セリフはあまりなくて映像で見せるって感じ。 主人公のバドがバイクのレーサーってことも冒頭部分のレース映像と、店員の女の子との簡単なやり取りで見せるとかそんな感じ。 淡々とバドが次のレース開催地へ向かうシーンが続く。 一種のロードムービーなのか、フロントガラス越しに延々続道路の映像がかなりの割合で映し出される。 バドと一緒に淡々と旅してる感じ? 正直ちょっと退屈だった。
バドは何人かの女性と関わりを持とうとするけど結局自分がダメで・・・。 途中、ある家を訪ねてバドはLAで幼馴染のデイジーと同棲していたこと、二人の間に「子供が生まれるところだった」事が分かり、その口調から今はその関係が壊れていることが分かる。 その後砂漠でバイクを走らせるバド・・・。 何かありそう。 でもまだ淡々とした感じ。
そしてLAでデイジーと暮らした家に着く。 隣人からとがめられるほど執拗にドアをたたき彼女の名前を呼ぶバド。 バドが感情をあらわにするのは初めて。メモを残すとデイジーが訪ねてくる。 そしてバドは彼女にある行為を要求する。 感情の高まりとともにバドも開放されて真実が明らかになる。
このシーン。 デイジー役のクロエ・セヴィニー体当たりの演技! とかいってその行為ばかり取り上げられていたけど(カンヌでブーイングとか・・・)でも必要だとは思った。 映像そのものの赤裸々さとかは別として・・・。 バドは結局デイジーよりも自分自身を責めてるわけで、デイジーもそれが分かったからこそあの行為なんだと思うし。
監督、脚本などほぼギャロがこなしている。 この映画=ギャロの恋愛観なのかは知らないけど。 まぁ自作自演だからそうなんだろうね。 完全なるオレちゃん映画なんだけど、オチを見たとき「やられたぁ」と思ってしまったんだ罠。 なんというかギャロのやるせなさ加減というか、ダメさ加減にちょっと反応してしまったり・・・。
映像がきれいだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます