M42レンズでも、標準から望遠レンズ、そして広角レンズを愉しんでいて、最後に買おうと思ったのがポートレイト・レンズである85mmレンズです。画角がポートレイト撮影に最も適していると考えられるのが、フルサイズのディジタルカメラか、それともフィルムです。APS-Cサイズのディジタルカメラでは55mm標準レンズがその役目を果たします。
画角だけを対象にするのであれば、ブローニー・サイズでは150mmレンズがそれに近いようですし、ペンタックスQでは19mmレンズがそれに当てはまります。色々なレンズでポートレイト撮影が行える訳で、当初は85mmレンズは不要と考えていた訳です。APS-Cサイズのディジタルカメラでは、55mmレンズの方が無理ない画角で好都合ですから、むしろ標準レンズを多用していたわけです。
やはり、85mmレンズは標準レンズよりも大きな柔らかいボケ味が得られますから、むしろボケ味と始めから画面四隅をトリミング出来るサイズと考えて、圧縮効果のあまり感じられない望遠レンズとしての期待はありました。もちろんフルサイズやフィルムカメラでは、85mmレンズの味わいをとことん愉しむことができます。適度な圧縮効果と背景ボケがこのレンズの特徴だと考えています。
標準ズームレンズのフルサイズ換算画角で調べると、おおよそ28mm~80mm位になっていて、ボケ量と背景のざわつきを大目に見れば、しっかりとしたポートレイト画角での撮影も行えます。世の中便利になったもので、コンパクトディジタルカメラでもスマートフォンでも同じ様な画角が得られますから、画角だけを取り上げるならばさして問題は無い感じです。
最近はディジタル撮像素子の高感度画質が飛躍的に上がったことで、絞り開放で暗い場所の撮影が容易になりました。問題は明るい場所で絞り開放が行い難くなったことで、フィルムでは低感度撮影や低感度フィルムが少なくなったことからも同様と思っています。但しフィルムの場合はISO400の感度が多く流通していますから、それほどではないといった感じです。
このような時代になって、あえて85mmのポートレイト・レンズを使う意味を考えると、あまり活躍範囲が無いような感じです。しかし、絞り開放からのしっかりとした解像感は、85mm中望遠レンズの特徴で、大きくボケた背景の中から被写体が浮かび上がるように撮影できる快感は、一度体験すると病み付きになります。
これも、中判カメラでは難なく行える訳で、薄い被写界深度と格闘することになりますが、得られた結果は感動ものでまた同じ風に撮影してみようという気にさせてくれます。ポートレイト・レンズは画角だけではなくて、魅力も一杯という感じです。中古価格も中判カメラと同じ位のものが多く、数年はお小遣いを貯めなくてはいけませんが、挑戦してみてよかったと感じさせてくれます。
M42レンズで一番最後に買おうと思ったポートレイト・レンズ。明るくてしっかり写るレンズとして、画角以上の写りを提供してくれます。
それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 Super Takumar 85mmF1.9
撮影データ:1/640sec F2.8 ISO100
春の道を歩くと、道端にあるほとけのざの紫色の花が目に付きます。春がやってきたことを実感できる最初の花は、ほとけのざかも知れません。
画角だけを対象にするのであれば、ブローニー・サイズでは150mmレンズがそれに近いようですし、ペンタックスQでは19mmレンズがそれに当てはまります。色々なレンズでポートレイト撮影が行える訳で、当初は85mmレンズは不要と考えていた訳です。APS-Cサイズのディジタルカメラでは、55mmレンズの方が無理ない画角で好都合ですから、むしろ標準レンズを多用していたわけです。
やはり、85mmレンズは標準レンズよりも大きな柔らかいボケ味が得られますから、むしろボケ味と始めから画面四隅をトリミング出来るサイズと考えて、圧縮効果のあまり感じられない望遠レンズとしての期待はありました。もちろんフルサイズやフィルムカメラでは、85mmレンズの味わいをとことん愉しむことができます。適度な圧縮効果と背景ボケがこのレンズの特徴だと考えています。
標準ズームレンズのフルサイズ換算画角で調べると、おおよそ28mm~80mm位になっていて、ボケ量と背景のざわつきを大目に見れば、しっかりとしたポートレイト画角での撮影も行えます。世の中便利になったもので、コンパクトディジタルカメラでもスマートフォンでも同じ様な画角が得られますから、画角だけを取り上げるならばさして問題は無い感じです。
最近はディジタル撮像素子の高感度画質が飛躍的に上がったことで、絞り開放で暗い場所の撮影が容易になりました。問題は明るい場所で絞り開放が行い難くなったことで、フィルムでは低感度撮影や低感度フィルムが少なくなったことからも同様と思っています。但しフィルムの場合はISO400の感度が多く流通していますから、それほどではないといった感じです。
このような時代になって、あえて85mmのポートレイト・レンズを使う意味を考えると、あまり活躍範囲が無いような感じです。しかし、絞り開放からのしっかりとした解像感は、85mm中望遠レンズの特徴で、大きくボケた背景の中から被写体が浮かび上がるように撮影できる快感は、一度体験すると病み付きになります。
これも、中判カメラでは難なく行える訳で、薄い被写界深度と格闘することになりますが、得られた結果は感動ものでまた同じ風に撮影してみようという気にさせてくれます。ポートレイト・レンズは画角だけではなくて、魅力も一杯という感じです。中古価格も中判カメラと同じ位のものが多く、数年はお小遣いを貯めなくてはいけませんが、挑戦してみてよかったと感じさせてくれます。
M42レンズで一番最後に買おうと思ったポートレイト・レンズ。明るくてしっかり写るレンズとして、画角以上の写りを提供してくれます。
それでは、今月中旬に撮影した写真から掲載します。
PENTAX K-5 Super Takumar 85mmF1.9
撮影データ:1/640sec F2.8 ISO100
春の道を歩くと、道端にあるほとけのざの紫色の花が目に付きます。春がやってきたことを実感できる最初の花は、ほとけのざかも知れません。