
■製作年:1989年
■監督:アキ・カウリスマキ
■出演:レニングラード・カウボーイズ、マッティ・ペロンパー、他
超ユニークな長く伸びたリーゼント・スタイルが印象的な「レニングラード・カウボーイズ」は、もともと「スリーピー・スリーパーズ」というバンド名だったそうです。ラッキーにも?、アキ・カウリスマキ監督の企画した映画に登場する架空の名前のバンドの名前がそれで、彼らはその映画に出演することで人気を博し、以後、「レニングラード・カウボーイズ」と名乗っているらしい。まさしくキーマンとの出会いが人生を決めたというか、そんな感じでのバンドなのです。このバンド、名前がレニングラードとなっているのでロシアのバンド?と思われがちですがフィンランドということなのであります。
この映画は絶妙な感覚、感性による笑いがあって、アキ・カウリスマキ監督の他の作品同様、センスのよさが存分に感じられるものとなっています。「レニングラード・カウボーイズ」は北欧のツンドラ地帯の田舎から新天地アメリカへと旅立ち、そこで珍道中を見せるのですが、道中、氷づけになったメンバーを棺桶のようなものに入れ運ぶのですが、予想はできるのですが、ラスト近なるとその彼が復活し演奏に加わるところがあります。これもう人知を超えた存在になってるんじゃないの?と。異様なリーゼントに爪先が長い靴、独特な格好をしているのですが人間から分岐した別の種族?レニングラード・カウボーイズという新種族なんじゃないか?なんて穿った読みをしてしまいます。それはそうと不思議だなと思うのが、ゴー・アメリカとタイトルにあるようにアメリカでロケをしたはずなのですが、画面から感じるのはアメリカというよりヨーロッパ、それも北辺りの…と見えてしまうのです。他国の人間が撮るとこうも風土が違って見えるのか、と思うのです。それはカウリスマキの作劇術のなせる技なのか、スタッフによるのか、はたまた実はアメリカで撮影していないのか?
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