飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

衛星劇場「みうらじゅんのグレイト余生ショー in日活ロマンポルノ」その2

2012-10-25 | Weblog

今日も昨日に続き、CS放送・衛星劇場で放送中の「みうらじゅんのグレイト余生ショー in日活ロマンポルノ」でいきます。とにかくみうらじゅんは面白い。つまらないもの見たり読んだりするならば、みうらじゅんのものを見たり読んだりするほうがよっぽど発見があり、ためになる?なんてたって発想がユニークでそこいらのお笑いタレントも敵わないんじゃないか?と思ってしまうほど。知性とキャラが程よく融合したサブカル・キング、その玉座は当分明け渡されないでしょう。ということで。

 

 

7.スキャンティーズ~元祖セクシーアイドル~

みうらじゅん氏は、日活が用意した元祖セクシーアイドルの名前が付いたスキャンティーズの名前の由来について分析。まずスキャンティーとは「パンツ三段活用」のそれであり、パンツ、パンティー、スキャンティーなんだとか。で、スキャンティーの用語解説として、「スキャンティーとはきわめて丈の短いパンティーのことを指す。つまり、スーパーローライズで紐状に脇の布が細いもの。『足りない』という意。スキャンティーとはスキャンダルにパンティーを合わせた造語という説もある。」と、そのサブカル分野の博学ぶりを見事に披露。ちなみにスキャンティーズとは、寺島まゆみ、太田あや子、北原理絵の3人の女優を指しています。

 

8.軟乳~極上のとろける果実~

みうらじゅんは、野球に硬式と軟式があるように軟乳という言葉を造語で使っている(意味不明だけどユニーク)。そして、おっぱいには三大乳があり①微乳 ②美乳 ③巨乳の3種類があるとして、特に巨乳には上に見上げる乳「鍾乳洞」型があるとイラストで解説、よくわかったようなわからん話…。

 

9.見てません⇒どんな内容なのかは不明です。

 

10.黒い髪の女の子~サラサラ髪降臨~

髪の毛もセクシーゾーンである。70年代は上村一夫の漫画「同棲時代」に代表されるように黒い長髪の女の子の時代であるとか。長い髪、センター分けとくればセーラー服となる。女子高校生の制服であるセーラー服とは元々、海軍の制服であり、いざという時にすぐに脱げるような構造になっている。では何故セーラー服なのか?と。それは、すぐに脱ぐことができるというところに意味があるのか?故に、脱ぎやすいというところにセーラー服のエロチシズムが発生したとみうらじゅんは独特の論理を展開します。みうらじゅん氏は、黒く長い髪の女性が好きらしく、栗田ひろみというタレントの大ファンであったとか。そもそも上京の目的が彼女と本気で結婚しようと思っていたことだと告白。80年代に入ると女の子の髪型は変わってしまい気に入らないそうだ。

 

11.山本晋也大特集~あの頃シンヤはエロかった~

みうらじゅんが童貞の時、何のために生きているんだろうと悩んでいた頃のこと、山本晋也監督のポルノ映画を見たら、ほとんどギャグだった。セックスと笑いは紙一重であるということに気がついたとか。みうらじゅんの体験で、アノ最中にテレビをつけていたら「笑点」が始まり、有名なテーマ音楽とともにみうら氏の腰が動いていたそうだ。セックスは微妙なところで笑いに変わってしまうことをそこで学んだとのこと。で、山本晋也監督の作品のタイトルをみると「それゆけ痴漢」「ポルノ・チャンチャカチャン」「気分を出してもう一度」「好色透明人間 女湯覗き」と何一つ<愛>ってものがないタイトル。そこでみうらじゅんの警告?「今チャックを下ろしている人、上げてくださいね!」ときた。

 

12.みうらじゅんTHE BEST~厳選セレクション決定版~

みうらじゅんが厳選した日活ロマンポルノのセレクション。これを見れば みうらじゅんの好みがわかる?彼が選んだ作品の印象的な場面(エロチックな)をイラストでユニークに解説しましたが、ちょっと生々しいので、ここでは作品のみの紹介とします。「生贄夫人」「お柳情炎縛り肌」「幻想夫人絵地獄図」「団鬼六 女教師縄地獄」の4作品なのですが、どれもSM映画であることと、内3作品に谷ナオミが出演している。ということはみうらじゅん氏、苦悶の表情の谷ナオミが好みということなんでしょうか?

 

※ここで12回が終了し、番組は2年目に入ったことになり、「みうらじゅんのグレイト余生ショー」はコンセプトも新たにリ・スタートとなります。

 

13.職業別SEX攻略法~官能ハローワークを完全ルポ~

2年目に入り今回からコンセプトも少し変え、「民俗学入門」というサブタイトルがついています。柳田国男が切り開いた民俗学という分野、ポルノも時代を映す鏡として亀頭が鏡のように光輝いているとか?意味不明な表現をつかいながら、みうらじゅん氏、フタを開けてみたらポルノ作品には相当な民俗学が見ることができるという。みうら氏はグラビアをコレクションしていることで知られていますが、10年くらい前のものをみてもちっとも勃たないそうで、それはつまりエロは時代とともにあって、そこには仏教的なものをみることができると解説。意味は、グラビア載っている人はもうそのままの姿でおられないという万物流転をみることができるのだと。で、本題にはいり30年前に古本屋で購入した東京臨床心理研究所・所長という方が書いた「職業別・性の自由」なる本を紹介します。それにはいきなりグラビアで霰もない姿の尼が入っていたり、一流キャバレー、三流キャバレーホステス、イラストレーターなどなど様々な職業を例にあげながら、その職業に従事する女性がどこの筋肉を使用しているかによって、それに相応しい体位を選定しているのだそうだ。サブカル・キングを誇示するかのようにそんなすごい本を紹介していました。参りました。

 

ということで「みうらじゅんのグレイト余生ショー in日活ロマンポルノ 民俗学入門」は現在も絶賛放送中でまだまだ続きそうです。見てない方は是非。今回まとめて見てみて一言面白い!!です。

 

ザッツ・ロマンポルノ 女神たちの微笑み [DVD]
関根恵子,風祭ゆき,美保純
日活

 

ピンクのカーテン [DVD]
ジョージ秋山
ジェネオン エンタテインメント

 

ラブホテル [DVD]
速水典子,寺田農,志水季里子
日活

 

天使のはらわた 赤い教室 [DVD]
石井隆
日活

 

いんこう [DVD]
佐伯俊道
ジェネオン エンタテインメント

 

女教師 生徒の眼の前で [DVD]
三東ルシア,嵯峨美京子,堀広道
日活

 

天使のはらわた 赤い淫画 [DVD]
石井隆,石井隆
ジェネオン エンタテインメント

 

日活名作ロマンシリーズDVD-BOX 泉じゅん選集
竹下ゆかり,山崎美貴,松川ナミ,北原ちあき,泉じゅん
ジェネオン エンタテインメント

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 気ままに新書NO.20・・・「... | トップ | 映画「ランナウェイズ」(出... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事