2020.06.20『ストーリー・オブ・マイ・ライフ / わたしの若草物語』鑑賞@TOHOシネマズ日本橋?
鑑賞したの1年以上前!😲 もうどこで見たのかも分からない😅 ずっと下書きに入っててなかなか更新できず💦 諦めようかとも思ったのだけど、手書きでメモしておいたものがあって、せっかく書いたのに捨てるのは悲しいので書いてみた!
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「四姉妹の次女ジョーは、ニューヨークの下宿で家庭教師をしながら作家を目指していた。思った形ではないものの作品も採用される。そんなある日、実家の母親から三女の病状が悪化したと知らせが入る。急いで故郷に戻るジョーは数年前のことを思い出す・・・」というのはあらすじではなく導入部。回想シーンと現代が入り混じる作品ではあるけど、ジョーが語り部となって回想するというわけではない。有名な「若草物語」には続編があるそうで、現代部分は続編がベースになっており、回想シーンが「若草物語」となる構造。話が行ったり来たりするけれど、混乱してしまうことはなく良くまとまっていたし、とにかくポップで元気になれる。
女優でもあるグレタ・ガーウィグ監督作品。監督作品としては前作の『レディ・バード』を見ている。半自伝的作品とのことで興味深く見た。前作に引き続き感受性豊かな少女が主役の作品で、どちらもシアーシャ・ローナンが演じている。ご本人とシアーシャはタイプが違う印象だけど、作品として考えるとシアーシャは合っていると思う。
作品について毎度のWikipediaから引用。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(ストーリーオブマイライフ わたしのわかくさものがたり、Little Women)は、2019年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画である。監督はグレタ・ガーウィグ、主演はシアーシャ・ローナンが務めた。本作はルイーザ・メイ・オルコットが1868年に発表した小説『若草物語』を原作としている。
本作には、ジョーが理不尽な要求を突き付けてきた編集者に反論するシーンがあるが、このシーンは原作小説には存在しない。これはガーウィグ監督がルイーザ・メイ・オルコットの進取の精神を表現するために付け加えたシーンである。このシーンについて監督は「オルコットはジョーが作家になる夢を諦めて、夫や子供たちを支えることに専念するという結末を描きたくなかったはずです。しかし、オルコットは商業的な成功を望んでいたため、世間受けする結末を書かなければならなかった。もし、この映画でオルコットが本当に描きたかった結末を描き出せたなら、私たちは何かを成し遂げたと言えるのではないでしょうか。」という趣旨のことを述べている。
2015年3月18日、エイミー・パスカルが『若草物語』の映画化に着手しており、サラ・ポーリーを監督に起用する意向だと報じられた。2016年8月、グレタ・ガーウィグがポーリーの脚本をリライトすることになったとの報道があった。2018年6月、ガーウィグが監督も務めることになり、メリル・ストリープ、シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、エマ・ストーン、フローレンス・ピューが起用されると報じられた。エマ・ストーンが降板し、代役としてエマ・ワトソンが起用されると報じられた。本作の主要撮影は2018年10月5日にマサチューセッツ州ボストンで始まり、同年11月中旬に終了した。撮影は同州内のハーバードでも行われた。
2019年12月7日、本作はニューヨークでプレミア上映された。日本では2020年3月27日に公開する予定だったが新型コロナウイルスの影響により延期。その後変更を経て、6月12日の公開となった。2019年12月25日、本作は全米3308館で公開され、公開初週末に1675万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった。
本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには282件のレビューがあり、批評家支持率は95%、平均点は10点満点で8.62点となっている。また、Metacriticには56件のレビューがあり、加重平均値は91/100となっている。なお、本作のシネマスコアはA-となっている。とのこと😌
冒頭、ジョー・マーチ(シアーシャ・ローナン)が出版社に作品を持ち込むシーンから始まる。友人の作品だと言うけれど、編集長?社長?は彼女のインクの沁み込んだ指を見てジョー本人の作品だと見抜いている様子。仮想友人の性別までは偽っていなかったように思うけど、ジョーが自分の作品だと言わなかったのは、女性だというだけで門前払いされることが多いからでしょう。
持ち込み原稿は大量の直しや削除が行われるものの採用となる。意気揚々と下宿に戻るジョー。ジョーはニューヨークに出て、下宿の子どもたちの家庭教師をしながら作家を目指しているらしい。
ジョーが下宿の今の暖炉の前で佇んでいると、一人の青年が入って来る。この青年フリードリヒ・ベア(ルイ・ガレル)のことをかなり意識しているようで、スカートの裾に暖炉の火が移っているのも気づかない。後にダンスパーティーのシーンでも、彼を探していたりするので、この時点では恋しているだとは思われる。彼の方も本をプレゼントしたりとジョーに気がある様子。
でも、ベアに出版社用に書いた原稿を好みではないと言われ、ジョーは激怒し二度と話しかけるなと啖呵を切ってしまう。全編を通してジョーはこんな感じ。
確かに自分の作品を悪く言われるのはいい気持ちはしないけど、ベアは別に好みではないと言っただけで、そこまでダメ出ししたわけでもないし、そもそも率直な意見を言うと言っているし、彼はフランス人で英語は母国語じゃない。そこまで激怒しなくてもと思うけれど、こういう性格なのでしょうかね。ちょっと厄介かも😅
ジョーのもとに実家の母(ローラ・ダーン)から電報が届く。三女のベス(エリザ・スカンレン)の病状が悪いとのこと。母はジョーが戻って来ることを期待したわけではないようだけれど、ジョーは実家に戻ることにする。
前述どおり原作未読で、映像作品も未見なので、どの部分がどうなのかよく分からないのだけど、どうやら今作は「若草物語」だけでなく、続編も併せて描いているらしい。どうやら現在部分が続編で、回想シーンが「若草物語」らしい?🤔
ここから回想シーンとなるのだけど、その前に四女エイミー(エリザベス・ピュー)がマーチ伯母(メリル・ストリープ)と、パリの公園的な所でローリーことセオドア・ローレンス(ティモシー・シャラメ)と再会するシーンが入っていたのだけど、これはどの位置だったっけ? これは回想ではなくて現在。
このエイミーとローリーについてはパリでいろいろあるのだけど、とりあえずザックリ状況だけ書いておく。フローレンス・ピューもティモシー・シャラメも良かったのだけど、正直2人のアレコレにあまり惹かれるものがなかったので😅 ただし、この2人は主人公ジョーの人生に大きく関わることになる。
こちらも後にジョーの人生を変えることになるマーチ伯母は金持ちで、貧しい牧師となった弟の生き方を口ではバカにしつつも心配している様子。女性の幸せは結婚で決まると考えており、マーチ家の娘たちを良家に嫁がせたいと思っている。性格的には勝ち気で頭の良いジョーを気に入っているようだけれど、ジョーが結婚に否定的なため、画家を目指すエイミーをパリに連れて来た。
どうやらエイミーは金持ちの青年フレッド・ヴォーン(ダッシュ・バーバー)の心を掴んだらしく、2人は公認の仲となっている。でもエイミーのローリーに対する態度からは、彼に恋しているとしか思えない。これは一波乱ある予感。
ローリーがエイミーに招待されたヴォーン主催のパーティーでやらかしてしまい、エイミーの怒りを買うシーンなども出て来るけれど、正直そんなに面白くないので割愛😅 この2人はまた後程登場する。
さて、ジョーは実家に戻って来る。母親は再会を喜ぶものの、仕事の事など心配する。この時点で父親はいたかな? 忘れてしまったけど、回想シーンとなる「若草物語」の部分では、父親は従軍牧師として南北戦争に参加しており不在。そういう状況で、女ばかりの母子5人の物語が展開する。
現在でも回想シーンでも、姉妹にとって転機になるような出来事が日々の暮らしの中で描かれ、それが彼女たちの状況やそれぞれの性格を説明する形になっている。
例えばジョーがパーティーでローリーと出会い、この出会いがその後マーチ一家に大きな変化をもたらすのだけど、パーティーに連れて行ってもらえないエイミーが拗ねてジョーに絡むくだりから見せる。それが結構長く若い女性特有の騒がしさでオバちゃんは少々疲れた😅
そして、それらを細かく描写するほど覚えていないし、書いても伝わらないと思うので、必要な部分以外はザックリ割愛する。毎度どうでもいいと思うけれど、断り書きとして書いておく😌
また、前述どおり現在と回想シーンが入り繰るので、見ている間は混乱しないけれど、感想を書こうとすると難しい😣 順番も怪しいし、適当に覚えているシーンや、大切だと思うシーンを書いていく。
とりあえず、回想シーンである「若草物語」部分の状況や設定について書いていく。マサチューセッツ州の田舎にマーチ一家は住んでいる。両親と4人姉妹の6人暮らしだけど、前述どおり父親は不在。母親は慈悲深く、一家も決して裕福ではないのに、もっと貧しい一家のため朝食を届けようと提案するような人物。
4人姉妹は美人の長女メグ(エマ・ワトソン)、作家を目指すジョー、病弱で心優しいベス、ちょっと生意気なエイミー。実は四女を演じるフローレンス・ピューが、三女のエリザ・スカンレンより老けて見えて、てっきり三女と四女が逆だと思っていた。三女は人形遊びなどをしている幼さがあって、そういう演出もあったと思うけれど、フローレンス・ピューは声もハスキーで一番年下という感じがしないかも😅
チラリと書いたけれど、メグとジョーはダンスパーティーに出かける。おそらく若い男女の出会いの場ということなのかな? ダンスが好きで結婚に女性の幸せがあると考えるメグはとても楽しそうだけれど、どちらにも否定的なジョーは退屈してテラスへ。するとそこにいたローリーと意気投合。その場でダンスに興じる。この後ローリーはマーチ一家に大きく関わることになる。
こちらもチラリと書いたけれど、クリスマスの朝に母は娘たちが楽しみにしていた御馳走を、もっと貧しい一家へ届けようと提案。おすそわけ程度なのかと思ったら、まさかの全部提供にビックリ!😲 そして、この家族への善意がが後に悲劇を招くことになる。
母と4姉妹が食事を運ぶ様子を窓から見ていたのが、マーチ家の向かいに住む資産家の孫であるローリーで、彼女たちが戻って来るまでにご馳走を用意してくれている。これがきっかけで資産家のミスター・ローレンス(クリス・クーパー)との交流が始まる。
ミスター・ローレンスは、まだ若かった娘を亡くし心を閉ざしていたけれど、4姉妹とくにピアノが大好きな三女のベスの訪問を楽しみにするようになり、彼女を娘のようにかわいがる。
またローリーの家庭教師ジョン・ブルック(ジェイミー・ノートン)は、長女メグに一目ぼれ。露骨なアプローチこそないけど態度に現れまくりでメグも次第に彼に惹かれて行く。
そんな中、父が病で倒れたとの連絡があり、母がニューヨーク(だったかな?)に向かうことになる。ジョンが付き添うことになり一家の信頼を得る。
ちょっと記憶が曖昧だけど、この母の留守の間に三女のベスは貧しい一家のことが気になり、様子を見に行こうとジョーたち姉妹を誘うも賛同が得られず一人で訪ね、猩紅熱をうつされてしまう。ジョーたち3人は必死に介護するも病状は悪く、結局母親を呼び戻すことになる。
父親は放っておいて大丈夫なのか?と思ったけれど、まあ病院にいるわけだし、この場合はもともと体の弱いベスだけに、やはり娘優先なのかなとは思う。ただし、両親の病院での様子などは一切描かれず、その後何事もなかったかのように父親が戻って来るので、ちょっと取って付けた感がある。
原作がどんな感じなのか不明だけど、当時の家庭で父親の不在はかなり大きなことのように思っていたのだけど、今作では戻って来てからも父親の存在感は薄い。あくまで女性の映画ということなのかな。イヤだってミスター・ローレンスより影が薄いので😅
さてベスは一命をとりとめるも、猩紅熱って一度かかると厄介なのかな? そんなセリフがあったような?🤔 とにかく、このベスが体調を崩したことで、現在のジョーが戻ってきたわけなので。ベスの親切がまさなの悲劇につながってしまった。
あの時、ベスが少し意地を張って貧しい一家の家に行ったのは、いつも庇われたり世話を焼かれることの多い自分の存在証明でもあったと思うので、その辺りはとても切ない😢
一方ローリーがジョーに惹かれているのも明白で、ジョーも彼を好きではあるけれど、結婚という制度に否定的であるジョーとっては、良い男友達という位置でいて欲しいという感じ。四女のエイミーはローリーに好意を持っている。後にそれは愛情に変わるけれど、この回想シーン「若草物語」の段階では、単純にジョーと張り合っているという印象。
正確なセリフは忘れてしまったけれど、いつもジョーのおさがりや二番煎じで割に合わないという主旨のことを、激怒しながら言っていたので、そういう側面はあったのでしょうが、とにかくいちいちジョーに絡むのはちょっとウザい。
それに対してジョーもエイミーをからかうので、とうとうジョーが書いた原稿を燃やしてしまうという暴挙に出る。これはやってはダメでしょう😡 翌日ジョーは口をきいてくれず、ローリーと出かけてしまう。どうしたらいいかメグに聞くと、追いかけて謝りなさいと言われる。
追いかけて来るエイミーを無視して、凍った湖を滑るジョー。その時、氷が割れてエイミーは湖に落ちてしまう。ジョーとローリーが必死救出。そこでエイミーが謝罪して和解。ここはフローレンス・ピューも体を張ってホッコリするシーンなのでしょうが、とにかくエイミーのキャラがウザい💦
現在部分のことも考えてのキャスティングなのでしょうが、フローレンス・ピューに四女の幼さがないため、ただのワガママでイタイ女に見えてしまう。そういう意味ではミスキャストだったようにも思うのだけど、現在部分がとても良かったので相殺かな🤔
一方、長女のメグは愛を実らせ家庭教師のジョン・ブルックと結婚。貧乏人との結婚は苦労すると嫌味を言うマーチ伯母の予感は当たらるとも遠からず。伯母に本を読むアルバイトをしているジョーは、パリに連れて行ってもらくことを夢見ていたけれど、絵の才能を見込んでエイミーを連れて行くことになりガッカリ😞 このエイミーとのパリが現在のシーンにつながっている。
たしか、このメグの結婚式の帰りにローリーがジョーにプロポーズする。その気配を察知したジョーは言わないでと遮る。今まで何度も告白の機会をはぐらかされてきたローリーは一歩も引かない。このシーンはかなり熱い愛の告白シーンとなっているけれど、少女マンガ好きな人ならきっと好きでしょう😍
予想通りジョーはこのプロポーズを断ってしまう。そして傷心のローリーはパリへ旅立ってしまい、現在パートでエイミーと再会するという流れになっている。
さて、いよいよ現在! 今作終盤までは現在のジョー、現在のエイミー、回想シーで3つの視点と、時々現在のメグの視点も入ったりと意外に視点が飛ぶけど、分かりずらいのでまとめて書く。
まずは、パリのローリーとエイミー。要するにこの2人結婚するのだけど、パリで少し絡んだ後、恋人として公認の間柄だったヴォーンのプロポーズを断ってしまったエイミーが、ローリーに思いの丈をぶつけ、それにより自分の気持ちに気づいたローリーが愛を告白しキス。で、次の登場シーンでは、パリから帰国した2人は既に夫婦となっていて唐突! そしてフローレンス・ピューとティモシー・シャラメが姉弟感満載で、2人が夫婦であることが全くしくり来ない💦
イヤ別に主役はジョーなのでどうでもいいのだけど、いろいろ挫折して心が折れたジョーがローリーと結婚しようと考えて、愛の告白を書いた手紙を2人のポストに投函したのに、まさかのエイミーとの結婚で失恋してしまうわけなので、見ている側としては2人がお似合いでないと困るわけです。
えーと。エイミーがマーチ伯母と一緒に帰って来たのは、ベスが亡くなる前だよね? ジョーが結婚しない道を選択したのは自分なのにとっても寂しいと母に泣きながら言うのは、エイミー帰国後でベスが亡くなる前? ちょっと順番が怪しいけど、とにかくベスは亡くなってしまう。
この現在が「若草物語」から何年後なのか分からないけど、ベスはあの猩紅熱以来より体が弱ってしまっていた。誰のせいでもないけれど辛い。ベスがエイミーにお姉さんぶるシーンがあって、ちょっと切なかったのだけど、詳細は失念💦
前述したジョーが泣きながら母に訴えたセリフが、監督グレタ・ガーウィグの気持ちを代弁しているのでは?と言われていたけど、グレタ・ガーウィグって結婚しているよね? まぁ、共同脚本の『フランシス・ハ』でも、理想と現実に悩む女性を描いていたし、今作のアプローチとしてもそんな感じなので、強調したい部分ではあるのでしょう。
ジョーの物言いは極端だけど、絶対に結婚しないというわけではなく、従来の「女性には結婚しか道がない」という生き方がイヤなのであって、共に対等な相手としてお互いやりたいことを犠牲にすることなく歩める結婚ならしたいということでしょう。それは現代にも続くテーマでもある。
見ている側が生きる21世紀の現代でも、共働きなのに家事全てを女性にさせダメ出しするモラハラ夫がいる始末💦 それも決して少なくないのが現実らしい。まあSNSの情報だからどこまで本当かは分からないけど🤔
そういう意味では望んだ相手との間に子供もでき、幸せな家庭を築いているかに見えるメグも貧しさから疲弊。そんな妻の姿に自己嫌悪から辛く当たってくる夫との関係に悩んでいるのも、現在に通じるものでもある。割とあっさり和解するけれども😅
ジョーがローリーに愛を告白しようとしたのも、仕事に行き詰まり先行きが不安になったから。でも、ローリーにも言われたとおり2人は上手くいかなかったかもと思う。あと、結婚を逃げ道にしたり、結婚することをゴールにしてしまうのは危険だと思う。
そんな中、ベアがジョーを訪ねて来る。カリフォルニアに行くことになったので、途中で立ち寄ったとのこと。明らかにジョーに未練があるわけなのだけど、興味津々の家族の前ではベアもジョーも表面的な話しかできない。結局ベアはジョーに思いを切りだせず、ジョーもその隙を与えることも出来ず、ベアは旅立ってしまう。これは家族が悪いわ😅
ベアがマーチ家を去ると、家族はジョーに追いかけるべきだと背中を押し、ジョーはベアを追いかける。駅で彼を見つけ2人はキスをする。どうやら続編はここで終わりらしい? どなたかの感想投稿で見かけた気がする。でも映画には続きがある。
タイミングは忘れてしまったけど、火がついたように自分たち家族をモデルにした作品を書き始めたジョー。作品は冒頭の出版社に送られるも、例の社長?は家に持ち帰り放置していたが、それを彼の娘たちが読んで夢中になり、早く続きが読みたいとねだられる。これはいけると社長に呼び出されたジョーは、今度はしっかり交渉する。 多少の妥協はあった気がするけど、きちんと交渉したことを描きたいのでしょう。
ジョーが自著が製本されていく様子を眺めているシーンがあるけど、この本が「若草物語」ということなのかな?
そして、ジョーは伯母から譲られた屋敷で学校を始めたようで、屋敷内を子供たちが自由に歩いまわるシーンが映って映画が終わったと思うのだけど・・・ 製本過程を眺めているシーンだったかも??
ジョーが学校を始めたことは確かで、これは夢だと伯母に話して呆れられているシーンがあったと思う。ジョーに屋敷を残したということは、伯母としてはジョーの夢を叶えたいと思ったのでしょう。前述のシーンにはベアも映ってたので、2人で学校をやっていくということかと思われる。
この当時のアメリカの学校経営事情がどんな感じなのか不明だけど、勝手に学校を始めたわけではないと思う。その辺りは描かれないし、ベアとジョーが結婚したのかも不明。続編がベアを追いかけた駅のシーンで終わりなのなら、この学校の部分は映画オリジナル? 今作の終わりとしては、このシーンがあった方が良かったと思う。
ジョーが女性1人で頑張るのではなく、自立した女性として夫?と対等に同じ夢を追うというのは、現代においても理想的かと思う。
役者たちは皆良かった。前述した理由で四女のフローレンス・ピューはややミスキャストだったかもしれない。とはいえ才能の限界を自覚し、ローリーを愛しく思いながらも、彼の不甲斐なさをたしなめられる女性となった現在パートは良かったと思う。逆にティモシー・シャラメはエイミーに惹かれている描写があまり描かれてなかったこともあるけど、夫婦となってフローレンス・ピューと並んだ時の似合わなさというか、子供っぽさが際立ってしまった気もする。とはいえ、こちらはジョーへの切ない思いがほとばしる告白シーンがとても良かったので相殺。
ベテラン勢では伯母のメリル・ストリープが余裕の演技。ミスター・ローレンスのクリス・クーパーが良かった。ミスター・ローレンスは偏屈という噂で皆が敬遠していたけれど、それは娘を亡くした辛い経験から心を閉ざしていたからで、ベスに注ぐ優しいまなざしが素敵✨ とはいえ、ベテラン勢の中で一番良かったのは母のローラ・ダーン。最近、母親役が定番だけど、優しいだけではない強さとユーモアのある母親を好演。
そして、この手の役がはまり役という感じのシアーシャ・ローナン。『レディ・バード』に引き続き主演とうことで息もピッタリ。とはいえ、少し役が被っちゃったかも💦
いろいろ盛り込み過ぎて、ちょっと散漫というか、ローリーとエイミーの件にしても、ジョーとベアにしても唐突で、とってつけた感があるエピソードも多い。原作未読なので何とも言えないけれど、昔の小説ってそういうちょっと強引というか、唐突なところがあるから、仕方がない部分もあるのかも。
とにかく全体的にポップだった。セットも映像もポップ。この感じが「若草物語」の原作の感じと、どの程度合っていて、どの程度違っているのか分からないし、正直に言うと自分の好みとは違っていたけど、これはこれで好きだった。
見てから1年以上経っているので、もうとっくに有料放送では放送されているので今更だけど、ポップで楽しく見れるのでオススメ!
ポップで元気がもらえる映画でした。
私は昨年の4位にしてました~
なるほど!シアーシャ意外ない当たり役でしたね😃
昨年のベスト1にしちゃいなした(笑)
シアーシャ・ローナンの一言が今作の出来を体現 =「脚本を読んだ時、ジョーは私だ!と思った」