中国の有名な長編小説「水滸伝」は数あれど、私が読み終えたのは、ハードボイルド作家「北方謙三」氏によるものです。
全部で原稿用紙9500枚だそうです。6年間の連載。私にとっても6年間一緒にいた物語でした。
最後を電車の中で読まなくて良かった! また本を読みながら泣いている変な人だと思われるところでした。
登場人物108人の物語りを、簡単にしてもここでは書き切れません。
でも、ついつい読み進めてしまうほど、国を良くしようと集まった志士たちのキャラクターがとても丁寧に、人間くさく、そして魅力的に描かれている19巻なのです。
読書中ずっと、私は創造力を駆使して心の中に描きあげた「美形」の(笑)彼らに恋をしていました。
中でも、以前ちょっと日記で触れましたが「クールで孤独で腕はめっぽう強い槍の名手の騎馬隊隊長。その反面、心は熱く繊細で弱い『豹子頭 林冲』」が亡くなってしまったときは、本当に寂しかった…。
主役格でリーダー的存在だった「晁蓋」が暗殺されたときも「えぇっ!こんな大事な人がいいの?」って驚いたけれど、林冲の死には喪失感を感じましたよ。
など、思い入れだけの感想ではしょうがないので。ほんのちょびっとだけ水滸伝について。
「北方水滸伝読本・替天行道」によると、水滸伝というのは元々12世紀前半、「宋江」を頭に36人の草賊が集まって反乱を起こしたという史実から、何百年と芝居などによって尾ひれがつき語り継がれ、16世紀中頃に「羅慣 中」という人がまとめた作品なのだそうです。
当たり前だけれど、漢文で書かれたこの水滸伝は読めるはずもないし、それを訳された物も読み切れたかどうか怪しい…。
わかりやすく現代のセンスに合った身近な心理状態、そして映画を観ているような映像美溢れる「北方水滸伝」だからこそ、夢中になって読み切ることができたのだと思います。
正義を戦で表すのはいかが?と思う気持ちは変わりませんが、魅力ある男性達の壮大なロマンを読んでいると、やはり個的な恋愛小説よりこちらを選んでしまうのです。
この本を紹介してくれた人との交流が無くなっても、本だけは残った。
6年の長さを改めて思いました。
全部で原稿用紙9500枚だそうです。6年間の連載。私にとっても6年間一緒にいた物語でした。
最後を電車の中で読まなくて良かった! また本を読みながら泣いている変な人だと思われるところでした。
登場人物108人の物語りを、簡単にしてもここでは書き切れません。
でも、ついつい読み進めてしまうほど、国を良くしようと集まった志士たちのキャラクターがとても丁寧に、人間くさく、そして魅力的に描かれている19巻なのです。
読書中ずっと、私は創造力を駆使して心の中に描きあげた「美形」の(笑)彼らに恋をしていました。
中でも、以前ちょっと日記で触れましたが「クールで孤独で腕はめっぽう強い槍の名手の騎馬隊隊長。その反面、心は熱く繊細で弱い『豹子頭 林冲』」が亡くなってしまったときは、本当に寂しかった…。
主役格でリーダー的存在だった「晁蓋」が暗殺されたときも「えぇっ!こんな大事な人がいいの?」って驚いたけれど、林冲の死には喪失感を感じましたよ。
など、思い入れだけの感想ではしょうがないので。ほんのちょびっとだけ水滸伝について。
「北方水滸伝読本・替天行道」によると、水滸伝というのは元々12世紀前半、「宋江」を頭に36人の草賊が集まって反乱を起こしたという史実から、何百年と芝居などによって尾ひれがつき語り継がれ、16世紀中頃に「羅慣 中」という人がまとめた作品なのだそうです。
当たり前だけれど、漢文で書かれたこの水滸伝は読めるはずもないし、それを訳された物も読み切れたかどうか怪しい…。
わかりやすく現代のセンスに合った身近な心理状態、そして映画を観ているような映像美溢れる「北方水滸伝」だからこそ、夢中になって読み切ることができたのだと思います。
正義を戦で表すのはいかが?と思う気持ちは変わりませんが、魅力ある男性達の壮大なロマンを読んでいると、やはり個的な恋愛小説よりこちらを選んでしまうのです。
この本を紹介してくれた人との交流が無くなっても、本だけは残った。
6年の長さを改めて思いました。