公開時気になっていたのでDVDにて鑑賞。
「記者のセイディーが以前取材した少女が惨殺死体となって発見された。彼女が利用していた闇サイトを見つけたという知人宅を訪ねるが、彼の姿はなく部屋は荒らされていた。そこに現れた男に連行された彼女は・・・」という話で、これは吸血鬼の話。おもしろかった! 何より全体に漂うチープ感がいい。『スパイダーマン』シリーズでおなじみのサム・ライミの製作会社GOHST HOUSE PICTURESの作品。チラシ等では「サム・ライミの~」とクレジットされているけど本人は関わってはいない。でも、とってもライミっぽい仕上がりになっている気がする。といっても『スパイダーマン』シリーズと『ギフト』しか見ていないけど(笑)
闘う女性ヴァンパイアといえば『アンダーワールド』 あれはけっこう好き。ホラー系は怖くて見れないってことはないけど、好んでは見ない。だからかなり興味がないと食指が動かない。これを見ようと思ったのは『アンダーワールド』っぽい感じと、ルーシー・リューの評判が良かったこと。そしてやっぱりサム・ライミ(笑) 大雑把な感想を言ってしまうとチープな『アンダーワールド』という感じ。貶してはいない。褒めてます! あそこまでいろいろ大掛かりではないということで、そのチープさこそがこの映画の持ち味。だってセイディーが敵を倒す武器はボウガンだし。まぁ心臓に杭を打ち込むのは吸血鬼退治の鉄則ではあるけれど。
ストーリーとしては秘密を知ってしまった主人公が、敵の手に落ち吸血鬼にされてしまうというもの。その悲しい運命をルーシー・リューが上手く表現していたと思う。彼女の映画は『チャーリズ・エンジェル』と『キル・ビル』しか見てない。どちらもセクシー美女の役どころで、若干違和感・・・。美女・・・かな? この映画でも美女役だったけど、全体のいい意味でのチープ感と相まって、悲しい美しさを放っておりました。特に吸血鬼としての欲望と葛藤し、それに負けてしまって慟哭するシーンがいい。チープな感じの画と合っている。上手く言えないけど・・・。そして、人間に戻ることも、死ぬこともできない悲しい運命が、ルーシーの気が強そうで幸薄そうな顔立ちと合っている。
敵役となる人々(人間じゃないけど)もチープでいい。マコ岩松は何故かいまどき人民服みたいな給仕服を着ているし(笑) 大ボス、ビショップにしてもワイン片手に美女を相手に「セックスと殺人だけが、人間に唯一残された快楽だ」と発言してみたところで妖しくはない。そして再び彼の手に落ちるセイディー。全然怖くない。でも、それがいい! この映画の良さはそこ。そしてあくまでセイディーの悲しみと葛藤を描く映画だから。
中途半端にイケメンのビショップには孤高な感じも、悲しさも怖さもないけど、そういう感じは全てルーシー・リューが引き受けている。この映画の見所は前述のセクシー・シーンからの慟哭と、初めて血を吸うシーン。このシーンはちと衝撃。吸うというかむしろ・・・。ここのルーシーはSEXY。
とにかく、画も話も何もかもチープでいい! ホントに褒めてます。『ジャケット』を思わせる、銀色のメタル感のある死体安置室の引出しがいい。ここパクリかな? それとも海外のってあんななのかな? スゴイ狭い引き出し状のものがロッカーみたいに上下左右に何個も並んでいるんだけど、その物扱いの感じとか、それを蹴飛ばしてガーンと出てくるところがグッときた(笑)
というわけで、チープなことが全てダメなわけではないというよい例ではないかと思う。
追記:カメオ出演でマリリン・マンソン出てます! 後から知ったので全く分からなかった。素顔だし(笑)
『ブラッド』Official site

闘う女性ヴァンパイアといえば『アンダーワールド』 あれはけっこう好き。ホラー系は怖くて見れないってことはないけど、好んでは見ない。だからかなり興味がないと食指が動かない。これを見ようと思ったのは『アンダーワールド』っぽい感じと、ルーシー・リューの評判が良かったこと。そしてやっぱりサム・ライミ(笑) 大雑把な感想を言ってしまうとチープな『アンダーワールド』という感じ。貶してはいない。褒めてます! あそこまでいろいろ大掛かりではないということで、そのチープさこそがこの映画の持ち味。だってセイディーが敵を倒す武器はボウガンだし。まぁ心臓に杭を打ち込むのは吸血鬼退治の鉄則ではあるけれど。
ストーリーとしては秘密を知ってしまった主人公が、敵の手に落ち吸血鬼にされてしまうというもの。その悲しい運命をルーシー・リューが上手く表現していたと思う。彼女の映画は『チャーリズ・エンジェル』と『キル・ビル』しか見てない。どちらもセクシー美女の役どころで、若干違和感・・・。美女・・・かな? この映画でも美女役だったけど、全体のいい意味でのチープ感と相まって、悲しい美しさを放っておりました。特に吸血鬼としての欲望と葛藤し、それに負けてしまって慟哭するシーンがいい。チープな感じの画と合っている。上手く言えないけど・・・。そして、人間に戻ることも、死ぬこともできない悲しい運命が、ルーシーの気が強そうで幸薄そうな顔立ちと合っている。
敵役となる人々(人間じゃないけど)もチープでいい。マコ岩松は何故かいまどき人民服みたいな給仕服を着ているし(笑) 大ボス、ビショップにしてもワイン片手に美女を相手に「セックスと殺人だけが、人間に唯一残された快楽だ」と発言してみたところで妖しくはない。そして再び彼の手に落ちるセイディー。全然怖くない。でも、それがいい! この映画の良さはそこ。そしてあくまでセイディーの悲しみと葛藤を描く映画だから。
中途半端にイケメンのビショップには孤高な感じも、悲しさも怖さもないけど、そういう感じは全てルーシー・リューが引き受けている。この映画の見所は前述のセクシー・シーンからの慟哭と、初めて血を吸うシーン。このシーンはちと衝撃。吸うというかむしろ・・・。ここのルーシーはSEXY。
とにかく、画も話も何もかもチープでいい! ホントに褒めてます。『ジャケット』を思わせる、銀色のメタル感のある死体安置室の引出しがいい。ここパクリかな? それとも海外のってあんななのかな? スゴイ狭い引き出し状のものがロッカーみたいに上下左右に何個も並んでいるんだけど、その物扱いの感じとか、それを蹴飛ばしてガーンと出てくるところがグッときた(笑)
というわけで、チープなことが全てダメなわけではないというよい例ではないかと思う。
追記:カメオ出演でマリリン・マンソン出てます! 後から知ったので全く分からなかった。素顔だし(笑)
