'05.11.09 Tと『スクラップ・ヘブン』@新宿K'cinema
またもやオダジョー(笑) どちらかというと主演の加瀬亮の方が好み。華奢な人がタイプなので。どーでもいいか・・・。
刑事志望ながら庶務課でデスクワークの主人公シンゴ。ある日乗ったバスがハイジャックされるが結局何も出来ず鬱屈。その時乗り合わせたテツと偶然再会。「(世間は)想像力が足りない」と2人で法で裁けない悪意を浄化すべく復讐を請け負い始めるが・・・。という話。シンゴが加瀬でテツがオダジョー。シンゴはイマドキの若者(だけじゃないけど)のステレオタイプな感じ。自分は何か出来る何かしたいと思ってて、でも基本的に努力するのはイヤで、結局何も出来ないことも分かってて、でも認めたくないから他人や社会のせいにしてる。まぁ、自分にも思い当たるフシありだけど・・・。テツはもっとキレてる。バスジャックで乗り合わせたのは3人。もう一人が薬剤師のサキ。サキもテツとは別の意味でキレている。テツとサキは社会から深いキズを受けている。テツの目的は社会への復讐。シンゴはそういう体験はないと思う。彼はもっと軽い。
加瀬は自分勝手で感覚の甘い主人公を上手く演じてたと思う。結局、シンゴは最後まで自分では何も出来ない。復讐稼業が世間を騒がすようになって気が大きくなっていく感じとか、自業自得なのに相変わらず人のせいにして抜き差しならない状態になっていく感じとかよく分かった。良く分かったけど共感は出来ない。普通に生きてる人がこんなことをしでかすとしたらシンゴ型だろうけど、一番始末に終えないのはシンゴな気が・・・。テツとサキが背負ってるものが重いからとか、自分で決着つけたからエライとか正しいとか言うワケではないけど、少なくともシンゴよりは自分のやってることに自覚がある気がする。完全に間違った行動ではあるけど。普通に考えたらシンゴが一番マトモなハズだけどそう見えないのは多分狙い。
救いのない話だけど映画自体重くないのが救い。そういう風に撮ったんだろうと思う。柄本明の演技がすごい。オダジョーも最近見た3本の中では一番好き。最後の事件がうやむやなのは想像しろということでしょうか・・・。
『スクラップ・ヘブン』 公式サイト

刑事志望ながら庶務課でデスクワークの主人公シンゴ。ある日乗ったバスがハイジャックされるが結局何も出来ず鬱屈。その時乗り合わせたテツと偶然再会。「(世間は)想像力が足りない」と2人で法で裁けない悪意を浄化すべく復讐を請け負い始めるが・・・。という話。シンゴが加瀬でテツがオダジョー。シンゴはイマドキの若者(だけじゃないけど)のステレオタイプな感じ。自分は何か出来る何かしたいと思ってて、でも基本的に努力するのはイヤで、結局何も出来ないことも分かってて、でも認めたくないから他人や社会のせいにしてる。まぁ、自分にも思い当たるフシありだけど・・・。テツはもっとキレてる。バスジャックで乗り合わせたのは3人。もう一人が薬剤師のサキ。サキもテツとは別の意味でキレている。テツとサキは社会から深いキズを受けている。テツの目的は社会への復讐。シンゴはそういう体験はないと思う。彼はもっと軽い。
加瀬は自分勝手で感覚の甘い主人公を上手く演じてたと思う。結局、シンゴは最後まで自分では何も出来ない。復讐稼業が世間を騒がすようになって気が大きくなっていく感じとか、自業自得なのに相変わらず人のせいにして抜き差しならない状態になっていく感じとかよく分かった。良く分かったけど共感は出来ない。普通に生きてる人がこんなことをしでかすとしたらシンゴ型だろうけど、一番始末に終えないのはシンゴな気が・・・。テツとサキが背負ってるものが重いからとか、自分で決着つけたからエライとか正しいとか言うワケではないけど、少なくともシンゴよりは自分のやってることに自覚がある気がする。完全に間違った行動ではあるけど。普通に考えたらシンゴが一番マトモなハズだけどそう見えないのは多分狙い。
救いのない話だけど映画自体重くないのが救い。そういう風に撮ったんだろうと思う。柄本明の演技がすごい。オダジョーも最近見た3本の中では一番好き。最後の事件がうやむやなのは想像しろということでしょうか・・・。
