'07.06.02 「ロシア皇帝の至宝展」鑑賞@江戸東京博物館
ずっと気になっていた「ロシア皇帝の至宝展」へ行く。土曜日は7時半までやっているので6時頃入る感じで行ってみた。混んでいなくて見やすい。イヤフォンガイドを借りてじっくり見ようと思っていると、後ろから5~6人のおばちゃん集団がやってきて大きな声で口々に喋り出したので脇によけて先に行ってもらう。気持ちは分かるけど迷惑。あと、後ろで待っているのになかなか展示物の前から動かない人や、並んで見てるのに割り込んでくる人も・・・。周りに気を配ってみんなが気持ちよく見れたらいいと思う。いきなり説教臭いけど・・・
モスクワのクレムリン博物館所蔵の品々が展示されている。古いものは12世紀頃のものからあるので、エカテリーナ2世などのロマノフ王朝の煌びやかなイメージよりも、イコン画や宗教的な装飾物や衣装などが多い。個人的にはあまりイコン画や宗教色の濃いものは好みではない。でも、今ほど娯楽のない時代、人々の生活は宗教と密接な関係にあった。だから自然と美術品も宗教的なものが多くなるのだろう。キリスト教から派生したロシア正教という独自の宗派(?)の為、その装飾や衣装なども独自でそもそものルーツであるビザンチン様式などが取り入れられている。詳しくは知らないけど・・・。
最初に驚いたのは「銀のコルト」という女性の頭飾り。頭覆いの先につけるものらしい。6本の突起のある星型になっていて、それぞれに細かな銀の粒がビッシリ。これはスゴイ。でも、これを頭覆いの先に何個もつけていたら重くないかな? 肩凝りの私としてはつけたくはない(笑)
エメラルドやルビーなどをちりばめた十字架をパナギア(胸間聖像)というらしいけど、これが美しい。宝石は大きすぎて逆に本物には見えなかったりするけど、金や金メッキで施された装飾が美しい。大きさは15cmくらい。一番美しかったのはピョートル大帝のパナギア。細工も宝石もすごいけど、周りを縁取るエマイユがとってもかわいらしかった。割合的には控えめながら色合いが美しくかわいらしい。これはすごく好き。
オクラドと呼ばれる装飾をほどこした法衣などもすばらしい。銀糸で細かくほどこした草花をモチーフにした刺繍が素晴らしい。そして肩あて部分の真珠をビーズの様に使って文字や模様を刺繍したオクラドがスゴイ! この真珠の刺繍は冠などにも多用されていて、その細かさとビザンチン様式の装飾が素敵。
全体を各時代にそって7つの章に分けていて、そのほとんどが宗教的な装飾や衣装が多かったけど、後半、エカテリーナ2世の頃になってくると、フランスなどヨーロッパの国々の影響を受け、衣装や装飾も華やかになってくる。戴冠式に着用した白テン(だったかな?)の毛皮つきのローブは豪華。
そして今回の呼び物の1つ。クレムリンをかたどったイースターエッグ。イースターエッグはキリスト復活祭に卵の殻に絵や模様を描いて捧げるものだけど、皇帝の注文を受けファベルジェが宝飾品として作ったインペリアル・イースター・エッグは芸術品として有名。これは素晴らしい。完璧なクレムリンの塔。窓なども細かく再現されている。かなり大きい。そしてすでにエッグではない(笑) 周りに人がいなかったのでじっくり見れて大満足。
もう一つの呼び物CGを駆使したウスペンスキー大聖堂の映像。これホントにスゴイ。柱や祭壇などの立体感がスゴイ。カメラワークも良くてホントに大聖堂内にいるかのよう。イコン画で埋め尽くした壁や柱が素晴らしい。この映像だけでも見てよかった。
宗教的なものが苦手だと前半はやや辛いけど、なかなか見ごたえがあった。
★6月17日(日)まで!
チョコで作られたイースターエッグ↓

江戸東京博物館Official site


モスクワのクレムリン博物館所蔵の品々が展示されている。古いものは12世紀頃のものからあるので、エカテリーナ2世などのロマノフ王朝の煌びやかなイメージよりも、イコン画や宗教的な装飾物や衣装などが多い。個人的にはあまりイコン画や宗教色の濃いものは好みではない。でも、今ほど娯楽のない時代、人々の生活は宗教と密接な関係にあった。だから自然と美術品も宗教的なものが多くなるのだろう。キリスト教から派生したロシア正教という独自の宗派(?)の為、その装飾や衣装なども独自でそもそものルーツであるビザンチン様式などが取り入れられている。詳しくは知らないけど・・・。
最初に驚いたのは「銀のコルト」という女性の頭飾り。頭覆いの先につけるものらしい。6本の突起のある星型になっていて、それぞれに細かな銀の粒がビッシリ。これはスゴイ。でも、これを頭覆いの先に何個もつけていたら重くないかな? 肩凝りの私としてはつけたくはない(笑)
エメラルドやルビーなどをちりばめた十字架をパナギア(胸間聖像)というらしいけど、これが美しい。宝石は大きすぎて逆に本物には見えなかったりするけど、金や金メッキで施された装飾が美しい。大きさは15cmくらい。一番美しかったのはピョートル大帝のパナギア。細工も宝石もすごいけど、周りを縁取るエマイユがとってもかわいらしかった。割合的には控えめながら色合いが美しくかわいらしい。これはすごく好き。
オクラドと呼ばれる装飾をほどこした法衣などもすばらしい。銀糸で細かくほどこした草花をモチーフにした刺繍が素晴らしい。そして肩あて部分の真珠をビーズの様に使って文字や模様を刺繍したオクラドがスゴイ! この真珠の刺繍は冠などにも多用されていて、その細かさとビザンチン様式の装飾が素敵。
全体を各時代にそって7つの章に分けていて、そのほとんどが宗教的な装飾や衣装が多かったけど、後半、エカテリーナ2世の頃になってくると、フランスなどヨーロッパの国々の影響を受け、衣装や装飾も華やかになってくる。戴冠式に着用した白テン(だったかな?)の毛皮つきのローブは豪華。
そして今回の呼び物の1つ。クレムリンをかたどったイースターエッグ。イースターエッグはキリスト復活祭に卵の殻に絵や模様を描いて捧げるものだけど、皇帝の注文を受けファベルジェが宝飾品として作ったインペリアル・イースター・エッグは芸術品として有名。これは素晴らしい。完璧なクレムリンの塔。窓なども細かく再現されている。かなり大きい。そしてすでにエッグではない(笑) 周りに人がいなかったのでじっくり見れて大満足。
もう一つの呼び物CGを駆使したウスペンスキー大聖堂の映像。これホントにスゴイ。柱や祭壇などの立体感がスゴイ。カメラワークも良くてホントに大聖堂内にいるかのよう。イコン画で埋め尽くした壁や柱が素晴らしい。この映像だけでも見てよかった。
宗教的なものが苦手だと前半はやや辛いけど、なかなか見ごたえがあった。
★6月17日(日)まで!
チョコで作られたイースターエッグ↓

