'07.04.07 『ハッピーフィート』@新宿ジョイシネマ
夕食までには少し時間があったので、映画を見ることに。本来は動きが過剰で表情過多の海外(特にアメリカ)のアニメは好きではない。でも、これはちょっと気になってた。全米公開時も社会風刺が話題になったらしいし、皇帝ペンギンのかわいさにも惹かれた。
「恋の季節になると歌を歌い相手を探す皇帝ペンギン。歌の上手い者が優秀とされている。歌が上手くSEXYなノーマ・ジーンとメンフィスの間に生まれたマンブルは生まれつき音痴だったが、その代わりにダンスの才能があった・・・」という話。う~ん。まぁこんなものでしょうか・・・。皇帝ペンギンの話で風刺といえば、人間の環境破壊に対してということくらいはすぐ分かる。人間をエイリアンとして描いていて、乱獲ぶりなんかは確かにマンブル達からしたら脅威だとは思うけど、人間も生きていかないといけないからなぁなどと思ったりする。
ネタバレになるけど、ラブレイスの首輪については心が痛む。人間が出したゴミが思わぬところで動物達に危害を加えることがあるのは本当に辛い。そのあたりに関しては説教臭くなくてよかったかも。要するに言いたい事は人間に対して「自然を守れ」ということと「地球は人間だけのものではない」ということ。マンブルは自分を受け入れてもらうためと、仲間を救うためにただ1人立ち向かったけど、結局、自覚はなけど人間を立ち上がらせることになる。その辺の皮肉な感じは良かった。人間を敢えて実写にすることにより逆にアニメ的な感覚で、醒めた目線で見れたのは良かったかも。それが逆に痛烈な批判になっている感じもした。でもなぁ。多分その後は見た人たちが行動して下さいって事なんだろうけど、なんだかそれも中途半端な気がしたし、子供には分かりにくくないかな? 意外に子供の方が本質を素直に受け止めるからこんな感じの方がいいのかな? それにしても的が絞りきれていない気がしないでもない。
前半は単純に楽しいけどちと長いかな。やっぱり過剰な動きが多くて落ち着かない。多分この手のアニメの良さは、いかに早い動きと表情の豊かさを表現できるかってとこなんだろうから、私が合わないだけなんだけど。ただ、映画のパロディーがたくさん入っていたのは映画好きとしてはニヤリ。そもそも母親ノーマ・ジーンはマリリン・モンローの本名だし(笑) 声はニコール・キッドマン。すごいかわいい声だったのでビックリ。1人留年してしまったマンブルを仲間の所に送り出す彼女が言う"Go get them,Tiger"(←ちとアヤシイ・・・)は『スパイダーマン2』のラストでMJがピーターに言うセリフだし! Spideyは大好きなのでうれしい(笑)
マンブル役はイライジャ・ウッド。何度も書いているけどイライジャの作品選びが好きで今回も見たようなところもある。まぁ、今回はやや失敗気味な気がしないでもないけど・・・。俳優を声優に使うと顔が浮かんでしまうのであまり好きではないんだけど、逆にマンブルはイライジャの美しい瞳と同じ青い瞳にしていたりして面白い。そもそも、1人旅立つ感じとか精神的に追い込まれてしまう場面とか『ロード・オブ・ザ・リング』を彷彿とさせたりするし。まぁ、いつまでもそれを言われるのもかわいそうだけど、今回狙っている部分はあると思う。重要人物(?)ラブレイスとアミーゴスのリーダー役はロビン・ウィリアムス。実はロビン・ウィリアムスは苦手。上手いと思うけど芸達者ぶりのアピールがちと・・・。でも、今回この2役の演じ分けは見事。特にラブレイスは後半いとおしくさえなった。
その他、父メンフィス役でヒュー・ジャックマン、長老ノア役でヒューゴ・ウィービング、恋人グロリア役でブリタニー・マーフィーと多彩。歌が重要アイテムなので皆歌を披露している。ヒュー・ジャックマンが上手いので驚いた。
正直おもしろくはない。ただ映像はすごい。南極の寒さも表現できてたし、ペンギンの質感がすごい。特に赤ちゃんペンギンのかわいさは『皇帝ペンギン』にも負けていない。自然も動物も本物にはかなわないけどね・・・。
『ハッピーフィート』Officialsite

「恋の季節になると歌を歌い相手を探す皇帝ペンギン。歌の上手い者が優秀とされている。歌が上手くSEXYなノーマ・ジーンとメンフィスの間に生まれたマンブルは生まれつき音痴だったが、その代わりにダンスの才能があった・・・」という話。う~ん。まぁこんなものでしょうか・・・。皇帝ペンギンの話で風刺といえば、人間の環境破壊に対してということくらいはすぐ分かる。人間をエイリアンとして描いていて、乱獲ぶりなんかは確かにマンブル達からしたら脅威だとは思うけど、人間も生きていかないといけないからなぁなどと思ったりする。
ネタバレになるけど、ラブレイスの首輪については心が痛む。人間が出したゴミが思わぬところで動物達に危害を加えることがあるのは本当に辛い。そのあたりに関しては説教臭くなくてよかったかも。要するに言いたい事は人間に対して「自然を守れ」ということと「地球は人間だけのものではない」ということ。マンブルは自分を受け入れてもらうためと、仲間を救うためにただ1人立ち向かったけど、結局、自覚はなけど人間を立ち上がらせることになる。その辺の皮肉な感じは良かった。人間を敢えて実写にすることにより逆にアニメ的な感覚で、醒めた目線で見れたのは良かったかも。それが逆に痛烈な批判になっている感じもした。でもなぁ。多分その後は見た人たちが行動して下さいって事なんだろうけど、なんだかそれも中途半端な気がしたし、子供には分かりにくくないかな? 意外に子供の方が本質を素直に受け止めるからこんな感じの方がいいのかな? それにしても的が絞りきれていない気がしないでもない。
前半は単純に楽しいけどちと長いかな。やっぱり過剰な動きが多くて落ち着かない。多分この手のアニメの良さは、いかに早い動きと表情の豊かさを表現できるかってとこなんだろうから、私が合わないだけなんだけど。ただ、映画のパロディーがたくさん入っていたのは映画好きとしてはニヤリ。そもそも母親ノーマ・ジーンはマリリン・モンローの本名だし(笑) 声はニコール・キッドマン。すごいかわいい声だったのでビックリ。1人留年してしまったマンブルを仲間の所に送り出す彼女が言う"Go get them,Tiger"(←ちとアヤシイ・・・)は『スパイダーマン2』のラストでMJがピーターに言うセリフだし! Spideyは大好きなのでうれしい(笑)
マンブル役はイライジャ・ウッド。何度も書いているけどイライジャの作品選びが好きで今回も見たようなところもある。まぁ、今回はやや失敗気味な気がしないでもないけど・・・。俳優を声優に使うと顔が浮かんでしまうのであまり好きではないんだけど、逆にマンブルはイライジャの美しい瞳と同じ青い瞳にしていたりして面白い。そもそも、1人旅立つ感じとか精神的に追い込まれてしまう場面とか『ロード・オブ・ザ・リング』を彷彿とさせたりするし。まぁ、いつまでもそれを言われるのもかわいそうだけど、今回狙っている部分はあると思う。重要人物(?)ラブレイスとアミーゴスのリーダー役はロビン・ウィリアムス。実はロビン・ウィリアムスは苦手。上手いと思うけど芸達者ぶりのアピールがちと・・・。でも、今回この2役の演じ分けは見事。特にラブレイスは後半いとおしくさえなった。
その他、父メンフィス役でヒュー・ジャックマン、長老ノア役でヒューゴ・ウィービング、恋人グロリア役でブリタニー・マーフィーと多彩。歌が重要アイテムなので皆歌を披露している。ヒュー・ジャックマンが上手いので驚いた。
正直おもしろくはない。ただ映像はすごい。南極の寒さも表現できてたし、ペンギンの質感がすごい。特に赤ちゃんペンギンのかわいさは『皇帝ペンギン』にも負けていない。自然も動物も本物にはかなわないけどね・・・。
