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玲子と美樹のブルース⑧・・・映画「恐怖女子高校 暴行リンチ教室」(主演:杉本美樹)

2011-02-09 | Weblog

■製作年:1973年

■監督:鈴木則文

■出演:杉本美樹、池玲子、渡瀬恒彦、他

 

今日も<恐怖女子高校>シリーズの映画です。映画は、冒頭からの赤いマスクで顔を覆った風紀を取り締まるまるで第二次対戦下のドイツのゲシュタポのような在校生によるリンチから始まりました。犠牲となる女学生を半裸にしてその女の血を抜くという荒っぽいことをします。フラスコに溜まる血を見ていると荒っぽいを通り越してえげつなく気持ち悪くなります。そして半狂乱になって逃げる女を屋上に追い詰め、蹴落としてしまいます。これじゃ殺人じゃないか。完全に高校生のレベルを超えた暴力。今回の映画はリンチこのはじめかなり凶悪度が高まっています。学園もののレベルではありません。

 

舞台は<スケ番の墓場>と呼ばれている希望女学院という私立の女子校。そこには学校経営側の犬となって暴力で風紀を取り締まる女子学生が先も書いたようにゲシュタポのようにいます。物語はその学校に札付きのワルの女学生が転校してくることから展開の様相をみせるというもの。その転校生に全国的に名前が知られた大物スケ番がいて、その役を杉本美樹が演じています。今回の杉本は眼光も鋭くドスのきいたいい演技を見せてくれています。

 

そこへ登場するのがライバル関係にある池玲子、杉本にタイマン勝負を挑むのですが、杉本は学園の風紀委員に殺された番格の敵を討ちたいので待ってくれとなります。今回の池はめずらしく脱がない!のであります。脱がない変わりにバイクを乗り回すのです。映画は、学校の教室で乱交、首吊り自殺、警察の腐敗、政界の腐敗などを露わにしていきます。しかし見ていてリンチのやり方が過激過ぎるのでちょっと見ていて嫌になってきます。やり過ぎ感もなくもないです。

 

この映画は徹底した権力・利権批判を展開するのですが、現実の歴史の上では安保闘争、学園紛争は結局敗北に終わっています。せめて、映画の中では勝利をと。スクリーンの中の虚構、それで映画は成り立つのでしょう。

 

 

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