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【music】FOO FIGHTERS LIVE @幕張メッセ

2008-04-17 00:36:06 | music
08.04.13 FOO FIGHTERS LIVE@幕張メッセ

あいにくの天気の中、幕張メッセで行われたFOO FIGHTERSのLIVEへ。しかし、彼ら雨男だよなぁと思う(笑) 一緒に行く予定だったbaruが都合で行けなくなってしまったため、急遽Mッスにご出動願った。海浜幕張駅前のアウトレットGarden Walkで待ち合わせ。ちょっと買い物(笑)

17:00開場、18:00開演ってことで17:30頃会場着。開場後30分も経っているのに長蛇の列! 何でも念入りに手荷物検査をしたため遅れているとの事。結局入場できたのは18:00過ぎ。既に前座BANDのLIVEが始まってしまっていた。この日は4月と思えない寒さ。外まで列ができて並んだけれど、もう少し何とかならなかったのか? 既にTシャツ姿の人達もいてかなり寒かったと思う。

前座BANDは可もなく不可もなくという感じ。曲が終わるごとに「Thank you very much」ときちんとお礼を言う態度には好感が持てた(笑) しかし寒い・・・。チケはB1ブロックとなっていたけどB1、B2とも同じ入口で、入ってみても特に仕切りがあるわけではないので、区別がよく分からない。チビッコなので後ろの方から人の頭越しに見るしかない。人の中に入ってしまうと全く見えないので(涙) なので後ろの壁側で見ることにしたけど人も少ないし、空調が近いせいかホントに寒い。ダイブしたりモッシュしたりする人達の気分が悪くならないようにという配慮だと思うので仕方がないけど、厚手のカットソーにスプリングコート着用でも寒かった。

19:00過ぎ客電が落ちて御大登場。始まってからは一気に突っ走る感じでかっこよかった! 正直、オッサン大丈夫かと心配になるほど。まぁ、そこまで年ではないけども・・・。前半はMCもほとんどなくガンガンやる感じでいい! 疲れた頃にデイヴお得意(?)のMC。「Mt.FUJIに来たことある人は?」ってこれはFUJI ROCKのこと。なんか毎回聞かれてる気もするけど気のせいか? 彼ら的にも印象深いのかな。毎回大雨だから(笑) 話してる途中に声がかかると「今、俺が喋ってる!」と客いじりもバッチリ。もう一度長めのMCが入った後はラストまで一気! ここの流れはマジでかっこよかった☆ けっこう帰っちゃう人もいたけど、きっちりアンコールあり。「1曲? 2曲? もっと聴きたいか?」とサービス精神旺盛。しっとりと始まって最後は大合唱へ。大満足。

私の連携ミスでオール・スタンディングのLIVE初体験のMッスはパンプスで来てしまい、前座の時には足が痛かったみたいだけど「メインはあっという間だった!」と言っていたからには満足だったもよう。ノエビア化粧品しか知っている曲はなかったみたいだけど楽しんでくれてよかった。そして、自分だけ分かったつもりで単語を伝えても、意味が伝わっていなかったらダメなんだと痛感。

というわけで、仕切りの悪さや、ききすぎの空調に不満はあったものの、LIVE自体はホントによかった。最近、決算で忙しくて気持ちがカサカサしていたけど元気になれた! やっぱりROCKはいい! LIVE大好きだ(号泣)


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【cinema / DVD】『リトル・チルドレン』

2008-04-17 00:29:51 | cinema / DVD
DVDにて鑑賞。

「裕福な家庭の主婦サラは公園での退屈な母親同士の付き合いに馴染めずにいた。彼女達は司法試験の勉強中の主夫ブラッドをプロム・キングと呼び噂していた。ある日賭けでサラはブラッドと話をすることに。お互い惹かれるものを感じた二人は…」という話。リトル・チルドレンというのは大人になりきれない登場人物達のこと。

リトル・チルドレンというタイトルはアダルト・チルドレンを思わせる。調べてみたところアダルト・チルドレンというのは幼少期に親から虐待を受けるなど家庭に恵まれずに育ったため、大人になっても生き方に悩む人のことで、アメリカでは親がアルコール依存症の場合を言うのだそう。主人公達の生い立ちは描かれていないし、舞台がアメリカということを考えると彼らはアダルト・チルドレンではない。でも、30代~40代と思われる登場人物達が生き方に悩まないはずはないし、そう簡単に大人にはなれない気がする。

キーとなる人物は4人。主役のサラとブラッド、ブラッドのラグビー仲間で元警官のラリー、そして幼児への性犯罪を犯した過去を持つロニー。話はサラとブラッドの不倫とラリーとロニーの関係を絡めて進む。これが上手い。始まってすぐロニーが保釈され町に帰ってくるというニュースが流れる。アメリカでは各州によって法律が違い、中には元犯罪者が住むことになった場合に、本名や顔写真などを公開している所がある。確か、前科者に殺害された少女の名を取りミーガン法というのだと思う。その是非は難しいものがあるけど、映画ではこの法律が新たな悲劇を生む。

ロニーは周囲から孤立していく。年老いた母親は自分が生きているうちに彼が普通の人生を歩む道筋をつけたいと思っている。この母親がスゴイ。母親というのはこんなにも強くなれるのかと思う。強さは表に出す強さと内に秘める強さがある。この母親は前者。なので気が弱く性的に問題を抱えるロニーを追い込んでしまっている部分もある。でも、夜中に酔って押しかけ嫌がらせをするラリーにも敢然と立ち向かう。あまりに執拗な嫌がらせにラリーの傷をえぐってしまうけれど…

ラリーは2年前の勤務中に悲劇的な事件を起こしてしまい、警官を辞めた。彼はその傷から立ち直れていない。事故とも取れるし、ラリーが冷静さを欠いてしまったからとも取れるその事件から立ち直るのは簡単なことではないと思う。人とコミュニケーションを取るのが上手くないように見える彼は、警官であるという誇りで人と対等に接することができていたのではないか。地位も名誉も失った彼はロニーという格好の蔑むべき相手を得る。そして新たな悲劇を生んでしまう。彼を責めることは簡単だけど、根っこの部分を考えるとやり切れない。

ロニーは性的に異常である自分と母親の気持ちの間でバランスを取れなくなったのかもしれない。母親は正しい。そして自分を愛している。それに応えたい。でも自分は普通ではない。犯罪には必ず被害者がいる。被害者のことを考えればどんな理由にせよ許しがたいことではある。まして幼い子供が被害者ならば… ロニーがどんな気持ちで戻ってきたのかは分からない。市民プールの騒動も、お見合い相手にした事も彼の真意は分からない。単純に異常者なのか、苦しんでいるのかなかなか分からなかった。でも母の残した一言に彼の取った行動を見た時、全てではないけど理解出来た気がした。

サラとブラッドの問題は誰もが漠然と感じるものではないか。年齢的には大人であることは自覚しているけど、大人に成り切ることに不安と喪失感を感じている。自分の気持ちからも人生からも「何か」が徐々に失われていく気がする。それは「若さ」なのかもしれない。2人はまだ若い。でも、もう若くもない。多分、実際には何も失ったりはしないし、これからだって楽しい事はあるはず。でも、10代や20代のように無邪気に楽しめない気がする。多分そうだし、それで当然。それが大人になることだから。若いうちに思い切り楽しめるのはそれだけに没頭していられるからだし、それだけの世界観しかないから。でも、そこに留まっていたい気持ちも分かる。自分が自分じゃなくなる気がするから。自分が必要とされていると感じるには恋愛するのがいい。だから2人は恋に落ちた。

この映画が上手いのは、この2人の恋愛が現実逃避であることが良く分かるところ。激しく燃え上がる2人は周りから明らかに浮いている。もちろん秘めた恋ではあるけれど、心が浮き立ち、後ろめたい気持ちとその裏返しの優越感。サラが子守をしてくれた友人にお金を差し出し断られるエピソードが利いている。2人の気持ちは理解できる。でも美しいものとしては描いていない。だから絵空事になっていない。そして2人のまるで10代みたいな恋愛を描いているから、ロニーとラリーの問題を重くなり過ぎず見れるんだと思う。サラとブラッドの不倫を良いこととは思わないけど、サラが参加した読書会でボヴァリー夫人を淫乱だとまくし立てる"貞淑"な主婦こそ俗物で欲求不満に見えるのが皮肉で笑える。そういうのも上手い。サラが小説みたいな恋に夢中になっている感じも良く分かる。そして2人の関係があっけなく終わるのもいい。

ケイト・ウィンスレットは上手い。彼女のたくましい体格と全体に漂う肝っ玉母さん感。全体的にお子チャマなブラッドに少しイライラするけど、それが大人になりきれないってことだからOK。役者達はみんな良かった。特にロニーの母役の人が良かった。ブラッドの妻役のジェニファー・コネリーが地味にいい。

ラリーは最後にロニーを懸命に救おうとする。そこに「過去は変えられない。一歩踏み出さなくては」とナレーションが重なる。この言葉が心にしみる。人は間違いを犯す。犯罪のことではない。間違いや愚かな事をしたことがない人なんていないんじゃないかと思う。でも、間違いに気付いたら正しい方向へ歩いて行けばいい。

重いテーマも重くなり過ぎてはいない。最後のセリフがすっと心に落ちてきて、自分も一歩踏み出さなくてはと素直に思えた。


コメント (6)
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