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エンジンOH オイルポンプはどうします?

2023年07月29日 | Weblog

前回のブログでエンジンOHを紹介したので、益々問い合わせが増えてきました。

やはり、皆さん気になる事が多々お持ちの様です。

コストは下げたい。 これはみんな同じ。

私どもも同じ考えです。 しかし、部品代が高いのはどうしようもありません。

2023年7月現在

NA6用のO/Pー>41,320円(税別)

NA8用のO/Pー>34,850円(税別)

いー値段です。

通常MARUHAではO/Pは交換を前提にメニューを組みますが、今回再使用の案件を少し紹介しておきます。

ベースとなるオリジナルO/Pはこれ↓

使い込んでいるので、汚れているのは当然です。

よく見ると、過去にシール交換の作業跡が見受けられる。

ドライバーなどでシールをこじた痕跡。これは残念な作業。

また、シールにも問題あり・・と考えます。理由はここでは説明しません。

分解手洗浄後に、注意深くウェットブラストで綺麗に仕上げます。

ドライなサンドブラストはメディア(砂)がきついので推奨しません。母材が変形しては意味がないのです。

O/P再生では大事な点ですよ。

 

インナーローターは妥協できません。

新品交換。 組み上げペーストはESTERオイルを製造するメーカーに特注で依頼する専用品。

”高性能な潤滑材”が留まってくれるのが最大の目的。特に新品エンジン始動時にオイルポンプの空吸いをなるべく短くする方法の一つでもあります。

ここはとても大事な点で、その為にもこの様な事前準備は非常に大事。

 

リリーフバルブのこの傷の入り具合。

いかに斜めに当たっているのか、よく分かります。

これが、固着するとエンジンは一発でブローです。 だって、油圧上がりません。ゼロです。

 

純正オイルシールを組んで、完成。

他細かなノウハウもまだあるので、画像だけで判断してはダメですよ。

 

エンジンに組み込んでしまえば、よく見えないものになってしまいます。

手間を惜しんで組んでも、油圧が掛かればその間は手抜きも分からないものです。

しかし、最初の傷んだオリジナル状態から手間を掛けて再生するO/Pを今回紹介するのは、一般ユーザーに一つの事例として認識して頂きたいからです。

つまり、”再生するのも手間がかかり、費用も掛かる。”のです。

再使用=ゼロ円ではないのであり、簡単でもないのですよ。

ちゃんとやる、とはどのような事か、皆さんにもよく知って頂きたいと思います。

ではでは。


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