goo blog サービス終了のお知らせ 

・*・ etoile ・*・

🎬映画 🎨美術展 ⛸フィギュアスケート 🎵ミュージカル 🐈猫

【cinema / DVD】『ミスター・スキャンダル』鑑賞@WOWOW録画

2015-02-21 01:21:14 | cinema / DVD
『ミスター・スキャンダル』鑑賞@WOWOW録画

録画→最近見た映画④『ミスター・スキャンダル』ポルノ業界の帝王ポール・レイモンドの半生を描いた作品。スティーブ・クーガン好演していたけど、女性たちが見どころ!'80年代のファッションとかカワイイ かなり大胆映像らしくボカシだらけ(´・ω・`) 未体験ゾーンで上映されたのね?


ネタバレありです! 結末にも触れています!


"ポルノ男爵"と呼ばれた実在の人物ポール・レイモンドの半生を描いた作品。マイケル・ウィンターボトム監督×スティーヴ・クーガン主演というのが気になって、WOWOW放送時に録画しておいた。 録画しといて最近見た映画をまとめてtweetしておいて、順番に感想記事を書いている。『鉄くず拾いの物語』『命ある限り』『ロンドン・リバー』と本作。でも、見た順番としては本作が先で、実は1ヶ月くらい前・・・ なのでちょっと忘れ気味なのと、ポール・レイモンドという人物の半生なので、そんなに事細かく書かなくてもいいかなと思うので、追記はサラリと。って、ちょっと面倒になっただけだけど(o´ェ`o)ゞ  でも、"未体験ゾーンの映画たち"で上映されたので、記事残して置きたかった(´ー+`)キラッ


冒頭、車の中。少女がビルの番地をつぶやく。するとYesと答える初老の男性。それが数回繰り返された後、何故そんなにビルを買ったのか聞かれる。男性は君のママのためだと答える。このシーンは映画のラストでも出てくるし、途中に出てくる娘のシーンとも対比となっている。彼らが向かっているのは、話題に出た"君のママ"の葬儀。初老の男性は"ポルノ男爵"と呼ばれ、巨万の富を築いたポール・レイモンド。かわいがっていた娘のデビーはoverdoseで亡くなってしまった。『ミスター・スキャンダル』という邦題からすると、かなりギャップのあるオープニング。


どうやらこの場面に登場した少女は、後に巨額の遺産を相続し、エリザベス女王よりもお金持ちになったらしい!(ポルノ男爵の遺産を継いだ21歳女性、女王陛下よりお金持ちに|The Voice of Russia) 劇中にポール・レイモンドが何度も「労働者階級出身者にしては、良い暮らしだ」というような発言をするせいか、ポルノ業界だからというわけではないけれど、サクセスストーリーというよりは、もっと泥臭く"成り上がり"モノという印象。バカにしていません! 成功のためなら詐欺まがいのことでも何でもやるという部分あるけど、逆境でさえも利用するわけで・・・ 評論家から酷評されれば、それを宣伝文句にしてしまうし、妻が敗訴すればそれも利用。その折れない感じというか、強さはスゴイと思う。恥も外聞もないといえばそうだけど、そうでなければ成り上がれないと思う。


妻は彼が店の娘たちに手を出していることは知っていて、それなりに折り合いをつけていたようだけれど、オーディションに現れたフィオナに夢中になると嫉妬むき出しだった。やっぱり女の勘なのかな? まぁ、他の女性とは夜遊び的な感じだったけど、かなりのめり込んでいたけれど。結局、史上最高の慰謝料を支払って妻と離婚。フィオナと暮らし始める。このフィオナはヌード雑誌で過激な企画に次々と挑戦。自らアイデアも出すなど、仕事上でパートナーになって行く。やっぱり人の才能を見抜く目があるのでしょう。この場合の才能というのは、どんな過激な企画でも挑戦できるという部分も含まれる。実際、かなり過激なポーズで、画面はボカシ入りまくり。雑誌のページも見開きでボカシ入っちゃって何も見えない(笑) フィオナを演じたタムシン・エガートンは、母親ならOKだけど父親には見せられないと語ったとか(ソース見つけたら貼っておく!) まぁ、そうだよね・・・(o´ェ`o)ゞ 


このフィオナの度胸と才能を見てしまえば、妻から夫を奪った女性であるにも関わらず、分からないでもないなと思ってしまう。女性としてというよりも、パートナーとして優れているから。まぁ、不倫を肯定はしませんが 後にアメリカで暮らしていた元妻も、レイモンドの雑誌で熟女ヌードを披露するなど、不思議な関係を築いている。自分としてはビックリ展開だったけど、時が経つとそんなものなのかもしれない。もちろん元妻も、ポルノ業界にいた人だからできた企画であって、普通の専業主婦だった人を脱がしてしまったわけではないけれど(o´ェ`o)ゞ


実はこの映画で一番描きたかったのは愛娘との関係。彼には息子と婚外子の息子がいるけれど、長男とのことはあまり描かれない。あまり関心がなかったのかな? 婚外子の息子については、認知こそしたそうだけれど、青年になった彼が会いに来ても、ぎこちない対応。最低限失礼のない態度でいようと思っている感じで、父親としての愛情は見られなかった。女性ばかりの家庭で育ったことで、この世で一番美しいのは女性の裸体だと思い、ポルノ業界に進出したらしいけれど、こういう部分にも影響があるのかな? そんな彼も娘のデビーは溺愛した。それゆえ、デビーはワガママに育ってしまった。望めば何でも手に入る生活は、何を手に入れても満たされない。まだ少女だったデビーが、パティスリーでケーキを何種類も買うシーンが出てくる。好きなものを買っていいいと言われたからなので、彼女が特別ワガママを言ったわけではない。でも、後に彼女の娘が同じシチュエーションで、エクレア1つしか買わないシーンが出てくるので、彼女が不幸だった原因はここにあると言いたいのかなと思った。


偉大な父親を持つというのも大変なのだろうと思うけれど、デビーなりに努力はした。彼女は歌手になりたかったようで、歌も上手かったらしい。でも、父親が大々的にレビュー公演を企画してしまえば、人の娘は脱がせるくせに、自分の娘は脱がさないのかと非難されてしまう。まぁ、彼女はポルノスターになりたいわけではないのだから、その批判は理不尽だと思うけれど、ストリップ姿の女性に囲まれてのレビューでは、そういう意見も出てしまうかもしれない。傷ついた彼女は、レイモンドの雑誌のカメラマンにすすめられて、薬物に手を出してしまう。一度は、薬物を断とうと戦ったみたいだけど、後に乳ガンになったりと不幸が重なり、結局薬物を止めることは出来なかった。父親の事業を継ぐけれど、結局overdoseで亡くなってしまう。


一番幸せにしたい相手を、不幸なまま死なせてしまったポール・レイモンド。映画を1本見ただけで、その人の人生を語る資格はない。映画ではビジネスマンとしては巨万の富を築いたけれど、家族を築くことはできなかったと言いたいのかなと思っていたけれど、ラストの孫娘のエピソードから見ると、彼の家庭人としての部分も全否定したわけではないのかも?


キャストはスティーヴ・クーガンが熱演。こういうクセのある役はピッタリ。ホメてます! 妻役のアンナ・フリエルも良かった。フィオナのタムシン・エガートンが熱演! とにかくキレイ! デビーのイモージェン・プーツが良かった。デビーの弱さを表現していて、単なるワガママ女性にはなっていない。


アッサリ書くと言いつつ長くなっちゃった(o´ェ`o)ゞ 結局、こうなる(笑) ポール・レイモンドの半生を描いた映画で、もちろんそれが見どころではあるのだけど、この映画の魅力は女優たち! というか女性! 本職方々も多数でているそうで、その裸体の美しさは芸術的。かなり大胆なポーズも披露しているけど、残念ながらモザイク '60~80年代の女性たちのファッションや、インテリアが素敵


ポルノ業界の裏側に興味がある方オススメ! イモージェン・プーツ、タムシン・エガートン好きな方是非! あ、スティーヴ・クーガン好きな方も是非!


『ミスター・スキャンダル』|WOWOW

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする