上がり、微妙なピント外れが判るレンズの一つです。

ニコンから分かれて出来たメーカが富岡光学ですが、ニコンのレンズはどちらかと云うとさっぱりと写る傾向があるのに対して、富岡光学のレンズは欧州レンズのこってり系を踏襲しています。特に暖色系の色を誇張しますから、春の淡いパステル調や秋の暖かな色合いを雰囲気良く再現してくれます。

現在は、50mm系標準レンズが、フルサイズディジタル一眼レフの登場で、見直されてきているように感じますが、雑誌に掲載されている作例と比較しても、遜色がないばかりかはっきりとした主張を持っていますので、昔の標準レンズの方が良い写りに感じたりします。しかし、コーティングは一世代前のモノコートか多層コート黎明期のものですから、逆光や斜光環境では著しく不利になります。

また、防水性能もほとんどありませんから、雨中の撮影はもってのほかです。内部に湿気が入り込んでしまうと温度の変化で結露してしまい、結露した部分からカビが繁茂してしまいます。しかし、カビが繁茂してしまってもばらばらに分解し易いのが昔レンズの特徴で、無水アルコールやカビ用洗剤でいとも簡単に元通りにする事が出来ます。

富岡光学のレンズ。大きくて重くて撮影するのも大変ですが、撮影の基本を教えてくれる名レンズであり、気難し屋のレンズなのですが、たまに大当たりの写真が出来てしまう訳で、後を引く様な楽しさがあります。今度こそうまく撮影するぞ、そのようなやる気にさせてくれるレンズです。

現代レンズと比較すると、撮影は行い難い、フレアは当たり前のように発生する。三脚を用いないと良い写真が取れないし、安易に絞りこんでパンフォーカスにすると、なんとも味気ない写真になってしまう。頑固おやじそのものの雰囲気が漂うレンズなのですが、富岡のレンズで撮影した後で他のレンズを使うと、すんなりと良い写真が簡単に撮影出来たりします。

今でもたまに撮影して、勘を戻す役割をしてくれるのが富岡レンズです。
それでは、先々週土曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Auto Chinon 55mmF1.4
撮影データ:1/125sec F2.8 ISO100
庭に咲いている大文字草です。オートチノン55mmF1.4は背景の処理が上手なレンズで、そこそこ何があるのか判る程度に、溶け合ったボケを作ってくれます。
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収差とうまく付き合うために

2013-04-20 19:48:36 | 温故知新
収差が大きなレンズ。今回は歪曲収差ではなくてハロやフレアの事です。昔のレンズ、特にモノコートや、やもするとノンコートに近いレンズでは、ハロやフレアの出現が当たり前です。しかし、マルチコートの現代レンズでは、ハロやフレアが出難いのですが独特の味わいが薄れてしまうような気がします。

ほぼモノコートに近いと云えば、初代のタクマーやコムラーが挙げられますが、このレンズの描写は好きなのですね。一言でいえば線の細さ、繊細な描写感は小さく引き伸ばした場合はただのもやもや写りになってしまいますが、大伸ばしにした場合にはっきりと味わう事が出来ます。

しかし、その繊細感を活かすために、多くの労力を必要とする感じは否めません。とにかく逆光環境や斜光がレンズに入るような雰囲気では、画像全体のコントラストが著しく下がってしまい、ただのふわふわ画像となってしまいます。どことなく眠たい写りは、後から現像ソフトウエアを駆使してコントラストを上げたにせよ、思った程に改善しません。

また、被写体と背景の輝度差があると、輝度の高い被写体の周りにうっすらとハロがまとわりついてしまい、硬い雰囲気の被写体を和ませるために取り込むことは効果がありますが、コントラストの低い、ある意味諧調感のある被写体の場合には被写体がぼけているようにも見えてしまいます。

この様な事は逆の環境でも鬱陶しい事があります。背景が明るすぎる場合は背景の明るい部分がにじんで、被写体ににじみが及んでしまい、結局は輪郭が不鮮明な感じとなって被写体が思った程に浮かび上がりません。

これらのハンディキャップを克服するように被写体と背景を選ぶことによって、にじみやハロを少なく出来ますので、思ったような画像を手に入れる事が出来ます。しかし、背景もほどほどに明るく、被写体も明るい環境を探すのに骨が折れます。結局は被写体の周りをぐるぐると回って最適な場所を探す訳ですが、みつからない場合はまた他の場所と、その場所を諦めてしまう事もあります。

しかし、それまでの事をして撮影すると、好みとなる画像が手に入ります。準備9割、撮影1割と云う事でしょうか。モノコートではスーパータクマーのレンズが、同じように繊細な画像を写す事が出来ます。しかし、SMCやEBCなど、現代レンズのマルチコーティングの出番が無いかと云うとそうでもありません。繊細な描写ではなくて、ある意味力強い写真が得たい時、そしてコントラストのはっきり付いた夏の太陽下の写真では、SMCのレンズが俄然威力を発揮します。

長い期間発売されていたレンズは、色々なコーティングがなされていますので、オート、スーパー、SMC等と色々な種類のコーティングが施されたレンズが欲しくなります。気に入ったレンズを購入した場合、その後で色々なコーティングの違ったレンズを求めるのは、このためかもしれません。

それでは、先週日曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Super Takumar 150mmF4
撮影データ:1/500sec F5.6 ISO100
コブシの花も満開になりました。背景の柔らかなボケはスーパータクマーの特徴です。
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